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作並温泉は広瀬川の上流、仙台と山形を結ぶ仙山線の途中にある。
秋保と並んで「仙台の奥座敷」と呼ばれる。同じ呼び名でも、二つの性格は違う。
秋保との違い
秋保は名取川沿いに温泉街が開け、共同浴場があり、歩いて回れる。
作並は広瀬川の上流の山あいで、宿が点在している。温泉街を歩くという形ではなく、宿にこもって湯と食事で過ごす形になる。仙台から近い二つの温泉地のうち、歩き回るなら秋保、動かないなら作並が向く。
この温泉地の湯
湯は単純温泉。無色透明で刺激が少なく、肌あたりがやわらかい。
押してくる湯ではない。広瀬川の渓流を見ながら長く浸かるのに向いている。
宮城峡蒸溜所
作並温泉の近くに、ニッカウヰスキーの宮城峡蒸溜所がある。
広瀬川と新川の合流点に建てられ、赤い屋根の建物が並ぶ。見学ができ、湯とあわせて回れる。温泉地の観光としては珍しい種類の見どころで、これを目的に作並を選ぶ人もいる。見学の予約と休業日は公式サイトで確かめたい。
作並こけし
作並は伝統こけしの産地でもある。
作並系と呼ばれ、胴が細く、子どもが握りやすいように作られたと伝わる。鳴子、遠刈田、土湯と並ぶ東北のこけしの系統のひとつで、温泉街に工人の店がある。
山形へ抜ける
作並は仙山線の途中にある。仙台から40分、山形へもそのまま抜けられる。
仙台に泊まらず作並に泊まり、翌日に山寺(立石寺)へ寄って山形へ、という行程が組める。山寺は仙山線の駅から歩ける。仙台と山形の間に温泉地を挟むという使い方が、作並の位置を活かす。
川床から湧いた湯
仙台観光国際協会は、作並温泉の始まりをこう伝えている。
721年、僧の行基が鳥の声に導かれて広瀬川の岸に至り、川床から湯が湧いているのを見つけたという。
1189年には源頼朝の一行がこの地で休み、渓流で湯浴みする鷹を見つけたことから自らも湯に入り、旅の疲れを癒したと伝えられている。
正式に温泉地としての形が整うのは江戸期である。1796年、藩主の伊達斉村から許可を受けたことが、その後の温泉街の土台になったと協会は書いている。
美女づくりの湯
作並には、古くからの呼び名がある。「美女づくりの湯」である。
協会は、肌にやさしい泉質と豊富な湯量からこう呼ばれるようになり、いまも親しまれていると書いている。
泉質は単純温泉とナトリウム-塩化物泉。神経痛や高血圧に効くとされる。
湯が湧いているのは広瀬川の谷底である。だから作並の宿は、川まで下りた位置に浴室を持つものが多い。階段やエレベーターで下へ降りて、川のすぐ横で湯に入る。谷の温泉地の典型的な構造である。
湯と水と木
作並の山からは、三つのものが出ている。
湯。ウイスキーの仕込み水。そしてこけしの材になる木。
ニッカの蒸溜所がここに置かれたのは水のためで、こけしが根づいたのは木があったからである。温泉地としての作並を見るとき、この三つが同じ谷から出ていることは覚えておいていい。
作並こけしは江戸末期に南条徳左衛門が作り始めたとされ、160年ほどの歴史を持つ。全体に細身の形で、もとは子どもの玩具だった。
歩き方
JR仙山線の作並駅からバスで5分ほど、宿の送迎もある。仙台駅から仙山線で40分、車でも40分ほど。東京からは新幹線で仙台まで90分、合わせて2時間30分ほどになる。
宿が点在しており、徒歩で回る温泉街の形ではない。冬は雪が積もる。
作並温泉の日帰り入浴
- 日帰り入浴を受け入れている宿
宿が点在しており、徒歩で回る温泉街の形ではありません。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
秋・冬
- 所在地Location
- 宮城県
- 泉質Spring Quality
- 単純温泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR仙山線 作並駅(バス約5分)
- 東京からFrom Tokyo
- 約2時間30分
- 大阪からFrom Osaka
- 約5時間
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
作並温泉のよくある質問
Q作並温泉はいつからありますか?
仙台観光国際協会は、721年に僧の行基が鳥の声に導かれて広瀬川の岸に至り、川床から湯が湧いているのを見つけたと伝えています。1796年に藩主の伊達斉村から許可を受けたことが、その後の温泉街の土台になったとしています。
Q「美女づくりの湯」とはどういう意味ですか?
協会は、肌にやさしい泉質と豊富な湯量から作並温泉がそう呼ばれるようになり、いまも親しまれていると書いています。泉質は単純温泉とナトリウム-塩化物泉です。
Q作並温泉の近くに何がありますか?
ニッカウヰスキーの仙台工場・宮城峡蒸溜所があり、見学ができます。作並こけしの工房もあります。作並こけしは江戸末期に南条徳左衛門が作り始めたとされ、160年ほどの歴史があります。
Q作並温泉は日帰りでも入れますか?
入れます。日帰り入浴を受け入れている宿があります。仙台駅から仙山線で40分ほど、車でも40分ほどなので、仙台からの日帰りが組めます。
Q作並と秋保はどう違いますか?
どちらも仙台の奥座敷と呼ばれます。秋保は名取川沿いで仙台から車で30分、温泉街が開けていて共同浴場もあります。作並は広瀬川の上流で山あいの雰囲気が強く、宿が点在する形です。宿にこもるなら作並、歩き回るなら秋保が向きます。
Qウイスキーの蒸溜所とは何ですか?
ニッカウヰスキーの宮城峡蒸溜所です。作並温泉の近くにあり、見学ができます。広瀬川と新川の合流点に建てられ、赤い屋根の建物が並びます。見学の予約と休業日は公式サイトで確認してください。
Q作並こけしとは何ですか?
伝統こけしの系統のひとつで、作並系と呼ばれます。胴が細く、子どもが握りやすいように作られたと伝わります。温泉街に工人の店があります。
ほかの温泉地と比べる
作並温泉の宿

作並温泉 ゆづくしSalon一の坊
オールインクルーシブの里山滞在を掲げる作並の宿。2023年に新客室を開いた。作並駅から予約制の無料送迎で5分、仙台駅から快速で30分の距離にある。

大江戸温泉物語Premium 仙台作並
作並温泉の101室のホテル。旧・鷹泉閣岩松旅館。宿は岩風呂を加水、不二の湯と香華の湯を加水と循環式だと注記している。作並駅から車で5分、仙台宮城ICから約25分。
UPDATED 2026.10.01


