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石和温泉が生まれたのは1961年である。日本の温泉地としては、かなり新しい。
ぶどう畑から湯が噴き出した。その湯が川に流れ込み、人々が河原で浸かるようになった。青空温泉と呼ばれた時期があり、そこから温泉街が形づくられていった。
畑から湧いた湯
多くの温泉地は、湧いていた湯のまわりに人が集まってできている。石和は逆で、農地だった場所に湯が出た。
だから温泉街の造りが他と違う。谷でも山でもなく、甲府盆地の平らな土地に宿が並んでいる。坂がない。歩いて回るのに体力が要らない温泉地は、実はそれほど多くない。
周囲は今も果樹園である。宿の窓から見えるのがぶどう棚だという光景は、この土地に固有のものだ。
この温泉地の湯
アルカリ性単純温泉。無色透明で刺激が少なく、肌当たりがやわらかい。
硫黄の香りも酸の刺激もない。成分で押してくる湯ではないので、温泉に入り慣れていない人や、肌の弱い人でも扱いやすい。長く浸かっていられる湯である。
強い個性を求めて行くと物足りない。逆に、湯に慣れていない人を連れて行くなら、これ以上に扱いやすい湯は少ない。
東京から1時間半
新宿から特急で1時間半ほど。石和温泉駅が温泉街の中にある。
この距離が石和の性格を決めている。日帰りが成り立ち、一泊なら翌日に周辺を回る余裕がある。中央自動車道を使えば車でも同程度で着く。
駅前には無料の足湯があり、着いてすぐ湯に触れられる。
果物とワイン
甲府盆地は日本有数のぶどうとももの産地である。
ぶどう狩りは例年8月から10月頃、ももは7月頃。石和の周囲に果樹園が広がっており、季節に合わせれば湯と果物を同じ日に回せる。
勝沼まで車で20分ほど。ワイナリーが集まる一帯で、見学や試飲ができる施設がある。日本のワイン造りが最も早く根づいた土地の一つで、明治期からの歴史がある。
湯だけを目的にすると石和は半日で終わる。果物かワインのどちらかを足すと、一日の中身が変わる。
甲府と武田信玄
石和から甲府までは電車で10分ほど。
武田信玄の本拠だった土地で、躑躅ヶ崎館跡に建つ武田神社がある。信玄が傷を癒したと伝わる湯は山梨県内に複数あり、隠し湯と呼ばれてきた。
甲府盆地を囲む山の向こうには富士山がある。天気のよい日は、盆地の南側から姿が見える。
歩き方
JR中央本線の石和温泉駅が起点になる。温泉街は駅の周囲にまとまっており、徒歩で回れる。
平坦なので歩きやすいが、宿と宿のあいだに商店街が続くような造りではない。夜に出歩く場所を探すより、宿で過ごす前提で組むほうが合っている。
昇仙峡までは車で30分ほど。花崗岩の渓谷で、遊歩道が整備されている。紅葉は例年11月中旬から下旬。富士五湖方面へも一時間ほどで抜けられるので、山梨を回る行程の宿泊地として使いやすい。
石和温泉の日帰り入浴
- 宿の日帰り入浴
- 駅前の足湯
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
春・秋
- 所在地Location
- 山梨県
- 泉質Spring Quality
- 単純温泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR中央本線 石和温泉駅
- 東京からFrom Tokyo
- 約1時間30分
- 大阪からFrom Osaka
- 約4時間
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
石和温泉のよくある質問
Q石和温泉は日帰りでも入れますか?
入れます。日帰り入浴を受け入れている宿があり、駅前には無料の足湯もあります。新宿から特急で1時間半ほどなので、朝に出て夕方に戻る行程が成り立ちます。
Q石和温泉の開湯はいつですか?
1961年です。ぶどう畑から湯が噴き出したのが始まりで、温泉地としては新しい部類に入ります。当初は川に湯が流れ込み、青空温泉と呼ばれた時期がありました。
Q石和温泉はどんな泉質ですか?
アルカリ性単純温泉です。無色透明で刺激が少なく、長く浸かっていられます。成分で押してくる湯ではないので、温泉に入り慣れていない方でも扱いやすい湯です。
Qぶどう狩りやワイナリーは近いですか?
近いです。甲府盆地は日本有数のぶどうとももの産地で、石和の周囲に果樹園が広がります。ぶどう狩りは例年8月から10月頃、ももは7月頃です。勝沼のワイナリーまでは車で20分ほどで、見学や試飲ができる施設があります。
ほかの温泉地と比べる
石和温泉の宿

石和温泉 石和常磐ホテル
甲州牛の料理を掲げる石和の温泉旅館。石和温泉駅から車で5分、定時の無料送迎がある。東京から1時間半の甲府盆地にある。

石和温泉 石和びゅーほてる
石和温泉の48室のホテル。庭園を眺める露天風呂がある。姉妹館二軒の温泉を無料で回れる湯めぐりを用意している。宿は石和共同泉を県下で一番の高温、67.4度の湧出だと書く。石和温泉駅から車で5分。
UPDATED 2026.08.19


