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板室温泉は栃木県那須塩原市、那須連山の西端に位置し、清流那珂川の上流沿いにある山あいの静かな温泉地である。日光国立公園内にあり、標高は550メートル前後。渓谷沿いの新緑や紅葉の景色は見事で、毎年5月にはたくさんの鯉のぼりが那珂川の上空を泳ぐと市は案内している。
康平2年の鹿狩り
板室温泉は後冷泉天皇の時代、康平2年(1059年)3月に那須三郎宗重が鹿狩りのために山奥に入り発見したと伝えられている。現在ではその効能の高さから「下野の薬湯」としても知られていると那須塩原市は書く。
温泉街の奥から5分ほど石段を上ると板室温泉神社がある。寛文2年(1662年)の創建で、本殿は文政10年(1827年)に再建され、柱や壁面に松竹梅や孔雀、竜の彫刻が施されている。神社には古くから湯治客が納めていった杖が数多く奉納されており、「杖いらずの湯」と呼ばれることもある。板室での湯治で回復した人が奉納した額も多い。
綱の湯
温泉は37度から45度のアルカリ性単純温泉。古来より神経痛、リウマチ、高血圧などへの効能が顕著で、療養・保養の湯治場としての歴史があり、昭和46年には国民保養温泉地に指定されたと市は案内している。効き方は人によるので、持病のある方は医師に確かめてから使う。
綱につかまり立ったまま深めの浴槽に浸かる、板室温泉独自の「綱の湯」がある。市営の日帰り温泉「板室健康のゆグリーングリーン」に綱の湯と露天風呂がある。宿の一つは、温泉にゆっくり浸かってほしいからぬるめで、40度前後の源泉かけ流しがじんわりと体を芯から温めると書いている。
板室の豊富な湯量と効能の高さ、周辺環境の良さを求めて、首都圏を中心に多くの宿泊客が療養・保養に訪れると市は書く。
大火を免れた木造
温泉街には和風木造の建物や情緒豊かな町並みが残り、湯治場の歴史や雰囲気を感じることができる。昭和53年(1978年)の大火により多くの木造旅館が焼失した中で、温泉街の最も奥まった場所にある加登屋旅館はかつての湯治場の雰囲気を色濃く残す貴重な建物で、大正8年(1919年)築と伝えられる木造3階建ての本館と別館、悠仙閣が2016年2月に国の登録有形文化財に登録されたと市は案内している。
保養とアート
板室の宿には、創業1551年を掲げ「保養とアートの宿」を名乗る宿がある。現代美術作家の菅木志雄の倉庫美術館を併設し、月ごとに展覧会を開き、ごま・豆・昆布を土台にした料理を部屋で出す。湯治場の保養を現代の形にした宿である。
沼ッ原と木の俣
板室エリアは温泉だけでなく、那須連山の麓に広がる自然にも恵まれていると那須塩原市観光局は案内している。沼ッ原湿原、乙女の滝、ラムネ色の水が流れる木の俣渓谷がある。板室自然遊学センターは板室と奥那須の自然と歴史を紹介する展示館で、観光パンフレットも揃う。
着くまで
東北新幹線の那須塩原駅から車で約30分。東京から新幹線で那須塩原まで1時間10分ほどなので、合わせて2時間ほど。宿によっては那須塩原駅からの予約制の送迎タクシーがあり、相乗りになる。
車なら東北道の黒磯板室ICから約17キロ、那須ICから約20キロ、西那須野塩原ICから約22キロと宿の一つは案内している。
歩き方
温泉街は那珂川に沿って小さくまとまり、奥の温泉神社まで歩ける。杖の奉納を見て、市営の日帰り温泉で綱の湯に入る。
宿に泊まるなら、ぬるい湯に長く浸かって部屋で休む湯治の形で使う。那須高原の賑わいから車で30分ほど離れた、静かな谷の湯である。
板室温泉の日帰り入浴
- 板室健康のゆグリーングリーン(市営日帰り温泉、綱の湯と露天風呂)
- 板室温泉神社
- 板室自然遊学センター
市営の日帰り温泉で綱の湯を体験できます。湯はぬるめなので、長く浸かる時間を見ておくとよいです。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
秋・春
- 所在地Location
- 栃木県
- 泉質Spring Quality
- 単純温泉
- 最寄駅Nearest Station
- 東北新幹線 那須塩原駅(車約30分)
- 東京からFrom Tokyo
- 約2時間
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
板室温泉のよくある質問
Q板室温泉はなぜ下野の薬湯と呼ばれるのですか?
温泉は37度から45度のアルカリ性単純温泉で、古来より神経痛、リウマチ、高血圧などへの効能が顕著で、療養・保養の湯治場としての歴史があり、昭和46年に国民保養温泉地に指定されたと那須塩原市は案内しています。効能の高さから下野の薬湯として知られています。効き方は人によるので、持病のある方は医師に確かめてください。
Q板室温泉の歴史は?
後冷泉天皇の時代、康平2年(1059年)3月に那須三郎宗重が鹿狩りのために山奥に入り発見したと伝えられていると那須塩原市は案内しています。温泉街の奥の板室温泉神社は寛文2年(1662年)の創建で、湯治客が納めていった杖が数多く奉納されており、杖いらずの湯と呼ばれることもあります。
Q板室温泉の綱の湯とは?
綱につかまり立ったまま深めの浴槽に浸かる板室温泉独自の入り方と那須塩原市は案内しています。市営の日帰り温泉「板室健康のゆグリーングリーン」に綱の湯と露天風呂があります。
Q板室温泉の温泉街はどんな雰囲気ですか?
温泉街には和風木造の建物や情緒豊かな町並みが残っていて、湯治場の歴史や雰囲気を感じることができると那須塩原市は案内しています。昭和53年(1978年)の大火で多くの木造旅館が焼失した中、温泉街の最も奥にある加登屋旅館は大正8年築と伝わる木造3階建ての本館などが残り、2016年に国の登録有形文化財に登録されました。
Q板室温泉へのアクセスは?
東北新幹線の那須塩原駅から車で約30分で、宿によっては予約制の送迎タクシーがあります。車なら東北道の黒磯板室ICから約17キロ、那須ICから約20キロと宿の一つは案内しています。東京から2時間ほどです。
ほかの温泉地と比べる
板室温泉の宿

板室温泉 大黒屋
1551年創業創業475年を掲げる「保養とアートの宿」。40度前後のぬるめのアルカリ性単純泉を源泉かけ流しで、那珂川のせせらぎを聞く露天の湯、陽光を浴びるたいようの湯、ひのきの湯の三つ。現代美術作家・菅木志雄の倉庫美術館を併設し、毎月展覧会を開く。客室は梅の館・松の館・竹の館の31室で全室南向き、食事は部屋でごま・豆・昆布を土台にした料理を出す。那須塩原駅から予約制の相乗り送迎タクシーで30分。

板室温泉 奥那須・大正村 幸乃湯温泉
板室温泉の41室の宿。源泉100%かけ流しを掲げ、畳を敷いた大浴場、かやぶきの全天候型露天風呂、高さ4メートルのうたせ湯「大滝の湯」などがある。日帰り入浴も湯治プランも一人旅プランもある。那須塩原駅から無料バスで約25分。
UPDATED 2026.09.17


