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貝掛温泉は新潟県湯沢町三俣、越後湯沢から三国峠へ向かう清津川の谷にある。上信越高原国立公園内に佇む一軒宿で、山と渓流に囲まれた9,000坪の敷地、近隣にコンビニや店はないと宿は書く。坂を下り、橋を渡る。その先で時間はゆっくりと流れ始めます、と。
目の温泉
鎌倉時代700年の歴史。目の温泉として伝わる神秘の源泉、と宿は掲げる。その昔、巡礼の白雲禅師により開湯されたと言われ、戦国時代は上杉謙信公将兵の隠れ湯として、江戸時代からは「目の温泉」として遠路より数多くの人々が訪れた。
文献上では室町時代の長享2年(1488年)、京都相国寺の僧・万里集九が旅文集「梅花無尽蔵」に、岩の割れ目から湧き出る温泉への道は通じているといえども建物は見えず、僅かに道行く人が教えてくれなかったら通り過ぎてしまうところだったと記した。当時の三国街道を通る詩人や商人、僧侶が立ち寄り、効能を伝え聞いた湯治客が増えて信仰にもなり、薬師如来や石灯籠も建てられた。江戸時代(1806年)の地志書上帳には三俣宿の庄屋が「貝掛に温泉ありて、この湯少し塩味ありて清し、寒中はぬるくして入り難く。目を患う者多く来りて浴し候」と記している。
明治15年(1882年)、貝掛の湯守六代目の茂木与平治が「快眼水」の名で内務省の製造販売許可を得て目薬を発売した。昭和初期まで貝掛の目薬は一般に販売されていた。昭和10年の大洪水で一旦廃業したが、昭和30年に眼底出血を患った先代が地元の貝掛を思い出してこの地に帰り復興させ、33年にも洪水が頻発するも苦難を乗り越え、42年に念願の貝掛橋とダムが完成したと宿は書いている。
37度のぬる湯
泉質はナトリウム・カルシウム塩化物温泉で弱アルカリ性の低張性温泉、無色透明のまろやかな湯である。源泉は37度前後。この温度なら長く浸かっていられるので、宿は加熱した42度の湯船を別に用意し、二つを行き来する入り方を勧める。日本秘湯を守る会のサイトによれば源泉温度は36.8度、使用量は毎分400リットルで、かけ流しの源泉湯船と加温した湯船が内湯4、露天3に分かれる。白内障や眼底出血、ドライアイにも良いと宿は掲げるが、効き方は人によるので目の病気は医師に確かめてから使う。
ぬるめの温泉は体温に近いほど刺激が少なくエネルギーも消耗しない。ぬるめの湯にじっくり浸かり、リラックスして入ると宿は勧める。落ち葉が風呂に入り、猿やカモシカや虫も遊びに来る。
明治2年の本棟
宿は木造2階建てで、本棟は明治2年(1869年)築、玄関棟は平成5年築、離れは令和4年築と宿は案内する。客室は21室で、伝統ある部屋でゆったりと過ごす。標高700メートルで就寝時刻は涼やか、夜も浴衣で星空を見上げる。宿を出ればそのまま国立公園の遊歩道で、浴衣のまま清津川の支流沿いを歩ける。
大人の静養の宿のため、基本的に子供の利用は遠慮してもらい、宿の注意点を読んで親や祖父母が大丈夫と判断した場合のみ受けると書く。犬の預かり処が離れにある。エレベーターはなく、大浴場と食事処は1階。
南魚沼のコシヒカリ
極上の南魚沼産コシヒカリを契約農家から玄米のまま仕入れ、宿で精米して出す。旬の食材を活かした料理で、夕食のラストオーダーは20時。名物は岩魚の塩焼き、栃尾の油揚げ、季節の天ぷら。酒蔵見学、山菜教室、スノーシュー、紅葉のドラゴンドラのツアーを季節ごとに企画している。
着くまで
上越新幹線の越後湯沢駅から、東口の路線バス「浅貝・苗場プリンスホテル行」で貝掛温泉バス停まで約23分。乗車するバスの時間を伝えればバス停まで迎えに来る。健脚なら清津川を眺めてバス停から徒歩9分だが、冬は雪道のため歩けない。西口のタクシーなら玄関まで約18分、提携の固定料金が決まっている。東京駅から越後湯沢まで約80分、新潟駅から約40分。日本秘湯を守る会のサイトは、秘湯でありながらわりに手軽に行けるのが貝掛温泉だと書く。
