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山中温泉の高台にある。周囲は木立で、温泉街の賑わいから少し離れた位置に建っている。
数を追わない
この宿は客室数を絞っている。規模を追わないという選択が、そのまま設計になっている。
人が少ないので、廊下で誰ともすれ違わない時間がある。窓の外は木立で、建物が見えない。静けさを目的に来る宿である。
器と食
山中は漆器の産地である。木地を挽く技術に定評があり、椀などの丸物で知られる。もとは湯治客への土産として発達した。
加賀は九谷焼の産地でもある。この地域では、地元の器で地元の食を出すという組み合わせが自然に成立する。
手に取ったときの軽さ、口をつけたときの縁の薄さ。器の産地に来ているということが、食事の場で分かる。
鶴仙渓へ下りる
宿から大聖寺川の渓谷へ下りられる。
こおろぎ橋からあやとりはしを経て黒谷橋まで、およそ1.3キロの遊歩道が続く。片道30分ほど。
菊の湯へ
温泉街の中心に共同浴場の菊の湯がある。男湯と女湯が別棟に分かれ、女湯には山中座が併設されている。山中節の実演が行われることもある。
着くまで
JR北陸本線の加賀温泉駅からバスで30分ほど。大阪から特急でおよそ2時間45分、東京からは北陸新幹線経由で3時間15分ほどになる。
山中の温泉街は大聖寺川に沿って細長く伸びている。渓谷の遊歩道とあわせると、歩く距離はそれなりになる。
鶴仙渓を歩く時間
山中は、町を歩くというより谷を歩く温泉地である。
季節によっては川床が出て、渓谷を眺めながら休める。松尾芭蕉は黒谷橋のあたりを好んだと伝えられており、句碑が置かれている。
渓谷を先に歩いてから菊の湯に入る順にすると、足の疲れが取れる。
静かに過ごすための宿
山中を選ぶ理由は渓谷にある。歩く時間を旅の中心に置きたいなら、ここになる。
温泉街に賑やかな一角はあるが、宿に入ってしまえば谷の音しかしない。予定を詰めるより、湯と渓谷と食事だけで一日を終える使い方に向いている。
この宿を選ぶなら
静けさと食を目的にする方に向く。
楽天トラベルでの取り扱いは確認できなかった。予約は宿へ直接になる。加賀温泉駅からバスで30分ほど。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

青根温泉 湯元不忘閣
宮城県慶長年間に湯別当として始まり、当主は21代続くと日本秘湯を守る会に登録している宮城県柴田郡川崎町青根温泉1-1。伊達政宗が訪れた際に「この地忘れまじ」と名付けたと伝わる、仙台藩一門の湯治湯。川崎町は本館・離れ・門・蔵など計7棟が国の登録有形文化財と書く。土蔵の中に造られた蔵湯、木造建築と石風呂が調和する大湯など六つの湯屋があり、蔵湯と半露天の亥之輔の湯は貸切で使える。泉質は単純温泉、加水・加温なしの源泉かけ流し。全14室。日帰り入浴は受けていない。

奥飛騨百姓座敷の宿 藤屋
岐阜県岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根、新平湯温泉のほぼ中央に建つ宿。築二百年の百姓座敷は移築ではなく、実際に百姓座敷として使っていた建物をそのまま使っていると公式サイトは書く。日本源泉湯宿を守る会に提出した調査表では加水も加温も循環もなしと開示している。源泉は一重ケ根温泉1号泉、湧出地の泉温130度を低温泉と混ぜて調整している。貸切露天が二つ、24時間無料。

壁湯天然洞窟温泉旅館 福元屋
大分県大分県玖珠郡九重町大字町田62-1、壁湯温泉の一軒宿。町田川の岸の岩壁にできた洞窟が、そのまま浴槽になっている。宿は300年以上前から自噴していると書く。日本秘湯を守る会の会員で、登録情報では泉質は単純温泉、源泉温度39度、湧出量は毎分1370リットル、加温は貸切湯のみ一部。浴場は五つ。客室は8室から9室の小さな宿で、日帰り入浴も受ける。
※ 料金・空室・設備・営業状況は変わります。当サイトが掲載しているのは創業年や建築など変わりにくい情報のみです。 最新の情報は予約サイト、または公式サイトでご確認ください。
