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Hyogo — Onsen Area
城崎温泉(兵庫県)の風景

Photo: Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons

Kinosaki Onsen

城崎温泉

きのさきおんせん

大谿川沿いの柳並木に七つの外湯が点在する。浴衣で下駄を鳴らして外湯を巡ることが、そのまま町の過ごし方になっている。

Quality
塩化物泉・硫酸塩泉
Access
JR山陰本線 城崎温泉駅
From Tokyo
約4時間30分
From Osaka
約2時間30分

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城崎温泉の宿を見る(2軒)

城崎では、宿の内湯より外湯が主役になる。「駅は玄関、道は廊下、宿は客室、外湯は大浴場」という言い方が古くからあり、町全体をひとつの宿として使う設計になっている。

浴衣と下駄を借りて、川沿いの柳並木を歩きながら湯を巡る——この体験そのものが城崎の商品である。

街を一つの宿と見る

この言い回しは比喩ではなく、実際の設計思想である。

宿の内湯を小さく作り、そのぶん外湯に投資してきた。客が街へ出るように仕向けることで、通りに人が流れ、店が成り立ち、街全体が賑わう。個々の宿が大浴場を競う道を選ばなかった結果、この街並みが残った。

浴衣と下駄で外を歩くのは、この設計に沿った作法である。宿では浴衣を選べるところが多い。下駄の音が石畳に響く通りを歩くこと自体が、城崎の体験の中心にある。

七つの外湯

さとの湯、地蔵湯、柳湯、一の湯、御所の湯、まんだら湯、鴻の湯。

同じ源泉を引きながら、建物も浴室の造りも異なる。鴻の湯はコウノトリが傷を癒したという開湯伝説の地にあり、一の湯は歌舞伎座を模した外観と洞窟風呂を持つ。御所の湯は火災の後に建て替えられ、庭を望む造りになった。

宿泊者は「ゆめぱ」で外湯が無料になる。日帰りでも一日入浴券がある。定休日が湯ごとに設定されているため、全部を回るつもりなら事前に確認しておきたい。

一晩ですべて回る必要はない。三つも入れば、この街の仕組みは体で分かる。二泊して昼と夜で入り分けると、同じ湯でも印象が変わる。

この温泉地の湯

ナトリウム・カルシウム-塩化物泉。塩分を含むため保温性が高く、外湯を出て次の湯へ歩くあいだも湯冷めしにくい。

外湯巡りという文化と泉質がうまく噛み合っている。浴衣一枚で夜の通りを歩けるのは、この湯だからでもある。

大谿川と柳

温泉街の中心を大谿川が流れ、両岸に柳が植えられている。太鼓橋がいくつも架かり、川に沿って宿が並ぶ。

この景観は大正期の大火の後に整えられたものだ。焼けた街を再建するにあたって、川沿いの意匠を統一した。災害からの復興が、結果として日本を代表する温泉街の風景を生んだ。

雪が積もると、柳と川と灯りの対比がいっそう際立つ。

志賀直哉と城の崎

志賀直哉は事故の療養でこの地に滞在し、『城の崎にて』を書いた。生と死をめぐる短い小説で、近代日本文学の代表作の一つに数えられる。

温泉街には文学碑がある。読んでから歩くと、川沿いの景色の見え方が少し変わる。

冬とカニ

11月上旬の解禁から3月頃までが松葉がにの季節にあたる。日本海の幸を目当てに訪れる方が多く、この時期は宿の予約が最も取りにくくなる。

カニを目的にするなら数か月前から動くほうが確実だ。冬に人が集まるのは、カニだけが理由ではない。雪の柳並木と外湯めぐりが重なるのもこの季節である。

歩き方

JR山陰本線の城崎温泉駅が温泉街の入口にある。京都から特急きのさきでおよそ2時間30分、大阪から特急こうのとりでおよそ2時間40分。いずれも直通で、車は要らない。

温泉街は徒歩で回りきれる。街の奥から城崎ロープウェイで温泉寺と山頂へ上がれば、円山川と日本海まで見渡せる。

日帰りなら、駅から外湯を二、三か所と街歩き。一泊するなら夕方から夜にかけて浴衣で外湯を巡り、翌朝にロープウェイへ上がるのがよい。

Day Trip

城崎温泉の日帰り入浴

  • 外湯七湯(さとの湯・地蔵湯・柳湯・一の湯・御所の湯・まんだら湯・鴻の湯)

湯ごとに定休日が設定されています。

受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。

Data

温泉地カルテ

Best Season

秋・冬

春夏秋冬
Benefits
神経痛筋肉痛冷え性
所在地Location
兵庫県
泉質Spring Quality
塩化物泉・硫酸塩泉
最寄駅Nearest Station
JR山陰本線 城崎温泉駅
東京からFrom Tokyo
約4時間30分
大阪からFrom Osaka
約2時間30分

※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。

FAQ

城崎温泉のよくある質問

Q城崎温泉の外湯めぐりは日帰りでもできますか?
A

できます。七つの外湯はいずれも日帰りで利用でき、一日入浴券も用意されています。宿泊者は「ゆめぱ」で無料になりますが、日帰りでも券を買えば同じように巡れます。城崎温泉駅を降りてすぐ外湯があるため、電車で来てそのまま浴衣を借りて歩くこともできます。

Q外湯は全部でいくつありますか?
A

七つです。さとの湯、地蔵湯、柳湯、一の湯、御所の湯、まんだら湯、鴻の湯。それぞれ建物も浴室の造りも異なり、同じ源泉を引きながら印象が変わります。定休日が湯ごとに設定されているため、全部を一日で回りたい場合は事前に確認してください。

Q浴衣で外を歩いてもよいのですか?
A

むしろそれが城崎の作法です。「駅は玄関、道は廊下、宿は客室、外湯は大浴場」という考え方で街全体が設計されており、浴衣と下駄で通りを歩くことが前提になっています。宿では浴衣を選べるところが多く、下駄も貸し出されます。

Q城崎温泉のカニのシーズンはいつですか?
A

例年11月上旬の解禁から3月頃までです。日本海の松葉ガニを目当てに訪れる方が多く、この時期は宿の予約が最も取りにくくなります。カニを目的にするなら数か月前から動くほうが確実です。夏は但馬牛や海の幸が中心になります。

Q京都・大阪から城崎温泉へはどう行きますか?
A

京都からは特急きのさきでおよそ2時間30分、大阪からは特急こうのとりでおよそ2時間40分、いずれも城崎温泉駅まで直通です。駅が温泉街の入口にあり、そこから外湯も宿もすべて徒歩圏なので、車は必要ありません。

UPDATED 2026.08.10

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