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Ishikawa — Onsen Area
山代温泉(石川県)の風景

Photo: Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons

Yamashiro Onsen

山代温泉

やましろおんせん

総湯を町の中心に置く「湯の曲輪」の構造が残る加賀の湯。北大路魯山人が滞在し、九谷焼と加賀の食文化が重なる。

Quality
硫酸塩泉・塩化物泉
Access
JR北陸本線 加賀温泉駅(バス約15分)
From Tokyo
約3時間
From Osaka
約2時間30分

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山代温泉の宿を見る(2軒)

山代温泉の中心には共同浴場がある。その周りを旅館が円を描くように囲んでいる。この構造を「湯の曲輪」という。

加賀の温泉地に見られる形で、山代では今もこの配置が残っている。宿から下駄で総湯へ向かうという動線が、町の設計そのものになっている。

総湯と古総湯

町の中心には二つの浴場が並んで建っている。

古総湯は明治期の共同浴場を復元した建物である。九谷焼のタイルが床と壁を覆い、窓にはステンドグラスが入る。洗い場がなく、湯に浸かるだけの造り。当時の入浴様式をそのまま再現している。

総湯は現代的な設備を備えた浴場で、地元の方が日常的に使っている。

両方に入ると、百年の間に入浴という行為がどう変わったかが分かる。二つを並べて残したこと自体が、この町の考え方を示している。

魯山人と九谷焼

北大路魯山人は若い頃この地に滞在し、旦那衆のもとで看板を彫り、九谷焼に触れた。逗留した建物は「いろは草庵」として公開されている。

山代は九谷焼の産地でもある。町には窯元や資料館があり、器を見て回れる。

食と器と湯が一つの町に揃っている。加賀という土地の性格が、ここに凝縮している。

この温泉地の湯

硫酸塩泉と塩化物泉。無色透明で、保温性が高い。刺激は強くなく、長く浸かっていられる。

開湯は行基によると伝わり、千三百年の歴史を持つとされる。

古総湯の使い方

古総湯には洗い場がない。石鹸もシャンプーも使えない。

体を洗う場所ではなく、浸かるための場所として造られているからである。明治期の共同浴場は、そもそもそういうものだった。

したがって使い分けが要る。体は宿の風呂で洗い、古総湯は湯そのものに入るために行く。この順にすれば戸惑わない。

九谷焼のタイルとステンドグラスに囲まれた浴室は、写真で見るより暗い。窓から入る光の色が変わる時間帯に行くと、造りの意図が分かる。

加賀の三湯は性格が違う

山代、山中、片山津。いずれも加賀温泉駅からバスで行ける。

山代は町の構造そのものが見どころで、総湯を中心に旅館が囲む。器と食が近い。

山中は鶴仙渓という渓谷に沿っており、川床や橋を歩く時間が長い。町を歩くというより、谷を歩く温泉地である。

片山津は柴山潟に面していて、水面の眺めが中心になる。

一泊ずつ回るのが理想だが、日帰り入浴を使えば一日で二つは回れる。

いつ行くか

冬は蟹の季節である。石川で獲れるズワイガニは加能ガニと呼ばれ、例年11月上旬に漁が解禁される。

この時期は宿の献立が変わり、料金も上がる。狙って行くなら早めに動くことになる。

蟹を目的にしないなら、秋のほうが静かで歩きやすい。北陸の冬は天気が変わりやすく、傘が要る日が多い。

歩き方

JR北陸本線の加賀温泉駅からバスで15分ほど。大阪からは特急でおよそ2時間30分、東京からは北陸新幹線経由で3時間ほど。

温泉街は総湯を中心にまとまっており、徒歩で回れる。

加賀温泉郷と呼ばれる山代・山中・片山津は、いずれも加賀温泉駅からバスで行ける。山中は鶴仙渓の渓谷美、片山津は柴山潟の眺めと、性格が違う。金沢までも一時間ほどなので、兼六園や東茶屋街とあわせた行程も組める。

Day Trip

山代温泉の日帰り入浴

  • 総湯
  • 古総湯

受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。

Data

温泉地カルテ

Best Season

秋・冬

春夏秋冬
Benefits
神経痛筋肉痛冷え性疲労回復
所在地Location
石川県
泉質Spring Quality
硫酸塩泉・塩化物泉
最寄駅Nearest Station
JR北陸本線 加賀温泉駅(バス約15分)
東京からFrom Tokyo
約3時間
大阪からFrom Osaka
約2時間30分

※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。

FAQ

山代温泉のよくある質問

Q山代温泉は日帰りでも楽しめますか?
A

楽しめます。総湯と古総湯という二つの共同浴場が町の中心にあり、いずれも日帰りで利用できます。加賀温泉駅からバスで15分ほど、大阪からは特急でおよそ2時間30分なので、関西からの日帰りが成り立ちます。

Q総湯と古総湯の違いは何ですか?
A

古総湯は明治期の共同浴場を復元した建物で、九谷焼のタイルとステンドグラスを用い、当時の入浴様式を再現しています。洗い場がなく、湯に浸かるだけの造りです。総湯は現代的な設備を備えた浴場で、地元の方が日常的に使っています。両方に入ると違いがはっきり分かります。

Q「湯の曲輪」とは何ですか?
A

共同浴場を町の中心に置き、その周囲を旅館が円を描くように囲む構造のことです。加賀の温泉地に見られる形で、山代では今もこの配置が残っています。宿から下駄で総湯へ向かうという動線が、町の設計そのものになっています。

Q加賀の他の温泉地とあわせて回れますか?
A

回れます。山代、山中、片山津の三つは加賀温泉郷と呼ばれ、いずれも加賀温泉駅からバスで行ける距離にあります。山中は鶴仙渓の渓谷美、片山津は柴山潟の眺めと、それぞれ性格が違います。金沢からも一時間ほどです。

UPDATED 2026.08.13

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