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Shizuoka — Onsen Area
寸又峡温泉(静岡県)の風景

Photo: Tetsuji Sakakibara / CC BY-SA 2.0 via Wikimedia Commons

Sumatakyo Onsen

寸又峡温泉

すまたきょうおんせん

南アルプスの入口、大井川の支流寸又川の渓谷にある温泉地。pH8.9のアルカリ性単純硫黄泉は角質を溶かして肌をすべすべにすることから「美女づくりの湯」と呼ばれる。昭和9年に発電所工事で枯れた湯を郵便局長が3年かけて掘り当て、昭和37年に温泉街が生まれた。トルコブルーのダム湖にかかる夢のつり橋で知られる。

Quality
硫黄泉・単純温泉
Access
大井川鐵道 千頭駅(バス約40分)※川根温泉笹間渡〜千頭は運休中で代行バス
From Tokyo
約4時間30分
From Osaka
約4時間30分
pH
8.9
Temp
43.7 ℃

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寸又峡温泉の宿を見る(2軒)

寸又峡温泉は静岡県の最北部、川根本町にある。大井川の支流寸又川の渓谷に沿って、南アルプスの入口に小さな温泉街がある。

枯れた湯を掘り当てた

江戸時代には沢の水に温泉が混じっていることが知られ、武田信玄の隠し湯ともいわれた。狩人が沢で傷を癒すイノシシを見つけ、沢水に手を入れると温泉だったという言い伝えが残ると寸又峡美女づくりの湯観光事業協同組合は書いている。

明治には沢の湯を引いて集落の共同浴場「湯山温泉」ができた。しかし戦前、大井川上流で水力発電所の建設が進み、湯山温泉の上流に発電所が作られた。その工事の影響で、昭和9年に湯が枯れた。

戦後、地元大間集落の郵便局長望月恒一が湯の復活を夢見て掘削を始めた。3年がかりで昭和32年に温泉を掘り当て、翌年正式に温泉と認定された。権利は町に譲られ、公営の湯ができた。昭和36年に対岸に2号井戸を掘り、昭和37年に源泉から約4キロ下流の大間集落まで湯を引いて3軒の旅館が開業した。これが今の寸又峡温泉街の始まりである。

美女づくりの湯

泉質はpH8.9のアルカリ性単純硫黄泉。かすかに硫黄の匂いがあり、湯の中に触るとぬるっとする湯の花が舞う。温泉成分が肌の不要な角質を溶かすため、湯上がりの肌触りがつるつるすべすべになる。「美女づくりの湯」の別名はここから来ている。

源泉は夢のつり橋の上流にあり、源泉温度43.7度、湧出量は毎分540リットル。源泉から約5キロ下流の温泉街に、町営の日帰り露天風呂「美女づくりの湯」と数軒の宿がある。

源泉が遠いということは、宿によって湯の使い方が違うということでもある。宿の一つは、4キロ上流から引くため入浴に適した温度を保つために加温し、大浴場は循環ろ過装置と塩素系薬剤を使うと明記している。かけ流しかどうかは、各宿の案内で確かめたい。

夢のつり橋

温泉街から歩いて向かう先に、エメラルドグリーンの水をたたえたダム湖(チンダル湖)がある。そこにかかる長さ90メートル、高さ8メートルの吊り橋が夢のつり橋で、人とすれ違うたびに揺れる。新緑と紅葉の季節に人が集まる。

温泉街の駐車場から約300メートル先の遊歩道入口から先は車両が入れず、徒歩のみ。坂や階段があり、歩きやすい靴が要る。2024年12月に川根本町が寸又渓谷保全協力金の制度を定め、遊歩道の利用に協力金が求められるようになった。通行できる時間帯が季節で決まっており、宿の一つは2026年8月31日から12月6日は朝7時から夕方17時までと知らせている。

渓谷を囲む朝日岳、前黒法師岳、沢口山は寸又三山と呼ばれ、登山道がある。かつて森林鉄道のトロッコが通った飛龍橋は高さ70メートルで、渓谷を見下ろす。

大井川鐵道が止まっている

寸又峡へは大井川鐵道で千頭駅へ行き、路線バスで約40分というのが本来の行き方である。金谷駅から新金谷駅へ、大井川本線でSL急行か普通列車に乗って千頭へ、というのが観光事業協同組合の案内でもある。

