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旭岳温泉は北海道上川郡東川町勇駒別、大雪山国立公園のなかにある。北海道最高峰の旭岳の麓、標高1,000メートルを超える高原である。
神々が遊ぶ庭の入口
アイヌはこの一帯をカムイミンタラ、神々が遊ぶ庭と呼んだ。旭岳温泉はその入口にあたる。
旭岳ロープウェイの乗り場が近く、夏は姿見の池までの散策路、秋は日本でいちばん早い紅葉、冬はパウダースノーを求めるスキーヤーが集まる。温泉街と呼べるような商店の並びはなく、宿が数軒あるだけである。
大正三年に見つかった湯
湯元湧駒荘の温泉は大正3年(1914年)に発見された。開設以来、絶えず毎分300リットル以上を湧出していると宿は書く。
泉質は一つではない。硫酸塩泉、マグネシウム-硫酸塩泉(旧泉質名 正苦味泉)、炭酸水素塩泉、ナトリウム-硫酸塩泉(旧 芒硝泉)、ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉(旧 石膏泉)。宿はこの五つを挙げ、特にホウ酸塩素を有する硫酸塩泉は全国的にも珍しい名湯中の名湯だとしている。
敷地内に五つの自家源泉がある。効き方は人によるので、体のことで気になる点があれば入る前に医師に確かめておきたい。
鮮度という考え方
湧駒荘は自分の湯の扱いについて、理由まで書いている。
温泉は湧き出たあと、水や空気、塩素系消毒剤に触れると刻々と酸化を始め、最終的には変化をしないただの水溶液になってしまう。そうなると効果を失うことが現代の科学で証明されている、と宿は説明する。
だから塩素消毒も加水も行わず、源泉から浴槽までの距離をできるだけ近くして鮮度を保つ。浴槽は全部で17あり、源泉と各浴槽の距離を効率よく設定していると書く。
ただし例外も明記している。冬期間の別館露天風呂は、厳寒の旭岳なのでやむを得ず若干の加温をしている。その場合を除いて、全ての浴槽に加水・加温を行わない。
標高が高いことの意味
宿は標高についても書いている。1,000メートルを超える高原にあるため気圧が低く、骨髄の造血機能が刺激されて血色素や赤血球が増える。紫外線の量も多くなりビタミンDの形成が活発になる。低血圧気味の人や自律神経の不調がある人に適している、という説明である。
周囲には針葉樹が多く、針葉樹が出す芳香性物質には殺菌力があるので森林浴も健康増進に向く、とも書いている。
湧き水の宿でもある
湧駒荘は自分を「温泉の宿であると同時に湧き水の宿でもある」と言う。館内や敷地内に天然の湧き水「湧駒水」が飲める場所がいくつもある。
入浴中は新陳代謝が高まって多くの水分が失われるので、入浴の前後に水分を補給することが安全で効果的な温泉利用に欠かせない、というのが宿の考えである。湯と水をセットで扱っている。
湯以外の見どころ
旭岳ロープウェイで上がれば姿見の池と噴気孔。夏は高山植物が咲き、秋は9月中旬から紅葉が始まる。日本でいちばん早い紅葉として知られる。
車で20分ほどの天人峡には落差270メートルの羽衣の滝がある。旭川市内の旭山動物園までは車で50分ほど。美瑛と富良野も圏内に入る。
着くまで
JR旭川駅から旭岳行きのバスで約1時間40分。車では旭川空港から約40分、旭山動物園から約50分、美瑛から約40分、富良野から約90分。
冬は路面が凍る。スタッドレスタイヤと時間の余裕を用意して向かいたい。
旭岳温泉の日帰り入浴
- 旭岳ロープウェイと姿見の池
- 天人峡・羽衣の滝
- 旭山動物園
旭岳は北海道の最高峰。紅葉は日本でいちばん早く、9月中旬に色づきます。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
秋・冬
- 所在地Location
- 北海道
- 泉質Spring Quality
- 硫酸塩泉・炭酸水素塩泉・塩化物泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR旭川駅(旭岳行きバス約1時間40分)/旭川空港(車約40分)
- 東京からFrom Tokyo
- 約3時間30分
- 大阪からFrom Osaka
- 約4時間
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
旭岳温泉のよくある質問
Q旭岳温泉の泉質は?
湧駒荘は五種類を挙げています。硫酸塩泉、マグネシウム-硫酸塩泉(旧泉質名 正苦味泉)、炭酸水素塩泉、ナトリウム-硫酸塩泉(旧 芒硝泉)、ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉(旧 石膏泉)です。特にホウ酸塩素を有する硫酸塩泉は全国的にも珍しいと書いています。効き方は人によるので、気になることは医師に確かめてください。
Q五つの源泉があるのですか?
湧駒荘は敷地内に五つの自家源泉を持ち、すべてをかけ流しで使っていると書いています。浴槽は全部で17あり、源泉と各浴槽の距離を効率よく設定して湯の鮮度を保つことを第一に管理しているとしています。
Q加水や消毒はしていますか?
湧駒荘は「塩素消毒」や「加水」は当然行わないと明記しています。ただし冬期間の別館露天風呂については、厳寒の旭岳なのでやむを得ず若干の加温をしているとも書いています。その場合を除き、全ての浴槽に加水・加温を行わないとしています。
Q日帰りで入れますか?
入れます。湧駒荘の別館「神々の湯」が日帰りに対応していて、受付は12時から18時(19時まで営業)、大人1,200円、小学生600円、小学生未満無料です。本館の「ゆこまんの湯」「シコロの湯」は日帰りでは使えません。
Q旭岳温泉へのアクセスは?
JR旭川駅から旭岳行きのバスで約1時間40分。車では旭川空港から約40分、旭川市の旭山動物園から約50分、美瑛から約40分、富良野から約90分です。旭岳ロープウェイの乗り場が近く、登山やスキーの拠点になります。
ほかの温泉地と比べる
旭岳温泉の宿

旭岳温泉 ラビスタ大雪山
旭岳温泉の75室のホテル。宿は掛け流しの天然温泉と書き、樹林を見る露天風呂のほか岩風呂、ヒノキ風呂、樽風呂がある。泉温40度、pH6.5。入浴は14時から翌11時。

旭岳温泉 湯元 湧駒荘
北海道上川郡東川町、大雪山国立公園の旭岳の麓に建つ全28室の宿。日本秘湯を守る会の会員。温泉は大正3年(1914年)に発見され、以来毎分300リットル以上を湧出している。敷地内に五つの自家源泉を持ち、浴槽は全部で17。硫酸塩泉、マグネシウム-硫酸塩泉、炭酸水素塩泉、ナトリウム-硫酸塩泉、石膏泉という五つの泉質があり、塩素消毒も加水もしない。冬期の別館露天のみ若干の加温をすると断っている。別館「神々の湯」は日帰りでも入れる。
UPDATED 2026.09.24

