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安倍川をさかのぼった先
梅ヶ島温泉は静岡県静岡市葵区。市の名前は静岡市だが、市街地からは遠い。
静岡市観光ナビの書き方が正確だ。「安倍川沿いの県道をひたすら山奥へ行った先にある秘境の温泉街」。
静岡駅からバスで約120分。市街地から約45キロ北上する。標高は約1000メートル。
「静岡市葵区の梅ヶ島地区は、静岡市を流れる清流安倍川の上流域。梅ヶ島温泉はその最も上流、安倍川の源流に近く、標高約1000mの高地にある」。
政令指定都市のなかに、これだけ深い山がある。静岡市は南北に長い。
洞窟から湧く湯
この温泉地には、源泉を見られる場所がある。
静岡市観光ナビの説明を引く。「温泉街から湯橋を渡ったところにある『おゆのふるさと公園』。階段を上ると湯之神社があり、その裏手に源泉の洞窟。さらに右奥に湯滝」。
「源泉の洞窟では、中の岩肌全面から硫黄泉がしたたり落ちている。ここから温泉街の各施設に源泉が共有される。(普段はガラス越しに見る)」。
岩肌の全面から滴り落ちる。噴き出すのではない。
その湯を温泉街の各施設で分け合っている。源泉が一つで、宿が分け合う形だ。
湯之神社には伝えがある。宿の一軒によれば、良純親王が三匹の蛇に導かれてお告げのとおりに霊泉にたどり着き、病が治ったことから三蛇大権現として祀ったのが始まりだという。
pH九・六の湯
泉質は無色透明の単純硫黄泉。pH9.6のアルカリ性。
静岡市観光ナビは「アルカリ度が高いから肌に滑りがあり、ほのかな硫黄の香りに身も心も癒される」と書いている。
pH9台はかなり高い。肌の角質をやわらげるので、ぬるりとした感触になる。
硫黄泉でありながら無色透明というのも特徴だ。乳白色に濁る硫黄泉が多いなかで、ここは濁らない。
「1700年の歴史といわれる至高の泉質。温泉通の間で常に最高の評価だというが、温泉通でなくても最高だとわかる」と市は書いている。観光サイトとしては強めの表現だ。
滝が七つある
梅ヶ島は滝の土地でもある。
安倍の大滝は温泉街から徒歩1時間ほど。日本の滝百選に選ばれている。
鯉ヶ滝は林道沿いにあり、静岡市観光ナビは「この滝で命を落とした恋人たちが鯉になって結ばれたという悲恋伝説がある」と書いている。
赤水の滝は梅ヶ島温泉より5キロ南。水量が多く、離れたところから見る。
これらを含めて梅ヶ島七滝と呼ばれる。歩いて回る人が多い。
安倍峠と山梨県境
温泉街から林道を一番上まで登ると、山梨県境の安倍峠に出る。
静岡市観光ナビは、この一帯をオオイタヤメイゲツの群生地として紹介している。シロヤシオツツジは新緑の5月下旬ごろに見ごろを迎える。
峠からは富士山が見える。八紘嶺などへ行く登山コースの起点にもなっている。
周辺にはニホンカモシカが生息し、イワシャジンが咲くと市は書いている。
手前に別の温泉がある
梅ヶ島へ向かう県道には、温泉街の手前にいくつか温泉地がある。
新田温泉の黄金の湯、金山温泉、コンヤ温泉。それぞれ泉質が違う。
梅ヶ島温泉郷という呼び方をするときは、これらを含めることがある。硫黄の匂う梅ヶ島温泉と、手前の温泉では湯がまったく違う。
目当ての湯があるなら、どこの温泉かを確かめてから宿を取りたい。
着くまで
JR静岡駅からバスで約120分。本数は多くない。
車なら新東名の新静岡ICから約50分。安倍川沿いの県道29号を北上する。道は細くなる区間がある。
紅葉のピークは例年11月中旬。静岡市観光ナビは「紅葉のころには宿の予約を取るのが難しくなる」と書いている。初旬や下旬の年もある。
冬は雪が降ることもある。標高1000メートルなので、静岡市街とは気候が違う。
梅ヶ島温泉の日帰り入浴
- 安倍の大滝
- 湯之神社とおゆのふるさと公園
- 安倍峠
温泉街の手前に新田温泉黄金の湯、金山温泉、コンヤ温泉がある。泉質が違う。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
秋・夏
- 所在地Location
- 静岡県
- 泉質Spring Quality
- 硫黄泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR東海道本線 静岡駅(バス約120分)/新東名 新静岡IC(車約50分)
- 東京からFrom Tokyo
- 約4時間
- 大阪からFrom Osaka
- 約4時間30分
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
梅ヶ島温泉のよくある質問
Q梅ヶ島温泉はどこにありますか
静岡県静岡市葵区、安倍川の源流に近い標高約1000メートルの場所です。静岡市観光ナビは「安倍川沿いの県道をひたすら山奥へ行った先にある秘境の温泉街」と書いています。JR静岡駅からバスで約120分、新東名の新静岡ICから車で約50分です。
Q泉質を教えてください
静岡市観光ナビは「泉質は無色透明の単純硫黄泉。pH9.6のアルカリ性で肌に滑りがあり、心地よい硫黄の香りに、身も心も深く癒される」と書いています。アルカリ度が高いので、肌にぬるりとした感触があります。
Q源泉はどこにありますか
洞窟のなかです。静岡市観光ナビは「温泉街から湯橋を渡ったところにある『おゆのふるさと公園』。階段を上ると湯之神社があり、その裏手に源泉の洞窟」「源泉の洞窟では、中の岩肌全面から硫黄泉がしたたり落ちている。ここから温泉街の各施設に源泉が共有される」と書いています。普段はガラス越しに見る形です。
Q1700年の歴史というのは本当ですか
静岡市観光ナビが「1700年の歴史ともいわれる至高の硫黄泉」と書いています。「ともいわれる」という書き方で、伝承として扱われています。市の別ページには武田信玄の隠し湯と伝わるという記述もあります。
Q安倍の大滝はどこですか
温泉街から徒歩1時間ほどです。静岡市観光ナビは「日本の滝百選にも選ばれている名瀑」としています。ほかに鯉ヶ滝、赤水の滝などがあり、あわせて梅ヶ島七滝と呼ばれます。
Q紅葉はいつですか
静岡市観光ナビは「紅葉のころには宿の予約を取るのが難しくなる。ピークは例年なら11月中旬。初旬や下旬の年もある」と書いています。標高1000メートルなので、平地より早く色づきます。
ほかの温泉地と比べる
梅ヶ島温泉の宿

いにしえの宿 梅ヶ島温泉 泉屋旅館
静岡県静岡市葵区梅ヶ島、安倍川の源流近くにある8室の宿。宿は100パーセント天然硫黄泉とし、39度の源泉を加水せず少し加熱していると書く。女湯に東屋作りの檜露天、男湯に洞窟露天を併設。pH9.63。2023年11月に客室をリニューアルした。日帰り入浴もできる。静岡駅からバスで120分、新静岡ICから車で50分。

梅ヶ島温泉 清香旅館
標高1000メートルの梅ヶ島温泉の5室の宿。川を挟んだ目の前の硫黄泉を源泉かけ流しで引き、源泉そのままの湯船と適温の湯船の二つがある。源泉は自然自噴で冬は約33〜34度、夏は約35〜36度のぬる湯。新静岡ICから50分。
UPDATED 2026.09.29