ただし大井川本線は台風の被害で川根温泉笹間渡駅と千頭駅の間が不通のままで、代行バスで結ばれていると宿の一つは知らせている。鉄道で向かうなら、乗り継ぎを事前に確かめる必要がある。井川線(南アルプスあぷとライン)は2026年7月から観光鉄道として運行を始めた。

車なら新東名の島田金谷ICから約90分。千頭から先の約40分は細い山道で、対向車に注意がいると案内されている。冬は積雪や凍結がある。

歩き方

温泉街は小さく、宿と町営露天風呂と土産物店が歩いて回れる。宿に荷物を置いて夢のつり橋まで往復し、戻って湯に入る。往復で1時間から1時間30分ほど見ておく。

新緑の5月と紅葉の11月は吊り橋に行列ができる。宿に泊まれば、日帰り客が帰ったあとの朝に静かな橋を渡れる。

Day Trip

寸又峡温泉の日帰り入浴

  • 町営露天風呂 美女づくりの湯(木曜休)
  • 日帰り入浴を受け付けている宿
  • 夢のつり橋

夢のつり橋まで歩いてから湯に入るのが定番です。遊歩道の通行時間と保全協力金を確かめてから向かってください。

受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。

Data

温泉地カルテ

Temperature

43.7℃高温泉

2060100℃

pH

8.9アルカリ性

0 酸性7アルカリ性 14

Best Season

秋・春

春夏秋冬
Benefits
神経痛関節痛慢性皮膚病冷え性
所在地Location
静岡県
泉質Spring Quality
硫黄泉・単純温泉
最寄駅Nearest Station
大井川鐵道 千頭駅(バス約40分)※川根温泉笹間渡〜千頭は運休中で代行バス
東京からFrom Tokyo
約4時間30分
大阪からFrom Osaka
約4時間30分

※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。

FAQ

寸又峡温泉のよくある質問

Q寸又峡温泉が美女づくりの湯と呼ばれるのはなぜですか?
A

pH8.9のアルカリ性単純硫黄泉で、かすかに硫黄の匂いがあり、湯の中に触るとぬるっとする湯の花が舞うと寸又峡美女づくりの湯観光事業協同組合は案内しています。温泉成分が肌の不要な角質を溶かすため、湯上がりの肌触りがつるつるすべすべになることからこの別名で親しまれています。

Q寸又峡温泉の歴史は?
A

江戸時代には沢の水に温泉が混じっていることが知られ、武田信玄の隠し湯ともいわれたと観光事業協同組合は書いています。明治に共同浴場「湯山温泉」ができましたが、昭和9年に上流の発電所工事の影響で枯れました。地元の郵便局長が掘削を始め、3年がかりで昭和32年に温泉を掘り当て、昭和37年に源泉から約4キロ下流の大間集落に湯を引いて3軒の旅館が開業したのが今の温泉街の始まりです。

Q寸又峡温泉の源泉は?
A

源泉は夢のつり橋の上流にあり、源泉温度43.7度、湧出量は毎分540リットルと観光事業協同組合は案内しています。源泉から約5キロ下流の温泉街に町営の日帰り露天風呂と数軒の宿があります。宿の一つは、4キロ上流から引くため加温と循環ろ過を使うと明記しています。

Q夢のつり橋とは?
A

エメラルドグリーンの水をたたえたダム湖(チンダル湖)にかかる長さ90メートル、高さ8メートルの吊り橋で、寸又峡のシンボルです。温泉街の駐車場から約300メートル先のゲートから先は徒歩のみで、坂や階段があります。2024年12月に川根本町が寸又渓谷保全協力金の制度を定め、遊歩道の利用に協力金が求められます。通行できる時間帯が決まっているので、行く前に確かめてください。

Q寸又峡温泉へのアクセスは?
A

JR金谷駅から大井川鐵道で千頭駅へ、路線バスで約40分です。ただし大井川本線は台風の被害で川根温泉笹間渡駅と千頭駅の間が不通のままで、代行バスで結ばれていると宿の一つは案内しています。車なら新東名の島田金谷ICから約90分で、千頭から先は細い山道です。

UPDATED 2026.09.17

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