
秋保温泉
Akiu Onsen
仙台市街から車で30分。名取川の渓谷に沿って宿が並び、古くは奥州三名湯のひとつに数えられてきた。
11 AREAS
宮城は湯の幅で恵まれている。鳴子温泉郷は鳴子・東鳴子・川渡・中山平・鬼首の五つからなり、国内で分類される泉質の大部分がこの狭い範囲に揃うと言われる。秋保は仙台市街から車で30分、百万都市から30分で渓谷に入れる立地にある。比べるための湯と、合間に使える湯の両方がある。
仙台を起点にすると両方に届く。秋保は仙台駅から直通バスで50分、鳴子はJR陸羽東線で古川から乗り継ぐ。鳴子は路線が温泉地を串刺しにしているので、車がなくても地区をまたいだ湯めぐりが成り立つ。ただし本数は多くないので、帰りの便から逆算して回る順を決めることになる。

Akiu Onsen
仙台市街から車で30分。名取川の渓谷に沿って宿が並び、古くは奥州三名湯のひとつに数えられてきた。

Aone Onsen
宮城県柴田郡川崎町、蔵王連峰の山麓にある温泉地。川崎町は「伊達家一門の湯治湯として利用された湯の里。開湯490余年」と書く。湯元不忘閣は、伊達政宗が訪れた際に「この地忘れまじ」という思いから不忘と名付けたと伝え、本館・離れ・門・蔵など計7棟が国の登録有形文化財に指定されている。共同浴場「じゃっぽの湯」と二つの足湯がある。

Higashi-Naruko Onsen
宮城県大崎市、鳴子温泉郷を構成する五つのうちのひとつ。仙台藩の御殿湯が置かれた温泉で、駅の名前も鳴子御殿湯という。大崎市は古き良き湯治文化を今に伝える宿が多い静かな温泉地と書く。泉質は重曹泉、食塩泉、硫酸塩泉。2016年に温泉郷全体が国民保養温泉地に指定された。

Kamasaki Onsen
600年以上の昔、里人が鎌の先で地面を掘ったところ湯が湧き出たと伝わる、蔵王連峰の麓の谷あいの湯治場。「キズに鎌先」と名高く、奥羽の薬湯として全国の湯治客に親しまれてきた。伊達政宗や片倉小十郎も入ったとされる。鉄分を含む茶色のぬるめの湯で、大正から昭和の木造旅館が残る。白石蔵王駅から車で15分、東京から2時間30分。

Kawatabi Onsen
鳴子温泉郷の東の入口にある温泉地。川渡温泉旅館組合は開湯1000年の古湯とし、古くから脚気川渡(かっけかわたび)の名で親しまれたと書く。五軒の宿がそれぞれ自家源泉を持つ。春は菜の花畑が広がる。
Nakayamadaira Onsen
鳴子温泉郷の五つの温泉地のうち、最も西にある一つ。中山平温泉観光協会は、アルカリ度の高いぬるぬるした感触から「うなぎ湯」と呼ばれていると書く。環境省指定の国民保養温泉地。紅葉の名所・鳴子峡の南西約1キロ。

Naruko Onsen
国内に存在する泉質のうち、大半をこの一帯で網羅できる。狭い範囲に多様な湯が集中する、東北屈指の温泉密集地。

Obara Onsen
宮城県白石市、小原渓谷に面した温泉地。宮城県観光連盟は開湯800年ともいわれる温泉郷とし、「目に小原」とも呼ばれてきたと書く。川沿いには白石市営の岩風呂「かつらの湯」があり、階段を下りた先が洞窟のような浴室になっている。

Onikoube Onsen
鳴子温泉郷の五つの温泉地のうち、最も奥にある一つ。大崎市は、間欠泉をはじめとする大自然の息吹を間近に感じられるアクティブでダイナミックな名湯と書く。10分おきに15メートル噴き上がる間欠泉と、熱湯が吹き出す吹上地獄がある。

Sakunami Onsen
秋保と並ぶ「仙台の奥座敷」。広瀬川の上流、仙台と山形を結ぶ仙山線の途中にあり、ウイスキーの蒸溜所と作並系こけしで知られる。仙台駅から40分。

Togatta Onsen
蔵王連峰の東麓、宮城側にある温泉地。二つの共同浴場が温泉街の中心にあり、遠刈田系こけしの産地として工人の店が並ぶ。
掲載している20軒です。順位は付けていません。 湯と建物の性格が分かるように書いてあるので、何を目的にするかで選んでください。

伊達政宗の湯守を代々務めてきた宿。名取川に面した露天風呂を持ち、「伝承千年の宿」を名乗る。

秋保温泉の26室の宿。大浴場と露天風呂、サウナを備える。泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉。仙台駅から車で約30分、仙台南ICから15分。JR仙台駅からの送迎バスがある(要予約)。

