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鎌先温泉の玄関口に建つ、寛政元年(1789年)創業の湯治宿である。創業から237年、この薬湯とともに続いてきたと宿は書く。人がここへ来て、湯に入り、休み、帰っていく。その繰り返しの中で最上屋は続いてきた、と。日本秘湯を守る会の会員宿である。
加水も循環もしない
鎌先温泉・最上屋旅館の湯は、鉄分を含むナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(低張性中性泉)。源泉37.0度を少し加温し、加水も循環もしない源泉かけ流しと宿は案内している。源泉をそのまま流し、あふれた分は捨てている。「奥州の薬湯」と呼ばれる茶色のにごり湯で、鉄分を多く含んだ食塩泉、少しぬるめである。
日本秘湯を守る会のサイトには、温泉本来のもつ成分や特性をそのまま利用する昔ながらの温泉のあり方にこだわり、決して豊富とは言えない湯量ではあるが加水も循環もしないで使用しているとある。温泉使用量は毎分45リットル。
三つの湯
大浴場「三宝の湯」は、白石の景勝地「小原の材木岩」を模した造り。「東光の湯」はこじんまりとした古い雰囲気の風呂である。どちらも男女入れ替え制で、22時から22時30分の入替と清掃の時間を除いて24時間入れる。
「和光の湯」は本館4階にある貸切の露天風呂で、家族や二人で使う。15時から20時30分、1回30分の有料で、予約のときに希望を伝える。貸切露天風呂付きのプランでは無料になる。
旅籠、湯治、自炊
泊まり方は三つ。夕食と朝食をとって湯に入る一泊二食の旅籠。食事付きで数日過ごす湯治は食事内容が湯治用になる。共同の炊事場を使い、暮らすように過ごす自炊。湯治も自炊も1泊から、一人でも泊まれ、3泊以上の連泊を宿は勧めている。朝食のあとも布団は片付けず、連泊の客には日ごとに献立を変える。
客室は全30室。バス・トイレ付の和室5室、トイレ付の和室8室、お手洗い共用の和室12室、自炊5室。昔からの造りを残しているため、お手洗いが廊下の共用になる部屋があり、木造建築のため廊下や隣室の音が伝わることがあると宿は断っている。
三つの棟
建物は三つの棟が階段でつながり、歩くと建てられた時代が変わると宿は書く。いちばん古い別館に自炊の客室と男女の大浴場、木造3階建ての本館は1階にロビーと大広間、2階と3階が客室で、本館4階は貸切の湯のためだけにある階。右側の白い棟はあとから客室を増やしたものである。エレベーターはない。
玄関には漫画家の宮尾しげをが描いた鎌先温泉の由来の画があり、館内には弥治郎こけしと火鉢、竹の格子窓。ロビーの茶処「鄙の茶屋」でコーヒーとお茶を出す。湯治のための炊事場も、そのまま残って使われている。
笹酒と牛たん
夕食は18時から、その季節の食材を取り入れた和食の膳。人数により個室の食事処か部屋食である。代々続く笹酒は、当日の朝に自家の竹林から切り出した竹の節に日本酒を注ぎ、弱火でゆっくり燗にするもので、要問い合わせ。仙台名物の牛たん焼きのプランもある。朝食は地のものを取り入れた手づくりの和朝食。
着くまで
東北新幹線の白石蔵王駅から車で約15分。仙台駅から新幹線で約15分なので、仙台から約30分。東京から約2時間30分、山形から約1時間45分、福島から約35分。車なら東北道の白石ICから国道4号経由で約10分、仙台宮城ICから約35分。駐車場は30台で無料。
日帰り入浴は全日11時から14時。タオルは持参、混雑時は制限があり、休館日の翌日は午後から。休館日は宿のお知らせで確かめる。現地の支払いは現金のみで、オンライン予約は事前カード決済である。
この宿を選ぶなら
湯治の形で温泉に通いたい方に向く。加水も循環もしない茶色のぬる湯に一日に何度も入り、部屋で何もしない時間を過ごす。一人で泊まれ、自炊もできる。設備の新しさを求める宿ではなく、木造の廊下の音も含めて昔の湯治宿に泊まる宿である。
鎌先温泉 最上屋旅館のよくある質問
Q最上屋旅館の湯はかけ流しですか?
源泉37.0度を少し加温し、加水も循環もしない源泉かけ流しと宿は案内しています。泉質は鉄分を含むナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(低張性中性泉)で、奥州の薬湯と呼ばれる茶色のにごり湯です。源泉をそのまま流し、あふれた分は捨てていると書いています。
Q最上屋旅館の風呂は?
白石の景勝地「小原の材木岩」を模した大浴場「三宝の湯」と、こじんまりとした古い雰囲気の「東光の湯」があり、どちらも男女入れ替え制で、22時から22時30分の入替と清掃を除いて24時間入れると宿は案内しています。本館4階に貸切の露天風呂「和光の湯」があり、15時から20時30分で1回30分の有料、要予約です。
Q最上屋旅館の泊まり方は?
一泊二食の旅籠、食事付きで数日過ごす湯治、共同の炊事場を使う自炊の三つと宿は案内しています。湯治も自炊も1泊から、一人でも泊まれます。3泊以上の連泊を勧め、連泊の場合は日ごとに献立を変えています。
Q最上屋旅館の客室は?
全30室で、バス・トイレ付の和室5室、トイレ付の和室8室、お手洗い共用の和室12室、自炊5室と宿は案内しています。建物は三つの棟が階段でつながり、いちばん古い別館に自炊の客室と大浴場、木造3階建ての本館の上に貸切の湯があります。エレベーターはありません。
Q最上屋旅館で日帰り入浴はできますか?
できます。全日11時から14時と宿は案内しています。タオルは持参で、混雑時は制限があり、休館日の翌日は午後からです。個室を使う日帰りと昼膳付きの日帰り個室もあります。
Q最上屋旅館へのアクセスは?
東北新幹線の白石蔵王駅から車で約15分、東北道の白石ICから国道4号経由で約10分と宿は案内しています。仙台から約30分、東京から約2時間30分です。駐車場は30台で無料と楽天トラベルの施設情報にあります。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

