
粟津温泉
Awazu Onsen
718年に開かれたと伝わる加賀最古の温泉地。世界最古級の宿として知られる旅館があり、那谷寺が近い。加賀温泉郷のなかで最も小さく、静かな温泉地。
10 AREAS
加賀の温泉地は、器と食と湯が近いところにある。山代は総湯を町の中心に置き、その周りを旅館が円を描いて囲む「湯の曲輪」の構造が残る。山中は大聖寺川の渓谷を歩く時間が長く、町よりも谷が主題になる。和倉は海のなかから湧いた湯を起源とし、塩分濃度が国内でも高い部類に入る。なお和倉は2024年1月の能登半島地震で大きな被害を受けた。訪れる前に最新の状況を確認してほしい。
山代・山中・片山津はいずれも加賀温泉駅からバスで行ける。日帰り入浴を使えば一日で二つは回れる。金沢までは一時間ほどで、兼六園や東茶屋街とあわせた行程も組める。冬はズワイガニの季節で、石川で獲れるものは加能ガニと呼ばれ、例年11月上旬に漁が解禁される。この時期は宿の献立が変わり、料金も上がる。

Awazu Onsen
718年に開かれたと伝わる加賀最古の温泉地。世界最古級の宿として知られる旅館があり、那谷寺が近い。加賀温泉郷のなかで最も小さく、静かな温泉地。
Fukatani Onsen
石川県金沢市の深谷町にある一軒宿の温泉。宿は寛政元年の創業で、源泉は太古の植物が堆積してできた亜炭層を通って湧くため琥珀色をしていると書く。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉。大正6年に建てられた総檜造りの能舞台が残る。金沢駅から車で20分。

Hakusan Ichirino Onsen
石川県白山市の尾添、霊峰白山のふもとに広がる高原の温泉地。石川県の公式観光サイトは、県内最大級のスキー場のすぐそばにあり、上質な天然温泉が噴出していると書く。白山温泉郷の一つとして国民保養温泉地に指定されている。泉質は塩化物泉。白山白川郷ホワイトロードの入口にあたる。

Yamanaka Onsen
松尾芭蕉が「扶桑三名湯」と讃えた湯。大聖寺川の鶴仙渓に沿って遊歩道が続き、渓谷と湯が一続きになっている。

Yamashiro Onsen
総湯を町の中心に置く「湯の曲輪」の構造が残る加賀の湯。北大路魯山人が滞在し、九谷焼と加賀の食文化が重なる。

Katayamazu Onsen
柴山潟に面した加賀温泉郷のひとつ。湖面の色が時間とともに変わることで知られ、対岸には白山が見える。

Shiramine Onsen
日本三霊山・白山の麓、日本屈指の豪雪地帯の集落にある温泉。黄土色の大壁と縦長窓の土蔵造りの民家が軒を連ね、平成24年に重要伝統的建造物群保存地区に選定された白峰の中心に、地元木材で建てた総湯がある。天然温泉100%のナトリウム-炭酸水素塩温泉は全国でも希少な純重曹泉といわれ、湯上がりの肌が絹のようにすべすべになる「絹肌の湯」。白山登山の拠点で、冬は雪だるまの里。金沢の白山ICから国道157号で約80分。

Tatsunokuchi Onsen
石川県能美市の里山にある温泉地。能美市は開湯1400年、金沢の奥座敷と書き、金沢から最も近い温泉地として親しまれてきたと案内する。宿は三軒で、総湯の里山の湯と足湯がある。泉鏡花が幼いころからたびたび訪れ、小説「海の鳴る時」の舞台にもなった。肌にやさしい美人の湯として知られる。

Wakura Onsen
海のなかから湧き出た湯を起源とする、能登の温泉地。塩分濃度が高く、七尾湾を望む宿が並ぶ。

Yuwaku Onsen
養老2年(718年)、白鷺が湯に浸かるのを農夫が見つけたと伝わる「金沢の奥座敷」。加賀藩の歴代藩主が湯治に通い、大正6年には竹久夢二が恋人の笠井彦乃と約1か月を過ごした。9軒の宿と総湯「白鷺の湯」があり、金沢駅からバスで50分。
掲載している18軒です。順位は付けていません。 湯と建物の性格が分かるように書いてあるので、何を目的にするかで選んでください。

