
芦之湯温泉
Ashinoyu Onsen
駒ヶ岳の麓、箱根旧街道(国道1号)沿いに開けた閑静な温泉地。箱根七湯の一つで、寛文2年(1662年)に勝間田清左衛門が湿原を開拓して温泉の基礎を築き、江戸時代を通じて長逗留の湯治客と文人墨客で賑わった。1811年の『七湯枝折』は箱根の温泉の中でも主と称えた。白く濁る硫黄泉と湯の花沢から引く重曹泉の二つの湯があり、1715年創業のきのくにやが自家源泉を守る。文人が集った東光庵熊野権現旧跡、箱根石仏群が近い。芦ノ湖まで車で10分。
12 AREAS
箱根は一つの温泉地ではない。麓の箱根湯本は無色透明のアルカリ性単純温泉、山を上がった仙石原や強羅では大涌谷から引いた白濁の硫黄泉に入れる。バスやケーブルカーで30分動くだけで湯の性格が変わる。湯河原はその隣にありながら、賑わいとは別の方向に残った町で、明治から昭和にかけて多くの書き手が籠って仕事をした。
箱根は湯本を起点に、登山鉄道でスイッチバックを繰り返しながら強羅へ登り、ケーブルカーとロープウェイで大涌谷を越え、芦ノ湖で海賊船に乗るという周遊路が確立している。この区間はフリーパスの対象になっている。荷物を持って登る負担を減らすなら、初日に湯本で一湯浴びてから山へ上がるとよい。湯河原へは熱海から電車で数分。

Ashinoyu Onsen
駒ヶ岳の麓、箱根旧街道(国道1号)沿いに開けた閑静な温泉地。箱根七湯の一つで、寛文2年(1662年)に勝間田清左衛門が湿原を開拓して温泉の基礎を築き、江戸時代を通じて長逗留の湯治客と文人墨客で賑わった。1811年の『七湯枝折』は箱根の温泉の中でも主と称えた。白く濁る硫黄泉と湯の花沢から引く重曹泉の二つの湯があり、1715年創業のきのくにやが自家源泉を守る。文人が集った東光庵熊野権現旧跡、箱根石仏群が近い。芦ノ湖まで車で10分。

Gora Onsen
箱根の山腹、標高550メートルの斜面に開けた温泉地。大涌谷からの引湯と自家源泉が混在し、宿ごとに湯が違う。

Hakone Yumoto Onsen
新宿から特急で約85分。箱根二十湯の玄関口にあたり、アルカリ性のやわらかな単純温泉が日帰りでも楽しめる。

Iiyama Onsen
神奈川県厚木市、東丹沢山麓の東端にある温泉。厚木市は源泉を強アルカリ泉とし、肌がツルツルになることから美人の湯ともいわれると書く。小鮎川に沿って宿が点在し、周辺は飯山白山森林公園で、4月は県内でも有数の桜の名所になる。本厚木駅からバスで20分。

Kozakuji Onsen
神奈川県厚木市七沢、東丹沢大山国定公園のなかにある一軒宿の温泉。宿は大沢川沿いに湧く強アルカリ源泉だとし、丹沢・大山エリアナビは滑らかな肌ざわりの湯を美人の湯、子宝の湯ともいわれると書く。昭和初期に建てられた木造2階建ての本館が残る。本厚木駅からバスと徒歩で50分ほど。

Miyanoshita Onsen
熊野神社のお宮の下に開けた、応永5年(1398年)に自然湧出が見つかった箱根七湯の一つ。明治11年に富士屋ホテルが開業して外国人の保養地となり、明治・大正の建物が残るノスタルジックな街並みが今も続く。ナトリウム-塩化物泉と単純温泉、源泉21本、湧出量は毎分1,999リットルと箱根町観光協会は案内する。

Nakagawa Onsen
神奈川県山北町、西丹沢の中川川沿いにある温泉地。武田信玄が合戦で傷ついた兵を湯治させたと伝わり「信玄の隠し湯」とも呼ばれる。pH10を超えるアルカリ性単純泉で、丹沢湖が近い。

Nanasawa Onsen
神奈川県厚木市、大山の東麓にある温泉地。厚木市は東丹沢七沢温泉郷として案内し、pH10を超える強アルカリ性の湯でつるつると優しい肌ざわりが特徴だと書く。新宿から1時間半で着く、東京に最も近い強アルカリ泉の一つ。

Sengokuhara Onsen
大涌谷から引いた白濁の硫黄泉に入れる箱根の高原。秋にはススキの草原が一面に広がり、金色の斜面になる。

Tonosawa Onsen
神奈川県箱根町、箱根湯本の一つ上流にある箱根七湯の一つ。標高130メートル、湯坂山と塔の峰に挟まれた早川の峡谷に純和風の旅館が並ぶ。慶長10年(1605年)に阿弥陀寺開山の弾誓上人が発見したと伝わる。登録有形文化財の宿が残り、川端康成ら文人に愛されてきた。
Tsurumaki Onsen
神奈川県秦野市、大山と表丹沢のふもとにある温泉。駅名がそのまま温泉名になっており、小田急線の鶴巻温泉駅から徒歩2分に公営の日帰り温泉がある。秦野市はカルシウムを多く含む成分の濃い温泉だとし、源泉のカルシウムイオン量を1キログラム中1,110ミリグラムと2,580ミリグラムと公表している。新宿から65分。

Yugawara Onsen
『万葉集』に詠まれた古い湯。千歳川の谷あいに宿が並び、箱根と熱海のあいだで静かに残り続けている。
掲載している20軒です。順位は付けていません。 湯と建物の性格が分かるように書いてあるので、何を目的にするかで選んでください。