鉛温泉 藤三旅館
岩手県1786年立ったまま入る深さ1.25メートルの「白猿の湯」を持つ宿。総けやき造りの本館に四つの浴場があり、宿は源泉5本を加熱も加水も循環もせずに使うと書く。旅館部と自炊の湯治部が同じ建物にあり、湯治の形が今も生きている。32室。

奥飛騨百姓座敷の宿 藤屋
岐阜県岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根、新平湯温泉のほぼ中央に建つ宿。築二百年の百姓座敷は移築ではなく、実際に百姓座敷として使っていた建物をそのまま使っていると公式サイトは書く。日本源泉湯宿を守る会に提出した調査表では加水も加温も循環もなしと開示している。源泉は一重ケ根温泉1号泉、湧出地の泉温130度を低温泉と混ぜて調整している。貸切露天が二つ、24時間無料。

壁湯天然洞窟温泉旅館 福元屋
大分県大分県玖珠郡九重町大字町田62-1、壁湯温泉の一軒宿。町田川の岸の岩壁にできた洞窟が、そのまま浴槽になっている。宿は300年以上前から自噴していると書く。日本秘湯を守る会の会員で、登録情報では泉質は単純温泉、源泉温度39度、湧出量は毎分1370リットル、加温は貸切湯のみ一部。浴場は五つ。客室は8室から9室の小さな宿で、日帰り入浴も受ける。
※ 料金・空室・設備・営業状況は変わります。当サイトが掲載しているのは創業年や建築など変わりにくい情報のみです。 最新の情報は予約サイト、または公式サイトでご確認ください。