車なら関越道の湯沢ICから12キロ、15分。練馬ICから120分。急な貝掛坂と狭い貝掛橋を渡って宿に着くが、宅配便の車も通れる。18時以降はチェックインできない。
日帰りは11時に開き、14時で受付を終え、15時に退館する。昼頃まで清掃が続く日は待つ。
歩き方
温泉街はない。一軒宿の湯に入り、国立公園の遊歩道を浴衣で歩く。37度の源泉に長く浸かり、42度の湯で温まり、また源泉へ戻る。
東京から2時間で着く秘湯なので、一泊で行ける。冬はスキーの帰りに、秋は紅葉のドラゴンドラと組む。目の疲れた人が、スマートフォンを置いて湯に浸かる場所である。
貝掛温泉の日帰り入浴
- 貝掛温泉(日帰り11:00〜14:00受付)
- 清津川沿いの国立公園の遊歩道
- 苗場・三俣
越後湯沢から25分で日帰りできます。ぬる湯なので長く浸かる時間を取り、清掃で昼まで待つことがあります。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
36.8℃温泉
2060100℃
秋・冬
- 所在地Location
- 新潟県
- 泉質Spring Quality
- 塩化物泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR上越新幹線 越後湯沢駅(バス約23分)
- 東京からFrom Tokyo
- 約2時間
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
貝掛温泉のよくある質問
Q貝掛温泉はなぜ目の温泉と呼ばれるのですか?
江戸時代より日本に三つの「目の温泉」として知られる温泉で、昭和初期までは「貝掛の目薬」も生産され一般に販売されていたと宿は案内しています。1806年の地志書上帳に三俣宿の庄屋が「貝掛に温泉ありて、この湯少し塩味ありて清し、寒中はぬるくして入り難く。目を患う者多く来りて浴し候」と記し、明治15年(1882年)に湯守六代目の茂木与平治が「快眼水」の名で内務省の製造販売許可を得て目薬を発売したと書いています。効き方は人によるので、目の病気は医師に確かめてください。
Q貝掛温泉の泉質は?
ナトリウム・カルシウム塩化物温泉・弱アルカリ性低張性温泉で無色透明・まろやかと宿は案内しています。やや、ぬるめの37度の湯なので長温浴ができ、加熱42度の湯船もあります。日本秘湯を守る会のサイトには源泉温度36.8度、温泉使用量毎分400リットル、源泉かけ流しで源泉を加温した浴槽もあり、内湯4と露天3とあります。
Q貝掛温泉の歴史は?
鎌倉時代700年の歴史で、巡礼の白雲禅師により開湯されたと言われ、戦国時代は上杉謙信が関東攻略の際に将兵の英気を養い傷を癒すために貝掛に浸からせたと言い伝わると宿は案内しています。文献上では室町時代の長享2年(1488年)に京都相国寺の僧・万里集九が旅文集「梅花無尽蔵」に、岩の割れ目から湧き出る温泉への道は通じているが建物は見えず、道行く人が教えてくれなかったら通り過ぎるところだったと記しました。昭和10年の大洪水で一旦廃業し、昭和30年に眼底出血を患った先代が復興させ、42年に貝掛橋とダムが完成したと書いています。
Q貝掛温泉で日帰り入浴はできますか?
できます。11時に入館し、受付は14時まで、15時に退館すると宿は案内しています。昼頃まで清掃が続く日は待つことがあります。12時から13時に昼食を注文できます。
Q貝掛温泉へのアクセスは?
上越新幹線の越後湯沢駅から東口の路線バスで貝掛温泉バス停まで約23分、バス停まで送迎があり要予約と宿は案内しています。健脚なら清津川を眺めてバス停から徒歩9分ですが、冬は雪道で歩けません。西口からタクシーで玄関まで約18分。関越道の湯沢ICから12キロ、15分。東京駅から越後湯沢まで約80分なので、合わせて2時間ほどです。急な貝掛坂と狭い貝掛橋を渡って宿に着きます。
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UPDATED 2026.09.17



