※ 本ページにはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれます
温泉津温泉は島根県の日本海側、石見銀山の近くにある。
銀山から掘り出した銀を積み出した港町で、その港に温泉が湧いていた。温泉街の町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」の構成資産にもなっている。
銀を積み出した港
温泉津は、石見銀山の銀を船に載せた港である。
銀山から港まで銀を運ぶ道があり、その終点がここだった。港町として栄え、温泉街が形作られた。世界遺産の構成資産になっているのは、銀山と港が一体の歴史を持つためである。
温泉街の建物は古いものが多く、狭い通りに宿と共同浴場が並ぶ。観光のために整えた町並みではなく、そのまま残ってきた町である。
二つの共同浴場
温泉街の中心に、元湯と薬師湯という二つの共同浴場がある。
どちらも日帰りで入れる。地元の方も使う小さな浴場で、観光の装飾はない。湧き出た湯が空気に触れて茶褐色に色づいた浴槽を持つ浴場がある。
共同浴場では加水の可否が決まっているので、掲示に従いたい。二つの浴場の詳しい違いは後の節に書いた。
この温泉地の湯
ナトリウム・カルシウム塩化物泉。塩分を含み、保温性が高い。
湯上がりに体が冷めにくく、日本海側の冬の湯として理にかなっている。
全国で唯一の町並み
島根県観光連盟は、温泉津についてこう書いている。
町並み保存地区に指定された温泉街は全国で唯一、と。
重要伝統的建造物群保存地区は全国に百数十地区あるが、そのほとんどは宿場町や商家町、漁村である。温泉街がそのまま選ばれた例は温泉津だけだということになる。
石見銀山の一角にあり、往時は積み出し港として栄えたとも県は書いている。町並みが残ったのは、銀の積み出しが止まったあとも温泉が残ったからだろう。
薬師湯の数字
共同浴場の薬師湯は、自分の湯について細かく公開している。
泉質はナトリウム-塩化物泉。源泉は施設の真後ろにあり、地下2〜3メートルからの自然湧出で、湧き出している源泉の温度は約46度。島根県観光連盟はpH6.3(中性)、メタけい酸112ミリグラムという数字も出している。
建物は大正期の木造で、それ自体が町並みの一部になっている。
薬師湯は日本温泉協会の天然温泉の審査で最高評価の「オール5」を受けた、100パーセントのかけ流し湯だとしている。
元湯の二槽
もう一つの共同浴場、元湯は二つの泉源のなかでも歴史が古い。
浴槽は二つある。一つは42度まで冷ました湯、もう一つは46度から47度の、ほとんど耐えられないほど熱い湯である。
熱い側に入れるかどうかで、地元の人かどうかが分かる。そういう浴場である。初めてなら、ぬるい側から始めたほうがいい。
共同浴場が二つあり、どちらも源泉が違う。狭い通りを歩いて両方に入る。温泉津の使い方はこれに尽きる。
石見銀山を回る
温泉津から石見銀山へは車で20分ほど、路線バスもある。
銀山地区には坑道の跡があり、大森の町並みには武家屋敷や商家が残る。徒歩と自転車で回る。温泉津に泊まって朝に銀山へ向かい、夕方に湯へ戻るという行程が組みやすい。
歩き方
JR山陰本線の温泉津駅から温泉街まで徒歩15分ほど。大阪からは特急で出雲市へ出て山陰本線に乗り換え、合わせて4時間30分ほど。東京からは飛行機で出雲か萩・石見へ入るのが早い。
温泉街は小さく、徒歩で回れる。通りは狭く、車で入るなら駐車場の位置を先に確かめたい。
温泉津温泉の日帰り入浴
- 共同浴場 元湯
- 共同浴場 薬師湯
共同浴場は地元の方も使う小さな浴場です。湯が熱い場合は短く入ってください。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
秋・春
- 所在地Location
- 島根県
- 泉質Spring Quality
- 塩化物泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR山陰本線 温泉津駅(徒歩約15分)
- 東京からFrom Tokyo
- 約6時間
- 大阪からFrom Osaka
- 約4時間30分
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
温泉津温泉のよくある質問
Q温泉津の町並みはなぜ珍しいのですか?
島根県観光連盟は、町並み保存地区に指定された温泉街は全国で唯一だと書いています。重要伝統的建造物群保存地区は全国に百数十地区ありますが、温泉街がそのまま選ばれた例はここだけです。
Q薬師湯の泉質は?
ナトリウム-塩化物泉です。源泉は施設の真後ろにあり、地下2〜3メートルからの自然湧出で、源泉の温度は約46度。島根県観光連盟はpH6.3(中性)、メタけい酸112ミリグラムという数字も出しています。
Q元湯の湯は熱いですか?
浴槽が二つあり、一つは42度まで冷ました湯、もう一つは46度から47度の非常に熱い湯です。初めてならぬるい側から入るのが無難です。
Q温泉津温泉は世界遺産ですか?
温泉街を含む温泉津の町並みは、世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」の構成資産に含まれています。銀山から掘り出した銀を積み出した港町で、温泉街そのものが国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
Q温泉津温泉は日帰りでも入れますか?
入れます。温泉街に共同浴場が二つあり、日帰りで利用できます。JR温泉津駅から徒歩15分ほどで、石見銀山とあわせた日帰りの行程が組めます。
Q温泉津の湯はどんな湯ですか?
塩化物泉で、湧き出た湯が空気に触れて茶褐色に色づいた浴槽を持つ浴場があります。湯温は高めとされ、熱い湯に短く入る形になります。共同浴場では加水の可否が決まっているので、掲示に従ってください。
Q石見銀山へはどう行きますか?
温泉津から車で20分ほど、路線バスもあります。世界遺産の銀山地区と大森の町並みがあり、徒歩と自転車で回ります。温泉津に泊まって朝に銀山へ向かう行程が組みやすいです。
ほかの温泉地と比べる
温泉津温泉の宿

温泉津温泉 輝雲荘
世界遺産の構成資産である温泉津の町並みの中にある宿。1300年の歴史があると宿が掲げる温泉街で、二つの共同浴場と石見銀山へ歩いて出られる位置にある。

温泉津温泉 旅館 ますや
温泉津温泉の10室の宿。宿は戦国時代からの文献が残る古い温泉だとし、泉質をナトリウム石炭泉で赤くにごった色が特色だと書く。天然の岩壁を利用した浴場と檜張りの浴場がある。石見銀山から15分。
UPDATED 2026.10.01