宮城県柴田郡川崎町青根温泉1-1。伊達政宗が訪れた際に「この地忘れまじ」と名付けたと伝わる、仙台藩一門の湯治湯。川崎町は本館・離れ・門・蔵など計7棟が国の登録有形文化財と書く。土蔵の中に造られた蔵湯、木造建築と石風呂が調和する大湯など六つの湯屋があり、蔵湯と半露天の亥之輔の湯は貸切で使える。泉質は単純温泉、加水・加温なしの源泉かけ流し。全14室。日帰り入浴は受けていない。

青根温泉の16室の宿。宿は六つの源泉を直送する源泉かけ流しだと書く。泉質はアルカリ単純泉。遠刈田温泉のメルキュールホテル前から送迎がある(要予約)。

東鳴子温泉の28室のホテル。露天風呂「御殿の湯」がある。宿は、東鳴子温泉神社の付近に仙台藩や岩出山城主の遊楽地として御殿が建てられ、以来四百年の源泉を引き継いでいると書く。鳴子御殿湯駅から徒歩5分。

宮城県大崎市、JR鳴子御殿湯駅から徒歩3分の41室の湯治宿。宿は「黒湯」をはじめ4種類の掛け流し源泉を、混浴大浴場1室、貸切風呂2室、女性用浴室2室、男性用浴室1室で使い分けていると登録する。混浴大浴場には宿泊者限定の女性タイムがある。入浴は24時間。ペットと一緒に泊まれる。泉質は硫黄泉、ナトリウム炭酸水素塩泉、含土類重曹泉。

寛政元年(1789年)から同じ場所で続く、鎌先温泉の玄関口に建つ湯治宿。鉄分を含むナトリウム-塩化物・硫酸塩泉の茶色い湯を、加水も循環もせず源泉かけ流しで使う。小原の材木岩を模した大浴場「三宝の湯」と古い雰囲気の「東光の湯」、木造3階建ての本館の上にある貸切露天「和光の湯」。全30室で、一泊の旅籠、食事付きの湯治、共同炊事場を使う自炊の三つの泊まり方があり、一人でも泊まれる。日帰り入浴は11時から14時。日本秘湯を守る会の会員宿。

鎌先温泉の29室の宿。「黄金風呂」「石風呂」という二つの大浴場と檜の露天風呂がある。大浴場は24時間入れ、毎日18時にのれんを交換して男女が入れ替わる。白石蔵王駅から車で15分。

川渡温泉の6室の宿。鳴子温泉郷のなかの川渡地区にある小さな宿。川渡温泉駅から徒歩25分、古川ICから車で約35分。

川渡温泉の入口にある家庭的な宿。川渡温泉旅館組合は源泉掛け流し(加温)のにごり湯と案内し、宿泊者専用の貸切露天風呂がある。自家栽培の野菜と自家米で仕込んだどぶろくが出る。日帰り入浴も受け付ける。
中山平温泉の14室の宿。宿は源泉かけ流しを掲げる。泉質は単純温泉、アルカリ単純泉。中山平温泉駅から車で約5分・徒歩約15分、古川ICから約50分。
JR中山平温泉駅から徒歩5分、9室の小さな宿。宿は24時間入れる源泉かけ流しの湯だとしている。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で、中山平の「うなぎ湯」の感触が出る湯である。

自炊部を残す東鳴子の湯治宿。重曹を含む湯を複数の浴場で引き分け、貸切の露天風呂も持つ。

鳴子の高台に建つ50室の宿。大浴場のほかに無料の貸切風呂を四種そなえる。高台から鳴子峡の方角を見下ろす。泉質は硫黄泉、塩化物硫酸塩泉など。鳴子温泉駅から徒歩7分。

小原渓谷に建つ29室の宿。宿は自然湧出からのやわらかな湯だとしており、泉質は単純温泉、弱アルカリ単純泉。大浴場と露天風呂がある。白石蔵王駅からタクシーで15分。

鬼首温泉の109室のリゾートホテル。オニコウベスキー場のそばにあり、アルカリ単純泉の大浴場と露天風呂、サウナ、水風呂がある。宮城県北で唯一プールのある施設だと宿は書いている。

オールインクルーシブの里山滞在を掲げる作並の宿。2023年に新客室を開いた。作並駅から予約制の無料送迎で5分、仙台駅から快速で30分の距離にある。

作並温泉の101室のホテル。旧・鷹泉閣岩松旅館。宿は岩風呂を加水、不二の湯と香華の湯を加水と循環式だと注記している。作並駅から車で5分、仙台宮城ICから約25分。

料理ともてなしにこだわった小さな宿と自ら掲げる遠刈田の旅館。仙台駅前から高速バスで60分。共同浴場とこけしの店が並ぶ温泉街にある。

遠刈田温泉の11室の宿。大浴場、露天風呂、貸切風呂を備える。泉質はカルシウム硫酸塩泉、塩化物泉など。仙台駅から高速バスで60分、白石・村田ICから20分。