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瀬見温泉は山形県最上町、小国川の清流に沿って軒を連ねた風光明媚な温泉地である。義経のロマン薫る伝説の湯と最上地域観光協議会は掲げ、源義経と武蔵坊弁慶に関する伝説が数多く残る。奥羽山脈の山々に囲まれ、部屋にいても小国川のせせらぎが聞こえる。
弁慶が薙刀で突いた湯
文治3年(1187年)春、兄頼朝の追討を逃れ、奥州平泉に落ちのびる義経主従13名が亀割峠を越えて当地に差しかかった時、かねて身重の北の方が急に産気づき、途方にくれた義経は亀割山中の観音堂に北の方を休ませ、弁慶は産湯を求めて沢へと下った。浅き瀬を見て川を渡り、紫雲立ちのぼる川辺の大岩を薙刀で突き破ると、不思議にも白龍昇天のごとく湯が噴き出した。この湯でまもなく生まれた若君の産湯を使い、数日この地で養生し、回復を待って平泉へ向かった。これが瀬見温泉発見の由来だと瀬見温泉旅館組合は案内している。室町時代の義経一代記「義経記」に記された伝説で、弁慶が持っていた薙刀「せみ王丸」の石突きで掘ったとも観光協議会は書く。
湯前神社の向かい、共同浴場脇の小道を小国川へ降りると、弁慶が発見したと伝わる薬研湯があり、岩の間から約70度の湯が湧き出ている。湯前神社は湯の守護神で、度々の火災にあい現在の本堂は享保年間(1718年頃)の再建、薬師如来と不動明王を祀り、欄間の彫物は出羽の勘七木竜の作と伝わる。祭礼は毎年9月1日。周辺には亀若丸誕生に加護があったという亀割子安観音、弁慶の笈掛け桜、投げ松、硯石が残る。
戸沢藩の奥座敷
江戸時代には戸沢藩(現在の新庄市)の城主の奥座敷として栄え、その後、良質な温泉が評判を呼び湯治場として発展したと宿の一つは案内する。昭和47年に皇太子夫妻、平成14年に天皇皇后両陛下、平成16年に秋篠宮夫妻が宿泊した宿があり、皇室にゆかりのある温泉地である。小国川は鮎釣りの名所で、夏は釣り人が川に立つ。
67度の塩化物・硫酸塩泉
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉、泉温67.3度と観光協議会は案内する。神経痛・慢性婦人病・慢性皮膚病・痔疾・動脈硬化症などに効能があるとする。宿の一つは源泉かけ流しで無色透明、身体を洗い温泉にゆっくり浸かれば肌はつるつる、源泉を飲めば便秘にも効果があるそうだと書く。効き方は人によるので、持病のある方は医師に確かめてから使う。
岩手の瀬美温泉とは別
岩手県北上市に瀬美温泉がある。読みは同じ「せみおんせん」だが、字が違い、場所も性格も違う。
岩手の瀬美温泉は夏油高原の山に囲まれた一軒宿で、宿は三つの源泉と七つの風呂を持つとしている。鉄道の駅はなく、北上駅から車で25分かかる。
山形の瀬見温泉は小国川沿いに宿が並ぶ温泉地で、陸羽東線に瀬見温泉駅がある。義経と弁慶の伝説が伝わるのはこちらである。
着くまで
山形新幹線の終点新庄駅で陸羽東線に乗り換え、瀬見温泉駅で下りて徒歩7〜8分。東京から新庄まで3時間30分ほど、合わせて4時間ほど。新庄駅からタクシーで20分で、宿によっては新庄駅への送迎が1日1往復ある。仙台からは高速バスで新庄へ2時間20分。2026年4月から陸羽東線の一部で代行バスが走っていると宿の一つは時刻表を載せており、確かめてから向かう。
車なら東北道の古川ICから新庄方面へ60キロ、1時間20分。新庄市街から12キロ、山形空港から40キロ、1時間。銀山温泉から車で50分。
歩き方
温泉街は駅から義経大橋を渡って旅館街へ、小国川に沿って歩ける規模である。春は義経通りの八重桜50本、秋は10月下旬から11月上旬の紅葉。薬研湯を見て、湯前神社に上り、宿の湯に入る。
銀山温泉や鳴子温泉と陸羽東線でつながる位置にあり、東北の温泉を鉄道で回る旅の途中に置ける。義経の道をたどるなら、亀割峠から平泉へ向かう。
瀬見温泉の日帰り入浴
- 薬研湯(川辺に湧く弁慶発見の湯)
- 湯前神社
- 義経大橋と義経通りの八重桜
瀬見温泉駅から歩ける温泉街で、義経と弁慶の史跡を回れます。共同浴場と宿の日帰り入浴は宿ごとに確かめてください。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
67.3℃高温泉
2060100℃
秋・夏
- 所在地Location
- 山形県
- 泉質Spring Quality
- 塩化物泉・硫酸塩泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR陸羽東線 瀬見温泉駅(徒歩約8分)
- 東京からFrom Tokyo
- 約4時間
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
瀬見温泉のよくある質問
Q瀬見温泉の由来は?
