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二百年湧き続けている
新木鉱泉旅館の創業は文政10年、西暦1827年。第11代将軍・徳川家斉の時代だ。
湯が見つかった経緯を、宿は物語として残している。夢のなかに神が現れて湯のありかを教えた、という筋だ。神は歩いて三分の恒持神社のもので、夢を見たのは初代のおきくばあさん。掘り当てた湯に近所の人を入れてみたら万病に効くというので、たちまち噂が広まった。
以来約200年、湧き続けている。
卵水
泉質は単純硫黄冷鉱泉。源泉温度は約15度で、加温して使う。冷鉱泉なので沸かすのは当然だが、宿はそれを隠さず書いている。
特徴は肌ざわりだ。宿の言葉を引くと、「大変滑らかな湯で、つるっとした卵の白身のような肌ざわりから『卵水』(たまごみず)とも呼ばれます」。楽天トラベルの説明では「ぬるぬる、とろとろ」という言い方をしている。
神経痛、リウマチ、胃腸病、冷え性、外傷によいとされ、何より入浴後に肌がすべすべになることから美容に効果があることで知られる、と続けている。
四つの露天風呂付き客室
大浴場は殿方とお婦人に各1。加えて、露天風呂付きの客室が4室ある。
「いちいの間」は石と木の風呂。「もみじの間」は信楽焼の陶器風呂。「ひのきの間」はひのき風呂。「せせらぎの間」は御影石の風呂。四つとも風情が違い、いずれも大浴場と同じ湯を引いている。
宿は「丸い檜の露天風呂で夜空を見ながらゆっくり浸かると身も心も休まります」とも書いている。
貸切風呂は時間貸し
直径150センチの御影石の貸切風呂がある。シャワーとカランが各1。大浴場と同じ湯だ。
この貸切風呂の料金設定が親切で、人数ではなく時間貸し。何人で使っても料金は同じで、4名くらいまで入れる(大人2人・子ども2人など)。立ち寄りは1時間3,300円、宿泊者は50分2,100円。現金のみ、随時受付で予約制ではない。
そして宿は正直だ。「写真の通り外は見えますが露天にはなっていません」と書いている。期待違いが出ないようにする配慮だろう。
日帰りの条件
日帰り入浴は12時から21時(受付20時まで)。大浴場、露天風呂、サウナが男女別に使える。大人は平日900円、休日1,000円(いずれも2時間)。子供は大人の半額。現金のみ。
注意がいるのは定休日で、通常は木曜が休み。ただし年末年始、ゴールデンウィーク、8月ほか、休祭日およびその前日は営業する。さらに平日は工事や法規点検による休館が不定期にあるので、電話で確かめてほしいと宿は書いている。
もうひとつ、宿の断り書きが率直だ。「小さな宿の浴場ですので大勢(団体)で一度にお越しになられますと長時間お待ちいただく事もあります」「浴場入口にあるお待ち合わせいただく小さなスペース以外は、休憩場所はございません」。日帰り温泉施設ではなく、旅館の風呂を開放しているのだという線引きがはっきりしている。
小タオルは有料(250円)で、バスタオルの貸し出しはない。
秩父の拠点として
宿の最寄りバス停は「金昌寺」。秩父札所四番の金昌寺は石仏が千体以上並ぶ寺で、そこから徒歩4分。
西武秩父駅からタクシーで10分、送迎もある。池袋から西武特急で西武秩父駅まで約80分なので、東京から2時間ほど。関越自動車道の花園ICからは車で40分。駐車場は30台、無料で予約不要。
秩父は札所めぐり、三峯神社、12月の秩父夜祭、春の羊山公園の芝桜と、季節ごとに目的が変わる土地だ。そのどれと組んでもこの宿は使える。
この宿を選ぶなら
大きな温泉ホテルの設備を求める場所ではない。15度の冷鉱泉を沸かして使う、小さな旅館だ。
選ぶ理由は、200年続く湯の来歴と、四種類の露天風呂付き客室、そして時間貸しの貸切風呂。家族や二人で行くなら、貸切が何人でも同じ料金というのはありがたい。
そして何より、この宿は書き方が正直だ。加温していること、貸切風呂が露天ではないこと、混むと待つこと、休憩場所がないこと。先に全部書いてある宿は、行ってから困らない。
秩父七湯『御代の湯』 新木鉱泉旅館のよくある質問
Q温泉の泉質は?
宿は、泉質は単純硫黄冷鉱泉、源泉温度約15度で加温していると公表しています。大変滑らかな湯で、つるっとした卵の白身のような肌ざわりから「卵水(たまごみず)」とも呼ばれるとしています。神経痛、リウマチ、胃腸病、冷え性、外傷によいとされ、何より入浴後に肌がすべすべになることから美容に効果があることで知られると書いています。効き方は人によるので、気になることは医師に確かめてください。
Q御代の湯の由来は?
創業は文政10年(1827年)、第11代将軍・徳川家斉の時代。宿から徒歩3分の恒持神社の神様が初代おきくばあさんの夢枕に立ち、そのお導きで発見したのがこの「御代の湯」だと宿は伝えています。近隣の人々に入浴させたところ万病に効くとたちまち評判が伝わり、以来現在まで多くの人々に親しまれてきたとしています。
Q露天風呂付きの客室はありますか?
あります。4室あり、それぞれ風情が違います。「いちいの間」は石と木の風呂、「もみじの間」は信楽焼の陶器風呂、「ひのきの間」はひのき風呂、「せせらぎの間」は御影石の風呂。いずれも大浴場と同じ湯です。
Q貸切風呂はありますか?
あります。直径150センチの御影石で、シャワーとカランが各1、大浴場と同じ湯です。立ち寄りは1時間3,300円(現金のみ)、宿泊者は50分2,100円(最終受付22時)。人数ではなく時間貸しなので何人で使っても料金は同じで、4名くらいまで利用できます。予約制ではなく随時受付です。宿は「写真の通り外は見えますが露天にはなっていません」と断っています。
Q日帰り入浴の時間と料金は?
12時から21時(受付は20時まで)、大浴場・露天風呂・サウナが男女別に使えます。大人(中学生以上)は平日900円、休日・特別日1,000円(いずれも2時間)。子供(2歳から12歳)は大人の半額。現金のみです。小タオルは有料(250円)で、バスタオルの貸し出しはありません。
Q定休日はありますか?
通常は木曜が定休です(年末年始、ゴールデンウィーク、8月ほか、休祭日およびその前日を除く)。平日は工事や法規点検による休館が不定期にあるため、電話で確かめてから来てほしいと宿は案内しています。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

