本文へ移動本文へスキップ
Yamagata — Onsen Area
蔵王温泉(山形県)の風景

Photo: Mamusi Taka / CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons

Zao Onsen

蔵王温泉

ざおうおんせん

pH1.6という国内屈指の強酸性泉。冬は樹氷、湯は白濁——東北の温泉地のなかでも刺激の強さで際立っている。

Quality
酸性泉・硫黄泉
Access
JR山形駅(バス約40分)
From Tokyo
約3時間30分
From Osaka
約6時間
pH
1.6

※ 本ページにはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれます

蔵王温泉の宿を見る(2軒)

蔵王温泉の湯はpH1.6前後。国内でも最も酸性の強い部類に入る。肌に触れるとはっきり刺激があり、湯は硫黄によって白く濁る。

「強酸性の湯に入りたい」という目的で選ばれる温泉地であり、やわらかい湯を求める人には向かない。この分かりやすさが蔵王の性格である。

この温泉地の湯

含硫黄-アルミニウム・硫酸塩・塩化物泉。強い酸性と硫黄が同居しているため、湯の印象は非常に濃い。

刺激が強いぶん、長湯は避けたい。肌が弱い方は湯上がりに真水で流すこと、また複数回に分けて短く入ることをおすすめする。

日本屈指の強酸性泉

蔵王の湯はpHおよそ1.3から1.6。レモン果汁よりさらに酸性が強く、日本でも屈指の数値である。

湯は白濁し、硫黄の香りが強い。肌に浸かった瞬間にはっきりとした刺激がある。この強さが蔵王の湯の個性で、慣れると他の湯が物足りなくなるという人もいる。

扱いには作法が要る。肌の弱い方は長湯を避け、湯上がりに真水で流すこと。銀製品は変色するので必ず外して入ること。強い湯であることを踏まえて入れば、これ以上ない体験になる。

開湯は千九百年前と伝わり、日本武尊の東征に従った吉備多賀由が発見したという伝説が残る。

三つの共同浴場

温泉街に上湯・下湯・川原湯という三つの共同浴場がある。

いずれも簡素な造りで、木の湯船に源泉が注がれているだけだ。洗い場の設備は最小限で、観光施設としての演出はない。そのぶん湯そのものと向き合うことになる。

川原湯は湯船の底が簀の子になっており、下から源泉が湧き上がってくる構造をしている。

設備を求めるなら、日帰り入浴施設や足湯もある。目的によって選び分ければよい。

大露天風呂

温泉街から少し離れた渓流沿いに、大露天風呂がある。斜面に沿って大きな湯船が段になって設けられ、木々に囲まれて湯を浴びる。

積雪期は営業しない。例年おおむね春から晩秋までの営業で、開設期間は年によって変わる。行くつもりなら先に確認しておきたい。

樹氷

蔵王が全国に知られている理由は、湯よりも樹氷かもしれない。

冬、山頂付近のアオモリトドマツに雪と氷が吹きつけ、樹木が白い塊に姿を変える。アイスモンスターとも呼ばれる。この規模で樹氷が見られる場所は世界的にも限られる。

最盛期は例年1月下旬から2月。蔵王ロープウェイで地蔵山頂駅まで上がる。夜間のライトアップが行われる期間もある。気象条件に左右されるため、当日の運行状況と視界を確認してから向かうこと。

蔵王温泉スキー場は国内有数の規模で、樹氷原を滑り抜けるコースがある。

お釜と蔵王エコーライン

蔵王の火口湖であるお釜は、季節によって水の色が変わることから五色沼とも呼ばれる。

蔵王エコーラインが開通している期間、刈田岳の駐車場から歩いて見られる。エコーラインは積雪のため冬季は閉鎖され、例年春の開通から晩秋の閉鎖までが通行期間になる。

蔵王山は活火山である。火山活動によって立ち入りが規制されることがあるため、訪問前に必ず規制情報を確認してほしい。

歩き方

JR山形駅からバスでおよそ40分。山形新幹線を使えば東京から三時間ほどで着く。

温泉街は斜面にあり、坂と階段が多い。共同浴場は徒歩圏に散らばっている。

日帰りなら、共同浴場を一つと温泉街の散策。一泊二日なら、初日に湯を巡り、翌日にロープウェイで樹氷か山頂へ上がる。夏なら蔵王エコーラインでお釜へ回り、そのまま宮城側へ抜けることもできる。山形市内の山寺と組み合わせる行程も組みやすい。

