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野沢温泉の村の中心に、共同浴場の大湯が建っている。木造の湯屋で、村の景観の核になっている。その正面がこの宿である。
外湯へ出るための宿
野沢には十三の外湯があり、そのすべてが無料で開かれている。
この宿に泊まる利点は、その真ん中にいることだ。大湯は目の前にある。下駄を借りて出れば、他の外湯も歩いて回れる。
麻釜を見る
宿から歩いてすぐの村の中心に麻釜がある。高温の湯が湧く源泉地で、地元の方が野菜や卵を茹でる場として今も使っている。
一般の立ち入りはできないが、周囲から見学できる。温泉が観光資源になる前から、この村では湯が暮らしの道具だった。それが今も続いている。
冬の村
冬はスキー場が村の中心になる。国内有数の規模で、外国からの滞在者も多い。人が集中するのもこの季節である。
村は斜面にあり、坂と階段が多い。外湯は村中に散らばっているので、歩きやすい靴が要る。
着くまで
JR北陸新幹線の飯山駅からバスでおよそ25分。東京からは合計2時間30分ほど。
冬は雪が積もる。除雪はされるが、坂道は滑る。宿の位置と、そこまでの経路を先に確かめておきたい。
冬とそれ以外
野沢温泉は、季節によってまったく違う村になる。
雪のない季節は、村が本来の姿に戻る。外湯に人が並ぶことはなく、斜面の道を歩いて回れる。麻釜からは湯気が上がり続けている。
大湯の正面にいるということ
野沢温泉の十三の外湯のうち、村の中心にあるのが大湯である。木造の湯屋で、この村の景観の核になっている。
その正面に建っているというのが、この宿の位置である。
外湯めぐりをする温泉地では、宿がどこにあるかで動き方が変わる。村は斜面にあり、外湯は村中に散らばっている。坂と階段を上り下りすることになるので、起点が中心にあるかどうかは効いてくる。
湯上がりに宿へ戻るまでが短い。冬は雪が積もり、坂道が滑る。その条件のなかで、目の前に外湯があるという配置は実用的な意味を持つ。
十三のうち何に入るか
すべてに入る必要はない。三つも回れば、この村の湯の幅は分かる。
外湯によって源泉が違うため、色も香りも温度も変わる。白濁する湯もある。大湯を起点にして、坂を上りながら他の湯を訪ねる形になる。
持ち物はタオルだけでよい。石鹸やシャンプーが使えない湯があるので、体は宿で洗うことになる。維持のための賽銭箱が置かれているので、利用したら入れる。
この宿を選ぶなら
共同浴場の文化に触れたい方に向く。宿の中で完結する旅には合わない。
飯山駅からバスで25分ほど。地獄谷野猿公苑や志賀高原も同じ範囲にある。
似た条件の宿
この宿と共通する条件を持つ、別の温泉地の宿です。並びは共通する条件の数で、順位ではありません。

鉛温泉 藤三旅館
岩手県1786年立ったまま入る深さ1.25メートルの「白猿の湯」を持つ宿。総けやき造りの本館に四つの浴場があり、宿は源泉5本を加熱も加水も循環もせずに使うと書く。旅館部と自炊の湯治部が同じ建物にあり、湯治の形が今も生きている。32室。

奥飛騨百姓座敷の宿 藤屋
岐阜県岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根、新平湯温泉のほぼ中央に建つ宿。築二百年の百姓座敷は移築ではなく、実際に百姓座敷として使っていた建物をそのまま使っていると公式サイトは書く。日本源泉湯宿を守る会に提出した調査表では加水も加温も循環もなしと開示している。源泉は一重ケ根温泉1号泉、湧出地の泉温130度を低温泉と混ぜて調整している。貸切露天が二つ、24時間無料。

岩井温泉 岩井屋
鳥取県創業150年創業150年、昔ながらの木造三階建て、全館畳敷きの13室の旅籠。1300年続く山陰最古といわれる岩井の湯を、蛇口の水まですべて源泉かけ流しで使う。名物の「源泉長寿の湯」は直立しても胸まで浸かる深い浴槽で、湯底に敷いた松板の真下から湧く湯をそのまま使う。竹垣に囲まれた露天「背戸の湯」、大浴場「祝いの湯」、貸切「よいまち草」。日本秘湯を守る会の会員宿で、日帰り入浴を受ける。
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