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Wakayama — Onsen Area
花山温泉(和歌山県)の風景

Photo: Kamakura / CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons

Hanayama Onsen

花山温泉

はなやまおんせん

和歌山県和歌山市鳴神、JR和歌山駅から車で10分ほどの住宅地に湧く濃い湯。和歌山県温泉協会は泉質を含二酸化炭素・鉄-カルシウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩泉、掲示用泉質名を炭酸鉄泉とし、源泉温度26度、湧出量毎分124リットル、加水なしと載せる。施設は地下500メートルから炭酸ガスの圧力だけで自噴していると書く。湯船のふちには成分の結晶が厚く付く。

Quality
二酸化炭素泉・含鉄泉・塩化物泉・炭酸水素塩泉
Access
JR和歌山駅からバスで約20分、タクシーで約10分
From Tokyo
新幹線で新大阪へ出て、特急くろしおか紀州路快速でJR和歌山駅へ。
From Osaka
大阪から紀州路快速などでJR和歌山駅へ、そこからバスかタクシー。車なら阪和道の和歌山ICから約5分。
Temp
26 ℃

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花山温泉の宿を見る(1軒)

市街地の住宅街に、濃い湯がある

花山温泉は和歌山県和歌山市鳴神574。JR和歌山駅からタクシーで10分、阪和道の和歌山ICからは5分という場所にある。

山も川も見えない。周りは住宅地だ。温泉街も、旅館の並びもない。それでもこの湯は、関西で成分の濃さを語るときに必ず名前が出る一軒になっている。

施設は開湯を昭和43年としている。温泉地としての歴史は浅い。歴史ではなく、湧いているものの中身で知られてきた湯である。

二酸化炭素と鉄が、同時に入っている

和歌山県温泉協会が載せている泉質名は長い。含二酸化炭素・鉄-カルシウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩泉。泉質分類は中性高張性低温泉、掲示用泉質名は炭酸鉄泉。

名前に含まれる成分の数がそのまま、この湯の性格である。二酸化炭素と鉄が同時に効くほど入っている湯は、全国を見てもそう多くない。施設は、湯の成分に1,742.4ミリグラムもの炭酸ガスが含まれていると書いている。

高張性というのは、体液より濃いということだ。低張性の湯が体に水を入れるのに対し、高張性の湯は成分を体に入れる。同じ時間浸かっても、体にかかる負担は違う。長湯をしないほうがいい種類の湯だと考えておきたい。

炭酸ガスの圧力だけで上がってくる

施設は、地下約500メートルから炭酸ガスの圧力のみで自噴していると説明している。和歌山県温泉協会も「全国でも珍しい自噴天然炭酸温泉で、地下500メートルより炭酸ガスのみで自噴しています」と同じ書き方をしている。

ポンプで汲み上げているのではない。湯に溶けた炭酸ガスが上へ押し上げる力だけで、地表まで届いている。

源泉温度は26度。湧出量は毎分124リットル。加水はなし、一部加温、消毒はあり——というのが協会の記載である。かけ流しと記載されているが、消毒はしていると協会は書いているので、無加工の湯がそのまま溜まっているわけではない。そのうえで、成分の濃さは数字が示すとおりだ。

湯船のふちを見る

この湯を語るとき、誰もが浴槽のふちの話をする。

施設は「湯船のふちに堆積した温泉成分の結晶が、本物の天然温泉であることの証です」と書き、県の温泉協会も「温泉濃度もとても濃く、湯船にはびっしり湯の花が付いています」と記している。

成分が析出して固まると、浴槽の縁は岩のようになる。掃除で落とせる量を超えて付くので、そのまま残す。入る前に一度、縁に触れてみるといい。数字で読んだ濃さが、手触りでわかる。