和倉温泉 ゆけむりの宿美湾荘
石川県七尾湾に面した48室の宿。大浴場「真珠風呂」は女性側の天井に4万5千枚のアコヤ貝を張りめぐらす。1日500石(約93トン)引湯している源泉は飲用もでき、胃腸によいと宿は書く。露天風呂から海を一望する。

堂ヶ島温泉ホテル
静岡県昭和37年(1962年)に第一号源泉を掘り当て、昭和40年(1965年)開業堂ヶ島温泉の開祖となる昭和37年の第一号源泉を自家源泉に持つ、三四郎島を正面に望む宿。pH9〜9.3のアルカリ性単純温泉「化粧の湯」を大浴場「オーロラの湯」に源泉100%のかけ流し、渚の露天風呂は温度管理のため放流循環併用、二つの貸切岩風呂と客室の風呂もすべて自家源泉で、飲泉もできる。全室オーシャンビューで、露天風呂付きの和室がある。ドリンクや漫画、生ビールのハッピーアワーまで無料のオールインクルーシブ。日帰り入浴は13時から21時。冬季は三島駅から無料直行バス。

西浦温泉 旬景浪漫 銀波荘
愛知県西浦半島の先端、三河湾を見渡す斜面に天游閣、海望閣、壺中庵の三つの棟が建つ老舗。1998年に地下1,200メートルで見つけた塩分の少ないアルカリ性単純泉を「美白泉」と名付け、3階の大浴場「光彩乃湯」「風澄乃湯」に使う。最上階の二つの貸切露天風呂「月物語」「星物語」は有料で50分。露天風呂付きの客室とスイート、離れがあり、全10タイプ。西浦漁港の魚を掘りごたつの個室で食べる。日帰り入浴もできる。蒲郡駅からバス30分、名鉄西浦駅から送迎。
※ 料金・空室・設備・営業状況は変わります。当サイトが掲載しているのは創業年や建築など変わりにくい情報のみです。 最新の情報は予約サイト、または公式サイトでご確認ください。
