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Niigata — Onsen Area
松之山温泉(新潟県)の風景

Photo: KQuhen / CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons

Matsunoyama Onsen

松之山温泉

まつのやまおんせん

有馬・草津と並ぶ「日本三大薬湯」に数えられることがある塩分の濃い湯。太古の海水が地中に閉じ込められたものとされ、豪雪地帯の山あいに小さな温泉街がある。

Quality
塩化物泉
Access
北越急行 まつだい駅(バス約25分)
From Tokyo
約2時間30分
From Osaka
約5時間

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松之山温泉の宿を見る(2軒)

松之山温泉は新潟県の南部、十日町の山あいにある。

海から遠い場所で、塩分の濃い湯が湧く。この矛盾がこの温泉地の性格を決めている。

閉じ込められた海

松之山の湯は、約1200万年前の化石海水だと温泉地の公式サイトは説明している。地層の中に閉じ込められた海水が、圧力によって地上に一気に吹き出す「ジオプレッシャー型温泉」で、日本では非常に珍しい形だという。

ただ温められて湧いているのではなく、閉じ込められた圧力で噴き上がってくる。それがこの湯の成り立ちである。

なめると塩辛い。塩化物泉のなかでも濃く、湯から上がっても体が冷めない。海から遠い山中で塩分の濃い湯が湧くという成り立ちは、有馬温泉と似ている。

日本三大薬湯

松之山は、有馬・草津と並ぶ「日本三大薬湯」に数えられることがある。

三名泉のように古い出典があるわけではない。湯の成分の濃さから薬効が高いとされる温泉地を並べた呼び方で、誰がいつ定めたかははっきりしていない。ただ、この小さな温泉地が有馬や草津と並べて語られてきたという事実は、湯の濃さを示している。

この温泉地の湯

ナトリウム・カルシウム塩化物泉。塩分が濃く、保温性が高い。

湯上がりに体が冷めにくいのは、肌に付いた塩分が汗の蒸発を抑えるためである。豪雪地帯の湯として理にかなっている。塩分の濃い湯は肌への負担もあるので、肌の弱い方は湯上がりに真水で流すとよい。

数字で見る濃さ

松之山の湯がどれだけ濃いかは、数字で示されている。

温泉地の公式サイトによれば、泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。溶存物質は基準値1,000ミリグラムに対して16,256.0ミリグラムで、基準の16倍にあたる。高張性温泉に分類される。

高張性というのは、体液より濃いという意味である。濃い湯は成分が肌から入りやすいかわりに、体への負担も大きい。長湯には向かない。

そしてメタホウ酸。基準値の5ミリグラムに対して287.4ミリグラムで、50倍以上含まれている。メタホウ酸は切り傷など肌のダメージを回復させる働きがあるとされる。

薬湯と呼ばれてきたのは、こういう濃さによる。草津や有馬と並べられるのは、湯の個性が数字に出ているからである。

雪の中の小さな温泉街

松之山は日本有数の豪雪地帯にある。積雪は数メートルに達する。

温泉街は小さく、徒歩で回れる。冬は雪に埋もれ、宿の中で過ごす時間が長くなる。濃い湯と雪という組み合わせは、この土地でしか得られない。

越後妻有という土地

松之山のある十日町周辺は、越後妻有と呼ばれる。

里山を舞台にした国際的な芸術祭が開かれる土地で、作品が集落や田んぼに常設されている。松之山の周辺にも作品があり、湯とあわせて回れる。棚田の景観でも知られる。

歩き方

北越急行ほくほく線のまつだい駅からバスで25分ほど。東京からは上越新幹線で越後湯沢へ、ほくほく線に乗り換えてまつだいへ。合わせて2時間30分ほどになる。

冬は豪雪になる。車で向かうなら装備と道路状況の確認が必須で、鉄道とバスで入る経路のほうが確実になる。

Day Trip

松之山温泉の日帰り入浴

  • 日帰り入浴施設
  • 日帰り入浴を受け入れている宿

豪雪地帯です。冬は道路状況を必ず確認してください。

受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。

Data

温泉地カルテ

Best Season

秋・冬

春夏秋冬
Benefits
神経痛冷え性慢性皮膚病
所在地Location
新潟県
泉質Spring Quality
塩化物泉
最寄駅Nearest Station
北越急行 まつだい駅(バス約25分)
東京からFrom Tokyo
約2時間30分
大阪からFrom Osaka
約5時間

※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。

FAQ

松之山温泉のよくある質問

Q松之山温泉の湯はどのくらい濃いのですか?
A

温泉地の公式サイトによれば、溶存物質は基準値1,000ミリグラムに対して16,256.0ミリグラムで、基準の16倍にあたり高張性温泉に分類されます。メタホウ酸も基準値5ミリグラムに対して287.4ミリグラムと50倍以上含まれています。

Qジオプレッシャー型温泉とは何ですか?
A

地層の中に閉じ込められた海水が、圧力によって地上に一気に吹き出す形の温泉です。松之山の湯は約1200万年前の化石海水で、日本では非常に珍しい形だと公式サイトは説明しています。

Q日本三大薬湯とは何ですか?
A

有馬温泉、草津温泉、松之山温泉の三つを指す呼び方です。三名泉のような古い出典があるわけではなく、湯の成分の濃さから薬効が高いとされる温泉地を並べたものです。誰がいつ定めたかははっきりしていません。

Q松之山の湯はなぜ塩辛いのですか?
A

太古の海水が地層の中に閉じ込められ、地熱で温められて湧き出ているとされるためです。化石海水と呼ばれます。海から遠い山あいで塩分の濃い湯が湧く理由がこれで、有馬温泉と成り立ちが似ています。

Q松之山温泉は日帰りでも入れますか?
A

入れます。温泉街に日帰り入浴施設があり、日帰り入浴を受け入れている宿もあります。ただし東京から2時間30分ほどかかる山あいなので、泊まりのほうが向いています。

Q冬に行けますか?
A

行けます。ただし日本有数の豪雪地帯で、積雪は数メートルに達します。車で向かうなら装備と道路状況の確認が必須です。まつだい駅からバスで入る経路なら、雪道を運転せずに済みます。

Compare

ほかの温泉地と比べる

UPDATED 2026.10.01

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