1715年に旅人の宿として生まれ、明治天皇御駐輦の名誉と滝廉太郎の「箱根八里」ゆかりを掲げる、300年の源泉の宿。敷地から自噴する白いミルク色の硫黄泉と、湯の花沢から引く無色透明の重曹泉、湯感の違う二つの湯を内湯と露天の大浴場、江戸風の貸切風呂「正徳の湯」、貸切半露天風呂で使う。昭和初期の本館と別館があり、別館に自家源泉の露天風呂付きの離れ客室が二つ。硫黄泉を温泉スタンドと宅配で売る。日帰り入浴は平日12時から17時(火水休)。小田原駅からバス約60分。

1662年創業、4000坪の敷地に五つの館と21室を持つ宿。宿は加温・加水・循環をしていない100%源泉かけ流しを掲げ、硫黄泉・硫酸塩泉・炭酸水素塩泉の三成分が一つの源泉に含まれると書く。立ち寄りで貸切露天風呂に入れる。

旧閑院宮別邸の跡地に建つ宿。斜面を生かした建築で知られ、箱根の高台から山並みを望む。

強羅の55室のホテル。宿は本格源泉掛け流しの温泉を掲げる。泉質は塩化物泉。箱根登山鉄道の強羅駅から無料送迎あり(徒歩約10分)。日帰りのプランもある。

旅館建築として国の重要文化財に指定された数少ない宿。明治期の擬洋風建築が、今も客室として使われている。

滝の流れる庭園と、屋上の大露天風呂を掲げる箱根湯本の大型旅館。湯本駅から徒歩15分、駐車場170台で車でも入りやすい。

飯山温泉の24室の宿。自家源泉の強アルカリ泉を渓流露天風呂、うたせ湯露天風呂、たぬき風呂、貸切風呂で使う。宿は現在のpHを10.2、過去の最高値を11.3としている。15時から21時まで最大6時間滞在できる日帰りプランがある。本厚木駅からバスで25分。

広沢寺温泉の一軒宿で19室。昭和初期に建てられた純日本風の木造2階建ての本館が残り、ドラマの撮影にも使われる。敷地内に強アルカリの源泉があり、男湯の露天風呂は丹沢の渓流をイメージした浴槽。名物は猪鍋。本厚木駅からバスと徒歩で50分ほど。

明治11年(1878年)創業、日本初の本格的なリゾートホテルを掲げる箱根・宮ノ下のクラシックホテル。本館(1891年)、西洋館(1906年)、花御殿(1936年)が国の登録有形文化財で、約7,600坪の敷地に4棟120室。全室のバスルームに宮ノ下の源泉100%の温泉が引かれ、フォレスト・ウイング最上階のスパは循環式の内湯と半露天。チャップリンが滞在した本館の一室をコンセプトルームにした。

中川温泉の22室の宿。武田信玄の隠し湯という伝承を名に掲げる。大浴場と露天風呂、サウナ、三種類の貸切風呂があり、風呂からは中川川の渓谷が見える。食事は部屋出し。

西丹沢の中川温泉にある13室の宿。浴室の木材すべてに直径2メートル余りの古代檜を使った檜風呂がある。源泉は30.1度、pH9.2。小田急線の新松田駅からバスで中川温泉入口下車。

七沢温泉の8室の宿。露天風呂と家族風呂があり、風呂からは山が見える。宿は「こんな近くにこんな温もりを」を掲げ、丹沢の自然のなかでゆったり過ごしてほしいと書いている。本厚木駅からバスで20分。

七沢温泉の8室の宿。平成元年から3年かけて掘った自家源泉で、pH9.54以上の強アルカリ性。日帰り入浴は8時から19時受付。本厚木駅からバスで30分。

仙石原の8室の宿。大涌谷から来る白濁の硫黄泉を源泉100%かけ流しで使う。浴室は男湯の内湯1つと女湯の内湯1つだけで、24時間入れる。日帰り入浴は10時30分から15時30分。仙石案内所前バス停から徒歩3分。

仙石原で最も古い宿のひとつ。大涌谷から引く白濁の硫黄泉を持ち、庭からススキの草原へ続く高原に建つ。

明治23年に塔之澤で創業した17室の宿。建物は登録有形文化財で、日本イコモス国内委員会の「日本の20世紀遺産20選」に箱根の大規模木造宿泊施設群のひとつとして選ばれている。松の幹をくり抜いた大丸風呂がある。箱根湯本駅から徒歩10分。

塔之沢温泉の22室の宿。大倉喜八郎男爵の別邸跡地に建つ。1日70トンの自家源泉を持ち、古代檜造りの浴槽を二つ据えた無料の貸切家族風呂「男爵の湯」、有料の貸切露天風呂「観山の湯」、露天風呂付客室がある。箱根湯本駅から徒歩15分。
鶴巻温泉の16室の宿。一万坪の庭園に客室が点在し、すべての客室に源泉掛け流しの露天風呂が付く。内湯・庭園露天風呂・貸切風呂は別の源泉を使う。将棋と囲碁のタイトル戦の舞台として知られ、陣屋ミュージアムがある。鶴巻温泉駅から徒歩5分。

湯河原の20室の宿。3階に樽の形をした貸切露天風呂があり、無料で使える。1階の大浴場には男女とも岩の露天風呂が併設されている。宿は湯を無色無臭で塩分も少なく入りやすいと書く。湯河原駅からタクシーで8分。

夏目漱石が最後の療養に滞在した宿。木造の建物は国の登録有形文化財で、当時の部屋が今も使われている。