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俵山温泉の宿には湯がない。泉屋旅館も同じで、宿泊客は浴衣で通りに出て、外湯へ歩く。
宿は寝て食べる場所であり、湯は町のものである。その形を江戸時代から続く建物で守っている。
湯は外にある
俵山温泉は湧出量の少ない良質の源泉を守るため、各旅館が内湯を持たず、共同の外湯を使う形だと宿は温泉のページに書いている。外湯は源泉かけ流しと宿は案内する。
町の湯までは徒歩約1分。温泉街の中央にあり、6時から22時まで開く。加水なしの源泉かけ流しで、施設内に飲泉所があると宿は書く。白猿の湯までは徒歩約4分で、内湯のほかに露天風呂と足湯がある。火・水・木曜が休みである。
泉質はアルカリ性単純温泉で、pHは約9.8と宿は書いている。無色透明で刺激が少ない。
江戸時代からの建物
江戸時代からの建物を増改築したり、一部を改装しながら現在も使っていると宿は述べている。時を重ねてキャラメル色になった柱や天井、日当たりのよい広縁、すりガラスの窓から光が入る一直線の長い廊下。宿の古さに驚く人もいるが、秘境の地にふさわしいと賞賛されることもあると書く。
客室は全8室。12畳、8畳、6畳の和室で、全室バス・トイレなし。風呂・トイレ・洗面台は共有である。冬は部屋にこたつが出て、希望すれば湯たんぽも用意される。
6畳の部屋は一人旅やビジネス利用向けと宿は案内している。湯治宿らしく、一人で長く泊まる客を受け入れてきた造りである。
三日七廻り
宿は「湯治のすすめ」というページを持つ。1週間を一廻りとして、初日から3日目は1日2〜3回湯に浸かり、湯あたりしやすい4日目は1回に控えるか休み、5日目から7日目はまた2〜3回に戻す。これを「三日七廻り」と呼ぶと宿は書いている。
2〜3泊の短い滞在も「プチ湯治」として案内している。着いたら白猿の湯へ、夕食後にもう一度、翌朝は町の湯の一番風呂へ。宿の提案する過ごし方は、湯に通う回数で組み立てられている。
山野草と薬草
食事は女将の手料理で、日本海で揚がった魚と、俵山で育った季節の山野草や薬草を多く使うと宿は案内している。健康志向の客向けの献立で、朝食は希望すれば雑穀米を無料で出す。
山口名物のふぐのコースや、俵山名物のしし鍋と鹿刺しのジビエのプランもある。明治の志士たちも食べたと言われると宿は書いている。
美祢線が止まっている
最寄りの長門湯本駅からサンデン交通のバスで約30分、「俵山温泉」バス停から徒歩約1分と宿は案内している。ただし長門湯本駅のある美祢線は2023年の豪雨で被災し、運休が続いている。厚狭から代行バスで長門湯本へ向かい、さらにバスに乗り継ぐ形になる。
車なら福岡市内から九州道と中国道で約2時間。駐車場は20台で無料、予約はいらない。
この宿を選ぶなら
湯治場の形をそのまま体験したい方に向く。部屋に風呂も便所もなく、湯は外である。その不便さを含めて俵山であり、設備の整った宿を求めるなら合わない。一人で数泊して湯に通うなら、これ以上ない造りである。
俵山温泉 泉屋旅館のよくある質問
Q泉屋旅館に風呂はありますか?
温泉の内風呂はありません。俵山温泉は湧出量の少ない良質の源泉を守るため各旅館が内湯を持たず、共同の外湯を使う形だと宿は案内しています。宿から町の湯まで徒歩約1分、白猿の湯まで徒歩約4分です。客室にもバス・トイレはなく、風呂・トイレ・洗面台は共有です。
Q泉屋旅館の客室は?
全8室で、和室12畳(定員3〜6名)、和室8畳(定員1〜4名)、和室6畳(定員1〜3名)と宿は案内しています。6畳は一人旅やビジネス利用向けとされ、冬は部屋にこたつが出て、希望すれば湯たんぽも用意されます。全室Wi-Fiが使えます。
Q泉屋旅館の建物は古いのですか?
江戸時代からの建物を増改築したり一部を改装しながら現在も使っていると宿は述べています。宿の古さに驚く人もいるが、秘境の地にふさわしいと賞賛されることもあるとも書いており、設備の新しさを求める宿ではありません。
Q泉屋旅館の食事は?
女将の手料理で、日本海の魚や俵山で育った季節の山野草・薬草など地元の食材を多く使うと宿は案内しています。ふぐのコースや、しし鍋・鹿刺しのジビエのプランもあります。朝食は希望すれば雑穀米を無料で用意すると書いています。
Q泉屋旅館へのアクセスは?
JR美祢線の長門湯本駅からサンデン交通のバス(下関駅行)で約30分、「俵山温泉」バス停から徒歩約1分と宿は案内しています。ただし美祢線は2023年の豪雨以降運休が続き、代行バスで結ばれています。車なら福岡市内から九州道と中国道で約2時間、駐車場は20台で無料です。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

青根温泉 湯元不忘閣
宮城県慶長年間に湯別当として始まり、当主は21代続くと日本秘湯を守る会に登録している宮城県柴田郡川崎町青根温泉1-1。伊達政宗が訪れた際に「この地忘れまじ」と名付けたと伝わる、仙台藩一門の湯治湯。川崎町は本館・離れ・門・蔵など計7棟が国の登録有形文化財と書く。土蔵の中に造られた蔵湯、木造建築と石風呂が調和する大湯など六つの湯屋があり、蔵湯と半露天の亥之輔の湯は貸切で使える。泉質は単純温泉、加水・加温なしの源泉かけ流し。全14室。日帰り入浴は受けていない。

奥飛騨百姓座敷の宿 藤屋
岐阜県岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根、新平湯温泉のほぼ中央に建つ宿。築二百年の百姓座敷は移築ではなく、実際に百姓座敷として使っていた建物をそのまま使っていると公式サイトは書く。日本源泉湯宿を守る会に提出した調査表では加水も加温も循環もなしと開示している。源泉は一重ケ根温泉1号泉、湧出地の泉温130度を低温泉と混ぜて調整している。貸切露天が二つ、24時間無料。

田沢温泉 ますや旅館
長野県1550年から続き現在11代目。建物は明治期の推定で国登録有形文化財青木三山に囲まれた高楼の木造四階建て、国登録有形文化財の宿。前身は江戸以前から続く庄屋で、島崎藤村が若き日に逗留し「千曲川のスケッチ」に実名で登場する。pH9.6の無色透明の単純硫黄泉、41度のぬる湯を露天風呂と内湯、二つの貸切風呂に100%源泉かけ流しで使い、家族風呂は昔からの1号泉の39度。18室で、藤村が泊まった東館3階の「藤村の間」は建具と調度をほぼ当時のまま残し、浅間山まで見渡す。主人が山で採った松茸と山菜の会席。隣に共同浴場の有乳湯。上田駅からタクシー30分。
※ 料金・空室・設備・営業状況は変わります。当サイトが掲載しているのは創業年や建築など変わりにくい情報のみです。 最新の情報は予約サイト、または公式サイトでご確認ください。
