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東山温泉の谷に、木造の建物が中庭を囲むように建っている。
もとは会津藩の保養所だった。その建物を引き継いだ宿で、現在は国の登録有形文化財に登録されている。
中庭を囲む木造建築
建物が一棟ではない。複数の棟が中庭を囲み、渡り廊下でつながっている。
廊下を歩くと、窓の外に庭が見える。位置によって見える角度が変わる。木造建築のため、床が鳴り、階段は急である。
会津藩の時代、この一帯は藩士の保養地だった。その役目を担っていた建物が、そのまま宿として使われ続けている。
冬になると中庭に雪が積もる。木の建物と雪という組み合わせは、会津の気候そのものである。
湯
自家源泉を引いている。硫酸塩泉と塩化物泉で、無色透明。刺激が少なく、長く浸かっていられる。
塩分を含むため保温性が高い。会津の冬は雪が深く冷えるので、湯上がりに熱が逃げにくいという性質がよく効く。
貸切で使える湯がある。
城下町の隣にある谷
宿がある東山温泉は、会津若松の市街地から車で20分ほど山側に入ったところにある。
鶴ヶ城までは車で15分ほど。赤瓦の天守が復元されており、内部が博物館になっている。飯盛山は白虎隊が自刃した場所で、二重らせん構造のさざえ堂がある。
会津の観光を昼に済ませ、夜は谷の宿で過ごす。移動に時間を取られない距離である。
大内宿までは車で1時間ほど。茅葺屋根の家が街道沿いに並ぶ集落で、冬は屋根に雪が積もる。
この宿を選ぶなら
建物を目的にする方に向く。木造建築のため、設備は現代のホテルとは違う。
JR会津若松駅からバスで20分ほどで着く。東京からは東北新幹線で郡山まで行き、磐越西線に乗り換えて会津若松へ、合計で3時間ほどである。
紅葉は例年10月下旬から11月上旬。谷が色づく。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

青根温泉 湯元不忘閣
宮城県慶長年間に湯別当として始まり、当主は21代続くと日本秘湯を守る会に登録している宮城県柴田郡川崎町青根温泉1-1。伊達政宗が訪れた際に「この地忘れまじ」と名付けたと伝わる、仙台藩一門の湯治湯。川崎町は本館・離れ・門・蔵など計7棟が国の登録有形文化財と書く。土蔵の中に造られた蔵湯、木造建築と石風呂が調和する大湯など六つの湯屋があり、蔵湯と半露天の亥之輔の湯は貸切で使える。泉質は単純温泉、加水・加温なしの源泉かけ流し。全14室。日帰り入浴は受けていない。

鉛温泉 藤三旅館
岩手県1786年立ったまま入る深さ1.25メートルの「白猿の湯」を持つ宿。総けやき造りの本館に四つの浴場があり、宿は源泉5本を加熱も加水も循環もせずに使うと書く。旅館部と自炊の湯治部が同じ建物にあり、湯治の形が今も生きている。32室。

奥飛騨百姓座敷の宿 藤屋
岐阜県岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根、新平湯温泉のほぼ中央に建つ宿。築二百年の百姓座敷は移築ではなく、実際に百姓座敷として使っていた建物をそのまま使っていると公式サイトは書く。日本源泉湯宿を守る会に提出した調査表では加水も加温も循環もなしと開示している。源泉は一重ケ根温泉1号泉、湧出地の泉温130度を低温泉と混ぜて調整している。貸切露天が二つ、24時間無料。
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