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赤倉温泉は妙高山の東麓、新潟県の南西端にある。
江戸後期、藩の許しを得て開かれた温泉地で、開湯の年がはっきりしている。冬はスキー場と一体になり、夏は避暑地になる。
藩が許した湯
1816年、当時の高田藩の許しを得て開かれたと伝わる。
妙高山の中腹に湧く源泉を引いて温泉街が作られた。多くの温泉地が「発見された」という伝説を持つのに対し、赤倉は「開かれた」年が記録に残っている。計画されて作られた温泉地の、早い例である。
この温泉地の湯
湯は硫酸塩泉と炭酸水素塩泉。無色透明で、刺激は穏やかである。
二つの性格を併せ持つので、長く浸かっていられる。湯の成分の話は、観光協会の言い方とあわせて後の節に書いた。
北地獄谷から引いてくる
赤倉温泉の湯は、この土地で湧いているのではない。
赤倉温泉観光協会は、源泉を妙高山の「北地獄谷」から引いていると書いている。数十か所の源泉がそれぞれ四十度から六十度で、集中湯枡に集めて約五十度、各施設の湯口では四十八度程度に保たれるという。
湧出量は毎分3,400リットル。一日にすると約5,000トンになる。
山の上の地獄谷から、温泉街まで湯を引く。十九世紀初めにそれを始めたということが、この温泉地の性格を決めている。湯が自然に湧いた場所に町ができたのではなく、湯を引いてきて町を作った。
ダブル美人の湯
観光協会は泉質を、カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉としている。
そして、硫酸塩泉と炭酸水素塩泉という二つの美人泉質を併せ持つ「ダブル美人の湯」という言い方をしている。
硫酸塩泉は古くから傷の湯と呼ばれ、炭酸水素塩泉は肌の角質をやわらげる。この二つが同じ湯に入っているということである。無色透明で刺激は穏やかなので、長く入っていられる。
文人が来た高原
赤倉温泉観光協会は、この温泉地の歴史をいくつかの見出しに分けて紹介している。
「殿様の湯」としての温泉街の誕生。文人名士に愛された明治以降。「東洋のバルビゾン」と呼ばれた時代。大正期を象徴する「妙高倶楽部」。そしてスキー場としての発展。
バルビゾンはフランスの村の名で、画家が集まった場所である。赤倉がそう呼ばれたのは、画家や文人が滞在して制作した時期があったからだろう。高原の避暑地としての性格が、文化の集まる場所にもなった。
協会は赤倉を日本唯一の藩営温泉としている。藩が直接経営した温泉地という意味である。
スキー場と一体
温泉街の上にスキー場が広がる。宿から歩いてゲレンデに出られる位置にある。
冬は人が集中する季節で、宿の予約は早くに埋まる。滑って戻って湯に入る、という一日がそのまま成立する。豪雪地帯なので、車で向かうなら装備が要る。
夏の避暑地
標高が高く、夏は涼しい。
妙高山の登山や、周辺の高原を歩く拠点として使える。冬のスキー客と夏の登山客で、来る人の顔ぶれが入れ替わる温泉地である。
山形の赤倉温泉とは別
赤倉温泉は日本に二つある。
一つはここ、新潟県妙高市の赤倉温泉。もう一つは山形県最上郡最上町の赤倉温泉で、小国川の両岸に宿が並ぶ小さな温泉街である。読みはどちらも「あかくらおんせん」なので、宿を探すと両方が並んで出てくる。
妙高の赤倉は高原のスキーリゾート、最上の赤倉は川沿いの湯治場寄りの温泉街で、性格はまったく違う。予約の前に、所在地が妙高市か最上町かを確かめてほしい。
歩き方
えちごトキめき鉄道の妙高高原駅からバスで10分ほど。北陸新幹線の上越妙高駅から車で30分ほど。東京からは合わせて2時間30分ほどになる。
温泉街は斜面にあり、坂がある。徒歩で回れる規模だが、冬は雪で歩きにくい。
赤倉温泉の日帰り入浴
- 日帰り入浴施設
- 日帰り入浴を受け入れている宿
冬は豪雪になります。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
冬・夏
- 所在地Location
- 新潟県
- 泉質Spring Quality
- 硫酸塩泉・炭酸水素塩泉
- 最寄駅Nearest Station
- えちごトキめき鉄道 妙高高原駅(バス約10分)
- 東京からFrom Tokyo
- 約2時間30分
- 大阪からFrom Osaka
- 約4時間30分
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
赤倉温泉のよくある質問
Q赤倉温泉の湯はどこから来ていますか?
妙高山の「北地獄谷」から引いています。赤倉温泉観光協会は、数十か所の源泉がそれぞれ40度から60度で、集中湯枡で約50度、各施設の湯口では48度程度になると書いています。湧出量は毎分3,400リットル、一日に約5,000トンです。
Q赤倉温泉の泉質は?
赤倉温泉観光協会はカルシウム・マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉とし、硫酸塩泉と炭酸水素塩泉という二つの美人泉質を併せ持つ「ダブル美人の湯」だとしています。無色透明で刺激は穏やかです。
Q赤倉温泉はいつ開かれましたか?
江戸時代の文化13年(1816年)と赤倉温泉観光協会は書いています。200年以上の歴史があり、協会は日本唯一の藩営温泉だとしています。
Q赤倉温泉はいつからありますか?
1816年、当時の高田藩の許しを得て開かれたと伝わります。妙高山の中腹に湧く源泉を引いて温泉街が作られました。藩の公認で開かれた温泉地として、開湯の年がはっきりしている珍しい例です。
Q赤倉温泉は日帰りでも入れますか?
入れます。温泉街に日帰り入浴施設があり、日帰り入浴を受け入れている宿もあります。妙高高原駅からバスで10分ほどです。
Q冬はスキーですか?
そうです。温泉街の上にスキー場が広がり、宿から歩いてゲレンデに出られる位置にあります。冬は人が集中する季節で、宿の予約は早くに埋まります。
Q夏の赤倉はどうですか?
標高が高く、夏は涼しい避暑地になります。妙高山の登山や、周辺の高原を歩く拠点として使えます。冬とは別の顔を持つ温泉地です。
ほかの温泉地と比べる
赤倉温泉の宿

赤倉温泉 赤倉ホテル
妙高山の東麓、赤倉温泉街にある43室の宿。大浴場と露天風呂を持ち、冬はスキー、夏は避暑の拠点になる。妙高高原駅からバスで10分。

赤倉温泉 スターホテル赤倉
赤倉温泉街の中心にある10室のホテル。宿は浴槽は大きくないが源泉掛け流しで山の湯をそのままに楽しめると書く。温泉ソムリエがいて、犬と泊まれる部屋と犬用の温泉もある。赤倉温泉スキー場まで徒歩5分。
UPDATED 2026.10.02