Day Trip

蔵王温泉の日帰り入浴

  • 上湯
  • 下湯
  • 川原湯
  • 大露天風呂

大露天風呂は積雪期は営業しません。開設期間は年により変わります。

受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。

Data

温泉地カルテ

pH

1.6強酸性

0 酸性7アルカリ性 14

Best Season

冬・秋

春夏秋冬
Benefits
慢性皮膚病神経痛冷え性
所在地Location
山形県
泉質Spring Quality
酸性泉・硫黄泉
最寄駅Nearest Station
JR山形駅(バス約40分)
東京からFrom Tokyo
約3時間30分
大阪からFrom Osaka
約6時間

※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。

FAQ

蔵王温泉のよくある質問

Q蔵王温泉は日帰りでも入れますか?
A

入れます。上湯・下湯・川原湯という三つの共同浴場があり、いずれも簡素ながら源泉かけ流しです。ほかに日帰り施設や足湯もあります。山形駅からバスでおよそ40分なので、山形観光の合間に立ち寄る行程も成り立ちます。共同浴場は洗い場が簡素なので、設備を求める場合は日帰り施設を選んでください。

Q蔵王温泉の湯はどのくらい酸性が強いですか?
A

pHはおよそ1.3から1.6で、日本でも屈指の強酸性です。レモン果汁よりさらに酸性が強く、肌にはっきりとした刺激があります。肌の弱い方は長湯を避け、湯上がりに真水で流してください。銀製品は変色するので必ず外して入ってください。

Q樹氷はいつ見られますか?
A

例年1月下旬から2月にかけてが最盛期です。蔵王ロープウェイで地蔵山頂駅まで上がると、氷と雪に覆われた樹木の群れを見られます。夜間のライトアップが行われる期間もあります。気象条件に左右されるため、当日の運行状況と視界の情報を確認してから向かってください。

Q大露天風呂はいつ入れますか?
A

積雪期は営業しません。例年おおむね春から晩秋にかけての営業となり、開設期間は年によって変わります。渓流沿いに大きな露天風呂が段になって設けられており、蔵王の湯を屋外で浴びられる場所です。訪問前に営業期間を確認してください。

Qお釜は見に行けますか?
A

蔵王エコーラインが開通している期間、刈田岳の駐車場から歩いて見られます。エコーラインは積雪のため冬季は閉鎖され、例年春の開通から晩秋の閉鎖までが通行できる期間です。また蔵王山は活火山であり、火山活動によって立ち入りが規制されることがあります。訪問前に必ず規制情報を確認してください。

UPDATED 2026.08.13

Related

似た湯をもつ温泉地

天ヶ瀬温泉の風景
Oita大分県

天ヶ瀬温泉

Amagase Onsen

大分県日田市天瀬町、玖珠川の谷にある温泉。大分県は別府・由布院と並ぶ豊後三大温泉のひとつに数え、川沿いに共同露天風呂「川湯」が点在すると紹介する。簡単な囲いだけのものから完全に開けたものまであり、神田湯と薬師湯では湯あみ着を借りられる。メタケイ酸を含むやわらかい湯で「美肌の湯」と呼ばれる。JR天ヶ瀬駅から歩ける温泉街で、落差20mの桜滝が近い。

単純温泉硫黄泉
網張温泉の風景
Iwate岩手県

網張温泉

Amihari Onsen

岩手県岩手郡雫石町、岩手山の南麓にある一軒宿の温泉。元湯は2キロほど山を登った犬倉山の爆裂火口跡にあり、高温の蒸気に沢水を混ぜて湯をつくり、引湯管で引いてくる。泉質は単純温泉・硫黄泉(硫化水素型)でpH4.1。沢水の量で濁り方が変わり、春夏秋は青味がかった白濁、冬は無色に近くなる。本館の大釈の湯・白泉の湯、日帰りの薬師の湯、野天の仙女の湯、鹿追足湯をあわせて「網張五湯」と呼ぶ。

硫黄泉単純温泉