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小野川温泉は山形県米沢市の西、吾妻山の麓にある。米沢の奥座敷と呼ばれ、約19軒の宿と2つの共同浴場が集まる。
小町と政宗と鷹山
承和元年(834年)、小野小町が父を訪ねて出羽へ向かう途中、米沢に入った頃に長旅の疲れで病になった。休んでいると夢枕に峰の薬師が立ち、そのお告げの通りに川を下ると湯が湧いていた。小町は37日入って病を治し、旅を続けたと小野川温泉旅館組合は伝えている。
1587年、伊達政宗が23歳のとき馬から落ちて足を骨折し、小野川で湯治した。米沢生まれの政宗にとって、地元の湯である。
江戸時代、米沢藩主の上杉鷹山は小野川の湯がしょっぱいことに目をつけ、湯から塩を取ろうとした。良い塩は取れなかったが、塩田の跡が今も残ると旅館組合は書いている。1773年には藩士に手伝わせて小野川の周りを開墾し、終わったあとに藩主自ら酒を振る舞ったと伝わる。
二つの源泉を混ぜる
泉質は含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物泉。pH6.9の中性で刺激が少なく、化粧水にも使われるメタケイ酸を多く含むと旅館組合は案内している。
約80.3度の源泉と約36度の源泉を、季節や天気に合わせて混ぜる。加水せず、源泉100%のかけ流しで使うと書いている。飲泉もできる。1965年に源泉協同組合を作って源泉を集中管理し、各宿に配っている。
硫黄の香りと塩の味がする湯である。米沢市は、しょっぱい温泉で体の奥から温まると紹介している。
尼湯と滝の湯
共同浴場は2つ。尼湯は1522年に開き、玄関を入ると高い天井と熱めの湯船が見える昔ながらの造りである。滝の湯は1613年に開き、シャワーとコインロッカーがある。どちらも源泉かけ流しと旅館組合は書いている。
旅館組合前の足湯には飲泉所が併設され、熱い源泉を飲める。観光案内所前にも足湯がある。旅館の多くが日帰り入浴を受け付けている。
三種類の蛍
小野川には3種類の蛍が棲む。一番大きいゲンジボタル、次にヘイケボタル、一番小さいヒメボタル。時期をずらして発生するので、6月中旬から7月中旬まで1か月以上蛍が見られると旅館組合は案内している。
1989年に環境省のふるさと生き物の里に認定され、ほたる公園がある。ほたるまつりは1981年から続く。
豆もやしとかまくら
温泉の熱を使って栽培する豆もやしは米沢の伝統野菜で、冬に出回る。郷土料理の冷や汁や米沢牛のすき焼きにも使われ、温泉街の商店で買える。
1月中旬から3月上旬にはかまくら村が開く。大人6人が入れる巨大なかまくらが並び、中で米沢ラーメンの出前を頼めると旅館組合は書いている。徒歩7分にスキー場がある。
2013年に温泉街の中心が米沢市の景観重点地区に指定された。
着くまで
JR米沢駅からバスで約25分。東京から山形新幹線で米沢まで2時間ほどなので、合わせて2時間40分ほどである。
車なら東北中央道の米沢中央ICから25分ほど。東北道の福島大笹生ICと米沢北ICの間は無料区間である。
歩き方
温泉街は小さく、宿と共同浴場と商店が歩いて回れる。下駄を鳴らして歩き、疲れたら足湯に寄る。
夏は夕食後に蛍を見に出て、翌朝に尼湯へ。冬はかまくらで米沢ラーメンを食べ、豆もやしを買って帰る。米沢の上杉神社や米沢牛の店とも組みやすい。
小野川温泉の日帰り入浴
- 共同浴場 尼湯(7:00〜21:00)
- 共同浴場 滝の湯(6:00〜20:30、不定休)
- 旅館組合前の足湯と飲泉所
- 日帰り入浴を受け付けている宿
共同浴場は2つとも温泉街の中にあり、入口の券売機で払います。旅館の多くが日帰り入浴を受け付けており、時間は宿ごとに違います。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
6.9中性
0 酸性7アルカリ性 14
夏・冬
- 所在地Location
- 山形県
- 泉質Spring Quality
- 硫黄泉・塩化物泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR米沢駅(バス約25分)
- 東京からFrom Tokyo
- 約2時間40分
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
小野川温泉のよくある質問
Q小野川温泉の開湯はいつですか?
承和元年(834年)、小野小町が父を訪ねて出羽へ向かう途中に病になり、夢枕に立った薬師のお告げで湯を見つけて37日入り病を治したと小野川温泉旅館組合は伝えています。1587年には伊達政宗が23歳のとき落馬で足を骨折し、小野川で湯治したと年表に記されています。
Q小野川温泉の泉質は?
含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物泉で、pH6.9の中性で刺激が少ない湯と旅館組合は案内しています。化粧水にも使われるメタケイ酸を多く含み、飲泉もできます。約80.3度の源泉と約36度の源泉を季節や天気に合わせて混ぜ、源泉100%のかけ流しで使うと書いています。
Q小野川温泉に共同浴場はありますか?
あります。尼湯(7時から21時)と滝の湯(6時から20時30分)の2つで、どちらも源泉かけ流しと旅館組合は案内しています。尼湯は1522年、滝の湯は1613年に開いたと年表にあります。旅館組合前と観光案内所前に足湯があり、飲泉所も併設されています。
Q小野川温泉の蛍はいつ見られますか?
6月中旬から7月中旬に、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの3種類が時期をずらして発生し、1か月以上蛍が見られると旅館組合は案内しています。1989年に環境省のふるさと生き物の里に認定され、ほたるまつりが開かれます。
Q小野川温泉へのアクセスは?
JR米沢駅からバスで約25分。東京から山形新幹線で米沢まで2時間ほど、合わせて2時間40分ほどです。車なら東北中央道の米沢中央ICから25分ほどと山形県の観光サイトは案内しています。
ほかの温泉地と比べる
小野川温泉の宿

小野川温泉 名湯の宿 吾妻荘
小野川温泉の20室の宿。宿は小野小町が愛した100パーセント源泉かけ流しの美肌の湯だと書く。泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉、ラジウム温泉など。米沢中央ICから20分。

小野川温泉 鈴の宿 登府屋旅館
小野川温泉の中心にある全13室の宿。約80度の高温源泉と約35度の新源泉を混ぜ、加水せず源泉100%かけ流しで使う。蔵王石をくり抜いた岩風呂と低温源泉の露天、サウナ、車いすのまま入れる貸切風呂を備え、三世代で無理なく過ごせる宿としてバリアフリーを掲げる。一人旅向けの6畳の部屋があり、日帰り入浴もできる。
UPDATED 2026.09.17