開湯と同じ718年の創業を伝える、世界最古級の宿として知られてきた粟津の旅館。離れの「延命閣」と「新春の館」は国の登録有形文化財。41室、全室禁煙。

粟津温泉の50室の宿。宿は創業以来714年間湧き続ける自家掘り源泉を持ち、一切水で薄めず全ての温泉施設で源泉100パーセントを使うと書く。露天風呂付きの客室もある。加賀ICから25分。
深谷温泉の一軒宿で20室。寛政元年の創業で、大正6年に建てられた総檜造りの能舞台が残る。源泉は亜炭層を通って湧くため琥珀色をしており、泉質はナトリウム炭酸水素塩泉。金沢駅から車で20分。

白山一里野温泉の10室の宿。目の前が白山一里野温泉スキー場で、スキー乾燥室を備える。泉質は弱塩泉で、湯上がりに肌がつるつるになり湯冷めもしにくいと宿は書く。金沢駅から北鉄バスで一里野下車。

白山一里野の10室の宿。宿は浴場に無色透明でさらりとした温泉がいつも流れ出ていると書く。24時間いつでも入れる。JR金沢駅から車で80分、金沢西ICから60分。

客室数を絞った小規模の宿。鶴仙渓を見下ろす高台に建ち、加賀の器と食を静かな環境で受け止める。

山中温泉の33室の宿。山中漆器の椀をかたどった直径3.6メートルの大露天「おわんの湯」があり、赤湯と黒湯の二つ。飲泉もできると宿は書く。加賀温泉駅からバスで60分。

加賀藩主の指定宿を代々務めてきた宿。北大路魯山人が滞在した部屋が残り、九谷焼と加賀の食が重なる。

山代温泉の45室の宿。宿は大浴場「菖蒲湯」を一切の水を加えず熱も加えない源泉かけ流しだと書く。館内の貸切風呂二か所もかけ流し(有料・予約制)。加賀温泉駅から車で15分、無料送迎あり(完全予約制)。

片山津温泉の43室の宿。宿は泉源地のすぐ近くに建ち、湧き出る湯を大浴場と露天風呂に24時間直接注ぎ込んでいると書く。その源泉で作った温泉玉子を朝食に出す。加賀温泉駅から車で10分、無料送迎あり。

柴山潟の湖畔に建ち、白山を望む加賀の宿。加賀温泉駅から送迎があり、小松空港からも15分と近い。

重要伝統的建造物群保存地区の白峰集落の中、総湯の目の前に建つ14室の旅館。白山登山の宿として登山者を受け入れ、ペットと一緒に泊まれる部屋があると白峰観光協会は案内する。市ノ瀬の一軒宿・白山温泉永井旅館と同じ会社が営む。絹肌の湯と呼ばれる白峰温泉のナトリウム-炭酸水素塩温泉。金沢西ICから鶴来経由75分、福井北ICから勝山経由60分。

石川県能美市辰口町、安土桃山の庭園を持つ30室の宿。公式サイトは源泉100パーセントだが泉温が36.5度とやや低いため循環加温をしていると書き、そのうえで本館大浴場に源泉そのままのぬるい浴槽を置いて交互浴をすすめている。鳳凰棟5階に三つの展望露天風呂、うち一つは貸切。天保7年に初代が新泉源を掘り当てて松崎旅館として創業したと宿は説明する。

文政2年(1819年)創業の62室の宿。田んぼの真ん中から湧いた源泉を使う混浴の大露天風呂「田んぼの湯」がある。大浴場「天狗浴殿」は一度に100名が入れる。檜の貸切風呂が2か所、温泉露天付きの客室もある。金沢駅からバス40分。

七尾湾に面した48室の宿。大浴場「真珠風呂」は女性側の天井に4万5千枚のアコヤ貝を張りめぐらす。1日500石(約93トン)引湯している源泉は飲用もでき、胃腸によいと宿は書く。露天風呂から海を一望する。

日本を代表する旅館として知られてきた和倉の宿。七尾湾に面し、海から湧いた高濃度の塩化物泉を引く。

湯涌温泉の24室の宿。宿は大浴場をあえてなくし、宿泊者だけが自由に使える4つの貸切風呂を用意したと書く。湯上がりのラウンジで飲み物と軽食が無料。金沢駅・兼六園から無料送迎あり。

湯涌温泉の最も奥に門を構える全10室の宿。加賀藩主前田利常から「山下旅館」の屋号を賜り、大正6年には竹久夢二が恋人の笠井彦乃と3週間ほど滞在した。館内のギャラリー「抹茶遊間」に夢二の作品を集める。打たせ湯のある露天風呂と飲泉できる内湯を持ち、露天はかけ流し(一部循環)と宿は案内する。食事は朝夕とも部屋食。