文治3年(1187年)春、兄頼朝の追討を逃れ奥州平泉に落ちのびる義経主従13名が亀割峠を越えて当地に差しかかった時、身重の北の方が急に産気づき、義経は亀割山中の観音堂に北の方を休ませ、弁慶は産湯を求めて沢へ下った。浅き瀬を見て川を渡り、紫雲立ちのぼる川辺の大岩を薙刀で突き破ると湯が噴き出し、生まれた若君の産湯を使い数日養生して平泉へ向かった。これが瀬見温泉発見の由来と瀬見温泉旅館組合は案内しています。
Q瀬見温泉の泉質は?
ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉で泉温67.3度、神経痛・慢性婦人病・慢性皮膚病・痔疾・動脈硬化症などに効能があると最上地域観光協議会は案内しています。宿の一つは源泉かけ流しの塩化物・硫酸塩泉で無色透明、切り傷、火傷、神経痛、筋肉痛などに効果があると言われ、源泉を飲めば便秘にも効くそうだと書いています。効き方は人によります。
Q瀬見温泉の薬研湯とは?
湯前神社の向かい、共同浴場脇の小道を小国川へ降りると、弁慶が発見したと伝わる薬研湯があり、岩の間から約70度の湯が湧き出ています。義経大橋付近には義経通りの八重桜50本の並木があり、周辺に亀割子安観音、弁慶の投げ松や硯石が残ります。湯前神社の本堂は享保年間頃の再建で、薬師如来と不動明王を祀り、祭礼は毎年9月1日です。
Q瀬見温泉の歴史は?
義経記に記された発見以来800年以上湧き続け、江戸時代には戸沢藩(現在の新庄市)の城主の奥座敷として栄え、その後湯治場として発展したと宿の一つは案内しています。昭和47年に皇太子夫妻、平成14年に天皇皇后両陛下が宿泊した宿があります。小国川は鮎釣りの名所です。
Q瀬見温泉へのアクセスは?
山形新幹線の終点新庄駅で陸羽東線に乗り換え、瀬見温泉駅から徒歩7〜8分と宿の一つは案内しています。新庄駅からタクシーで20分。車なら東北道の古川ICから60キロ、1時間20分、新庄市街から12キロ、山形空港から40キロ、1時間。2026年4月から陸羽東線の一部で代行バスが走っていると宿は知らせており、確かめてから向かってください。
ほかの温泉地と比べる
瀬見温泉の宿

瀬見温泉 ゆめみの宿 観松館
江戸時代、戸沢藩主の奥座敷として小国川のほとり、江戸時代に戸沢藩主の奥座敷として栄えた瀬見温泉の46室の料理旅館。大浴場「義経の湯」「静の湯」は源泉かけ流しの塩化物・硫酸塩泉で、大石田の次年子窯の陶器を使った露天風呂を持ち、朝晩で男女が入れ替わる。露天風呂付き客室「七宝倶楽部」は7室で、桧や陶器の露天に温泉を引く(加水あり)。皇室が三度宿泊した貴賓室、マッサージチェア付き客室16室、掘りごたつ付き客室7室。山形の料理旅館を自負し、ジャンボマッシュルームの香味焼きや薬膳ふかひれスープ、にしん蕎麦を出す。瀬見温泉駅から徒歩7分、新庄駅から送迎1日1往復。

瀬見温泉 喜至楼
瀬見温泉の27室の宿。混浴の大浴場「千人風呂」(男女別の専用時間あり)、男女別の「あたたまり湯」と「オランダ風呂」がある。宿は自らを「館内はワンダーランド」と書く。瀬見温泉駅から徒歩8分。
UPDATED 2026.10.03