赤くなるまでの時間

湧き出したばかりの湯は無色透明だと施設は説明している。それが空気に触れるにつれ、鉄が酸化して赤褐色に変わっていく。

つまり、色の濃さは湯が空気にさらされた時間の目盛りでもある。源泉そのままの浴槽と、加温して循環させずに溜めた浴槽とでは、同じ日でも色が違って見える。

入る順番を決める必要はないが、色の違いを先に見てから浸かると、この湯の何が特別なのかが体でわかる。

26度の湯と、加温の湯

施設は、加温した湯と26度の源泉の湯を分けて用意し、交互に入ることをすすめている。露天風呂、サウナと水風呂、超音波の気泡風呂、寝湯もある。

26度は、体温よりはるかに低い。冬に入れば冷たい。ただ、炭酸を含む湯は皮膚から気泡が付いて、冷たさのわりに体が冷え切らない。しばらく浸かっていると、湯から上がったあとに芯が温まってくる感じがある。

協会も温冷入浴法をすすめているが、心臓や血圧に不安がある人は、温度差の大きい入り方を自己判断でやらないほうがいい。気になることがあれば、事前に医師に確かめてほしい。

和歌山観光の途中に挟む

花山温泉の使い方は、ふつうの温泉地とは違う。

和歌山城も紀三井寺もマリーナシティも、車で20分圏内にある。南紀白浜や熊野へ向かう途中の和歌山市で、半日だけ空いた——そのときに使える濃い湯、という位置づけになる。

日帰り入浴は8時から22時、最終受付21時、定休日は木曜日(祝日の場合は営業)と協会は載せている。朝8時から開いているので、和歌山に前泊して朝に入り、そのまま南へ走るという組み方もできる。

泊まることもできる。温泉街の賑わいを求めて行く場所ではないが、この濃さの湯に夜と朝の二回入れるのは、日帰りでは得られない。

Day Trip

花山温泉の日帰り入浴

  • 和歌山城
  • 紀三井寺
  • 和歌山マリーナシティ

施設の定休日は木曜日(祝日の場合は営業)と和歌山県温泉協会は載せている。

受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。

Data

温泉地カルテ

Temperature

26℃低温泉

2060100℃

Best Season

春・秋・冬

春夏秋冬
Benefits
神経痛慢性消化器病不眠症冷え性
所在地Location
和歌山県
泉質Spring Quality
二酸化炭素泉・含鉄泉・塩化物泉・炭酸水素塩泉
最寄駅Nearest Station
JR和歌山駅からバスで約20分、タクシーで約10分
東京からFrom Tokyo
新幹線で新大阪へ出て、特急くろしおか紀州路快速でJR和歌山駅へ。
大阪からFrom Osaka
大阪から紀州路快速などでJR和歌山駅へ、そこからバスかタクシー。車なら阪和道の和歌山ICから約5分。

※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。

FAQ

花山温泉のよくある質問

Q泉質は何ですか
A

和歌山県温泉協会は源泉名を花山温泉、泉質を含二酸化炭素・鉄-カルシウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩泉、掲示用泉質名を炭酸鉄泉、泉質分類を中性高張性低温泉と載せています。源泉温度26度、湧出量は毎分124リットル。加水はなく、一部加温、消毒はあり、毎日換水と記載されています。

Qどうして赤いお湯なのですか
A

鉄分を多く含むからです。施設は、湧き出したときは無色透明の湯が、空気に触れるにつれて赤く濁っていくと説明しています。鉄が酸化して色が変わる、温泉ではよくある現象で、色が濃いほど成分が空気にさらされた時間が長いということでもあります。

Q26度の源泉にそのまま入れるのですか
A

入れます。施設は、加温した湯と源泉そのままの湯を分けて用意し、交互に入る温冷の入り方をすすめています。和歌山県温泉協会も「温度差のある浴槽に交互に入る温冷入浴法でさらに温泉効果が期待できます」と書いています。26度は夏なら心地よく、冬はかなり冷たく感じます。無理をせず、加温のほうを長めに使ってください。

Q日帰りで入れますか
A

入れます。和歌山県温泉協会は日帰り入浴ありとし、入浴時間を8時から22時、最終受付21時、定休日を木曜日(祝日の場合は営業)と載せています。宿泊もできる施設なので、昼に入って帰ることも、泊まって朝夕入ることもできます。

Q和歌山駅からどうやって行きますか
A

和歌山県温泉協会はJR和歌山駅からバスで20分、タクシーで10分、和歌山ICから5分としています。住所は和歌山市鳴神574。温泉街ではなく市街地から少し離れた住宅地のなかにあり、駐車場は60台と案内されています。

UPDATED 2026.09.24

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