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Nara — Onsen Area
十津川温泉(奈良県)の風景

Photo: Tamago Moffle / CC BY-SA 2.0 via Wikimedia Commons

Totsukawa Onsen

十津川温泉

とつかわおんせん

2004年に全国で初めて源泉かけ流し宣言をした村の湯。奈良県南部の山深い土地にあり、熊野古道小辺路が通る。

Quality
炭酸水素塩泉・塩化物泉
Access
JR和歌山線 五条駅(バス約2時間30分)
From Tokyo
約7時間
From Osaka
約4時間30分

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十津川温泉の宿を見る(2軒)

十津川村は、2004年に源泉かけ流し宣言を出した。全国で最初だった。

村内の公衆浴場と宿の浴槽で、循環も加温もせず、湧いた湯をそのまま使う。当たり前のようでいて、これを村として掲げた例は当時ほかになかった。

湯量があるから成り立つ

かけ流しは、湯量に余裕がなければできない。

浴槽の湯を捨て続けることになるので、湧出量が少なければ足りなくなる。多くの温泉地が循環や加温を併用しているのは、設備の都合というより湯量の制約による。

十津川はそれができる。村内に複数の源泉があり、いずれも自噴または動力で十分な量が確保できている。

泉質は炭酸水素塩泉と塩化物泉。無色透明で、肌当たりがやわらかい。

日本一広い村

十津川村は、日本で最も面積の広い村である。奈良県のおよそ五分の一を占める。

そのほとんどが山林で、平地がほとんどない。集落は谷筋に点在しており、隣の集落まで車で三十分かかるということが普通に起こる。

この地形が、村の歴史を決めてきた。外から入りにくく、内でまとまるしかない。壬申の乱から幕末まで、十津川郷士と呼ばれる人々が独自の立場を持ち続けた背景にはこれがある。

谷瀬の吊り橋

十津川を代表する景色が谷瀬の吊り橋である。

長さ297メートル、高さ54メートル。鉄線の吊り橋としては日本有数の規模で、揺れる。

観光のために作られたものではない。もとは村人が出資して架けた生活用の橋で、今も生活道として使われている。渡ると板が撓む感触が足に伝わる。

温泉地から車で30分ほど。

熊野古道が通る

十津川村には熊野古道の小辺路が通っている。

高野山と熊野本宮大社を結ぶ経路で、三つの峠を越える。熊野参詣道のなかでも最も険しい部類にあたる。歩き通すには数日を要する。

村内には湯の峰や本宮へ抜ける道もあり、熊野三山を巡る行程の途中に十津川を置くことができる。

遠いということ

十津川は、日本の本州で最も行きにくい温泉地のひとつである。

五条駅と新宮駅を結ぶ路線バスが村を貫いており、日本一長い路線バスとして知られる。五条から十津川まで2時間30分ほどかかる。本数は限られる。

車でも同程度の時間がかかる。国道168号が主要な経路だが、山間部の道であり、雨量による通行規制がかかることがある。

その遠さが、湯量と静けさを保ってきた。日帰りで往復する場所ではない。泊まる前提で組むことになる。

歩き方

大阪から4時間30分ほど、東京からは7時間ほど。近鉄で大和八木へ出て、そこから新宮行きのバスに乗る経路もある。

村内は集落が離れているため、移動には車かバスが要る。徒歩で完結する温泉街という形ではない。

紅葉は例年11月上旬から中旬。谷が深いので、上と下で色づく時期がずれる。南へ抜ければ熊野本宮大社があり、湯の峰温泉や川湯温泉も同じ範囲にある。

Day Trip

十津川温泉の日帰り入浴

  • 村営の公衆浴場
  • 宿の日帰り入浴

山深い土地にあり、公共交通の本数が限られます。

受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。

Data

温泉地カルテ

Best Season

秋

春夏秋冬
Benefits
神経痛筋肉痛冷え性疲労回復
所在地Location
奈良県
泉質Spring Quality
炭酸水素塩泉・塩化物泉
最寄駅Nearest Station
JR和歌山線 五条駅(バス約2時間30分)
東京からFrom Tokyo
約7時間
大阪からFrom Osaka
約4時間30分

※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。

FAQ

十津川温泉のよくある質問

Q源泉かけ流し宣言とは何ですか?
A

十津川村が2004年に全国で初めて行った宣言で、村内の公衆浴場と宿の浴槽で 循環も加温もせず、湧いた湯をそのまま使うという内容です。湯量に余裕があるからこそ成り立つ方式で、村としてこれを掲げた例は当時ほかにありませんでした。

Q十津川温泉は日帰りでも入れますか?
A

入れます。村営の公衆浴場や日帰り入浴を受け入れている宿があります。ただし大阪から4時間30分ほどかかる山深い場所なので、日帰りだと移動が行程の大半を占めます。泊まるほうが無理がありません。

Q谷瀬の吊り橋はどこにありますか?
A

十津川村にあります。長さ297メートル、高さ54メートルの生活用吊り橋で、鉄線の吊り橋としては日本有数の規模です。もとは村人が出資して架けたもので、今も生活道として使われています。温泉地からは車で30分ほどです。

Q車がないと行けませんか?
A

五条駅と新宮駅から路線バスが通っています。日本一長い路線バスとして知られる区間で、五条から十津川まで2時間30分ほどかかります。本数は限られるため、時刻表を先に確認してください。

UPDATED 2026.08.19

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