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湖に突き出た半島の温泉
舘山寺温泉は静岡県浜松市中央区舘山寺町。浜名湖に突き出た半島にある。
読みは「かんざんじ」。「たてやまでら」ではない。
名前の由来は寺である。舘山寺温泉観光協会はこう書いている。「舘山寺は、平安時代(810年)に弘法大師が旅人の心を清めるために開創したと伝えられています。江戸時代には、浜松に縁の深い徳川家康から御朱印判物を賜り、東海地方の名刹(有名な寺院)として繁栄しました」。
寺は今もある。小さな山の上に建っていて、そこから浜名湖が見渡せる。
昭和三十三年の開湯
温泉としての歴史は新しい。
観光協会の書き方が具体的だ。「1953年(昭和28年)には舘山寺観光協会が設立され、1958年(昭和33年)には温泉が開湯されました。その後、遊園地浜名湖パルパル、ロープウェイ、遊覧船など多くのレジャー施設が建設され、舘山寺温泉は浜松・浜名湖エリアを代表する観光地として発展しました」。
観光協会が先にでき、その五年後に温泉が出た。景勝地として知られていた場所に、あとから湯を掘り当てた順番である。
さらに注記がある。「温泉の起源 昭和33年の開湯/現温泉 平成19年湧出」。
今使っている湯は2007年に湧いたものだ。最初の源泉とは別ということになる。こういうことを書いている温泉地は多くない。
全国有数の塩分濃度
この温泉の特徴は塩分である。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物強塩温泉(高張性・弱アルカリ性・低温泉)。観光協会は「全国でも有数の高い塩分濃度を誇ります」と書いている。
強塩泉というのは、塩分が特に多い塩化物泉の分類だ。高張性というのは、湯に溶けている成分が体液より濃いことを指す。
観光協会は「塩化物強塩泉は温泉の中でも特に保温効果が高く、体を芯から温めてくれる温泉です」と説明している。
塩が肌に膜を作るので、湯冷めしにくい。そのぶん濃いので、長湯には向かない。
効き方は人によるので、体のことで気になることがあれば医師に確かめてほしい。
汽水湖のほとりで
浜名湖は海水と淡水が混じる汽水湖である。
観光協会は「温暖な気候とミネラル豊富な水質に恵まれ、うなぎや牡蠣、海苔の養殖が盛んで、700種類以上の魚介類が生息していると言われています」と書いている。
うなぎの養殖で知られる湖だ。温泉街の店でも出る。
牡蠣は冬。遠州灘の天然とらふぐもこの時期になる。
塩の濃い湯に入って、湖の魚を食べる。それがこの温泉地の組み立てだ。
レジャーの町でもある
舘山寺温泉は、湯だけの場所ではない。
遊園地の浜名湖パルパルが隣接している。舘山寺ロープウェイは湖の上を渡る珍しい索道で、対岸の大草山展望台へ渡る。遊覧船も出ている。
少し離れて浜松市動物園とはままつフラワーパークがある。
家族連れの多い温泉地だ。静かにこもりたい人には向かない。
観光協会は「ドッグフレンドリー」というページも持っていて、犬連れで泊まれる宿や入れる店を案内している。
シン・湯治という言い方
観光協会は、この温泉地の使い方について新しい言葉を出している。
「舘山寺温泉に浸かり、浜名湖ならではの食や自然、アクティビティを楽しみながら健康を保持・増進させる『シン・湯治』を体験してください」。
湯治というと、山の宿に何日も籠もる形を思い浮かべる。それを湖のリゾートでやろう、という言い方だ。
自転車で湖を回るルートが整備されていて、レンタサイクルもある。浜名湖一周は約70キロ。
着くまで
JR東海道新幹線の浜松駅からバスで45分ほど。
車なら東名高速の舘山寺スマートICが近い。
東京からは新幹線で浜松まで1時間半ほど、そこからバス。名古屋からも1時間かからない。
新幹線の駅からバス一本で着く温泉地としては、かなり行きやすい部類に入る。
舘山寺温泉の日帰り入浴
- 浜名湖パルパルと舘山寺ロープウェイ
- はままつフラワーパーク
- 浜名湖の遊覧船
うなぎと牡蠣が名物。湖畔に店が並ぶ。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
冬・春
- 所在地Location
- 静岡県
- 泉質Spring Quality
- 塩化物泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR東海道新幹線 浜松駅(バス約45分)/東名高速 舘山寺スマートIC
- 東京からFrom Tokyo
- 約2時間30分
- 大阪からFrom Osaka
- 約3時間
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
舘山寺温泉のよくある質問
Q舘山寺温泉はいつ開湯したのですか
舘山寺温泉観光協会は「1953年(昭和28年)には舘山寺観光協会が設立され、1958年(昭和33年)には温泉が開湯されました」と書いています。さらに「温泉の起源 昭和33年の開湯/現温泉 平成19年湧出」とも記しています。今使っている湯は2007年に湧いたものです。
Q塩分が濃いと聞きました
濃いです。舘山寺温泉観光協会は泉質をナトリウム・カルシウム-塩化物強塩温泉(高張性・弱アルカリ性・低温泉)とし、「全国でも有数の高い塩分濃度を誇ります」と書いています。「塩化物強塩泉は温泉の中でも特に保温効果が高く、体を芯から温めてくれる温泉です」とも説明しています。
Q舘山寺という名前の由来は何ですか
寺です。観光協会は「舘山寺は、平安時代(810年)に弘法大師が旅人の心を清めるために開創したと伝えられています。江戸時代には、浜松に縁の深い徳川家康から御朱印判物を賜り、東海地方の名刹として繁栄しました」と書いています。読みは「かんざんじ」です。
Q日帰りで入れますか
入れます。舘山寺温泉観光協会は日帰り入浴のできる施設を四つ挙げています。専用施設が一つと、宿の立ち寄り湯が三つ。営業時間や定休日は施設によって違い、不定休のところもあるので、行く前に確かめてください。
Q何が食べられますか
浜名湖のものです。観光協会は「浜名湖は、海水と淡水が混じり合う汽水湖で、温暖な気候とミネラル豊富な水質に恵まれ、うなぎや牡蠣、海苔の養殖が盛んで、700種類以上の魚介類が生息していると言われています」と書いています。遠州灘の天然とらふぐも名物です。
Q周りに何がありますか
レジャー施設が集まっています。遊園地の浜名湖パルパル、舘山寺ロープウェイ、遊覧船があり、少し離れて浜松市動物園とはままつフラワーパークがあります。家族連れの多い温泉地です。
ほかの温泉地と比べる
舘山寺温泉の宿

浜名湖かんざんじ温泉 嵐の館
舘山寺温泉の21室の宿。宿は舘山寺の湯をアルカリ性単純泉とし、疲労回復や筋肉痛の緩和に効くと書く。楽天トラベルの泉質登録はナトリウム・塩化物強塩泉など。浜松駅からバスで約45分、動物園下車徒歩3分。

浜名湖かんざんじ温泉 時わすれ 開華亭
静岡県浜松市中央区舘山寺町、浜名湖の内浦湾に面して建つ60室の宿。泉湯「開華乃湯」に虹色の湯船、露天風呂、気泡の湯、サウナ、寝湯、冷泉の六つを揃える。大浴場と冷泉は朝5時から深夜1時まで開いている。泉質はナトリウム塩化物泉。舘山寺温泉観光協会が挙げる日帰り入浴のできる四つの施設のひとつ。浜松駅からバスで45分。
UPDATED 2026.09.29


