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神々が遊ぶ庭の宿
湧駒荘は北海道上川郡東川町勇駒別、旭岳温泉にある。大雪山国立公園のなか、標高1,000メートルを超える高原である。
アイヌがカムイミンタラ、神々が遊ぶ庭と呼んだ山の入口にあたる。総部屋数は28室。日本秘湯を守る会の会員宿である。
宿が掲げる言葉は「温泉と水のふるさとへ」。
五つの源泉、十七の浴槽
温泉は大正3年(1914年)に発見され、開設以来絶えず毎分300リットル以上を湧出していると宿は書く。
泉質は一つではない。硫酸塩泉、マグネシウム-硫酸塩泉(旧泉質名 正苦味泉)、炭酸水素塩泉、ナトリウム-硫酸塩泉(旧 芒硝泉)、ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉(旧 石膏泉)。この五つがある。特にホウ酸塩素を有する硫酸塩泉は全国的にも珍しい名湯中の名湯だと宿は言う。
敷地内の自家源泉は五つ。浴槽は全部で17ある。本館に「ゆこまんの湯」と「シコロの湯」、別館に「神々の湯」、そして露天風呂。ユコマンの湯とシコロの湯は21時に男女が入れ替わる。
温泉は鮮度だという考え
この宿の湯の扱いには、はっきりした考え方がある。公式サイトに理由まで書いてある。
温泉は湧き出たあと、水や空気または塩素系消毒剤に触れると刻々と酸化を始め、最終的には変化をしないただの水溶液になってしまう。そうなると効果を失うことが現代の科学ですでに証明されている——宿はそう説明する。
だから塩素消毒も加水も行わない。源泉から浴槽までの距離をできるだけ近くし、鮮度を常に新鮮に保つことに努めている。17ある浴槽は、源泉との距離を効率よく設定してあるという。
例外も明記されている。冬期間の別館露天風呂については、厳寒の旭岳なのでやむを得ず若干の加温をしている。その場合を除き、全ての浴槽に加水・加温を行わない。
効き方は人によるから、体のことで気になる点があれば入る前に医師に確かめておきたい。
湧き水の宿でもある
湧駒荘は自分を「温泉の宿であると同時に湧き水の宿でもある」と言う。館内や敷地内には天然の湧き水「湧駒水」が飲める場所がいくつもある。
理由も書いてある。入浴中は新陳代謝が高まり、水分と同時に体の老廃物が排出されるが、多くの水分が失われて血液が水不足になりやすい。だから入浴の前後の水分補給が、安全で効果的な温泉利用に欠かせない。
湯と水をセットで扱っている宿である。
高地にあることの意味
宿は標高についても説明している。1,000メートルを超える高原にあるため気圧が低く、骨髄の造血機能が刺激されて血色素や赤血球が増える。紫外線の量も多くなりビタミンDの形成が活発になって骨が丈夫になるという。低血圧気味の人や自律神経の不調がある人に適しているとしている。
宿の周りは針葉樹の林である。針葉樹が放つ芳香性物質には殺菌力があるため、森林浴のほうも健康増進に向くという説明が添えられている。
神々の湯は日帰りでも
別館「神々の湯」は宿泊者以外でも使える。受付は12時から18時(19時まで営業)、大人1,200円、小学生600円、小学生未満は無料。
登山やスキー、原始の森の散策のあとに立ち寄る客が多い。本館の「ゆこまんの湯」「シコロの湯」は日帰りでは使えないと宿は明記している。
着くまで
バスならJR旭川駅発の旭岳行きに1時間40分ほど。車の場合、旭川空港からが40分、旭山動物園からが50分、美瑛からも40分、富良野からは90分が目安になる。駐車場は40台分あり無料。
旭岳ロープウェイの乗り場が近い。上がれば姿見の池と噴気孔、日本でいちばん早い紅葉が9月中旬から始まる。冬は路面が凍るので備えて向かいたい。
旭岳温泉 湯元 湧駒荘のよくある質問
Q温泉の泉質は?
宿は五種類を挙げています。硫酸塩泉、マグネシウム-硫酸塩泉(旧泉質名 正苦味泉)、炭酸水素塩泉、ナトリウム-硫酸塩泉(旧 芒硝泉)、ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉(旧 石膏泉)です。特にホウ酸塩素を有する硫酸塩泉は全国的にも珍しい名湯中の名湯だと書いています。効き方は人によるので、気になることは医師に確かめてください。
Q源泉かけ流しですか?
宿は「塩素消毒」や「加水」は当然行わないと明記し、源泉から浴槽までの距離をできるだけ近くして鮮度を保っていると書いています。ただし冬期間の別館露天風呂については、厳寒の旭岳なのでやむを得ず若干の加温をしているとも断っています。その場合を除いて全ての浴槽に加水・加温を行わないとしています。
Q浴槽はいくつありますか?
全部で17と宿は書いています。本館に「ゆこまんの湯」「シコロの湯」、別館に「神々の湯」、そして露天風呂があります。ユコマンの湯とシコロの湯は21時に男女が入れ替わります。源泉と各浴槽の距離を効率よく設定して、常に新鮮な温泉を提供することを第一に管理しているとしています。
Q日帰り入浴はできますか?
できます。別館「神々の湯」が対応していて、受付は12時から18時(19時まで営業)、大人1,200円、小学生600円、小学生未満無料です。本館の「ゆこまんの湯」「シコロの湯」は日帰りでは使えません。バスタオルは300円で貸出、フェイスタオルは200円で販売しています。
Qアクセスは?
JR旭川駅から旭岳行きのバスで約1時間40分。車では旭川空港から約40分、旭山動物園から約50分、美瑛から約40分、富良野から約90分です。駐車場は40台で無料。旭岳ロープウェイの乗り場が近くにあります。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

鉛温泉 藤三旅館
岩手県1786年立ったまま入る深さ1.25メートルの「白猿の湯」を持つ宿。総けやき造りの本館に四つの浴場があり、宿は源泉5本を加熱も加水も循環もせずに使うと書く。旅館部と自炊の湯治部が同じ建物にあり、湯治の形が今も生きている。32室。

奥飛騨百姓座敷の宿 藤屋
岐阜県岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根、新平湯温泉のほぼ中央に建つ宿。築二百年の百姓座敷は移築ではなく、実際に百姓座敷として使っていた建物をそのまま使っていると公式サイトは書く。日本源泉湯宿を守る会に提出した調査表では加水も加温も循環もなしと開示している。源泉は一重ケ根温泉1号泉、湧出地の泉温130度を低温泉と混ぜて調整している。貸切露天が二つ、24時間無料。

壁湯天然洞窟温泉旅館 福元屋
大分県大分県玖珠郡九重町大字町田62-1、壁湯温泉の一軒宿。町田川の岸の岩壁にできた洞窟が、そのまま浴槽になっている。宿は300年以上前から自噴していると書く。日本秘湯を守る会の会員で、登録情報では泉質は単純温泉、源泉温度39度、湧出量は毎分1370リットル、加温は貸切湯のみ一部。浴場は五つ。客室は8室から9室の小さな宿で、日帰り入浴も受ける。
※ 料金・空室・設備・営業状況は変わります。当サイトが掲載しているのは創業年や建築など変わりにくい情報のみです。 最新の情報は予約サイト、または公式サイトでご確認ください。
