※ 本ページにはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれます
大畑川をさかのぼった先に
薬研温泉は青森県むつ市大畑町。下北半島国定公園のなかにある。
むつ市の説明が正確なので、そのまま引く。「下北半島国定公園内にあるこの温泉郷は、津軽海峡に注ぐ大畑川の上流約10kmの渓谷沿いにある静かな温泉の薬研温泉と、さらに約2km上流の奥薬研温泉の2つの温泉からなっています」。
海に注ぐ川を10キロさかのぼり、さらに2キロ奥へ。下北半島の内側へ入っていく形だ。周りはヒバの森である。
名前は、薬を砕く道具から
薬研という言葉は、漢方薬をすりつぶす道具の名前だ。舟形の器に車輪状の道具を転がして薬草を砕く。
むつ市はこう書いている。「薬研の名は、温泉の湧き出る口の形が漢方薬をすりつぶす器具、『薬研』に似ていることに由来すると言われています」。
湧き口の形から名前が付いた温泉というのは珍しい。土地の人が毎日その湧き口を見ていたから出てきた名前である。
二つの言い伝え
この温泉郷には、性格の違う言い伝えが二つある。
ひとつは落武者の話。むつ市は「元和元年(1615)、大阪夏の陣に敗れた豊臣方に味方した落武者、城大内蔵太郎という武将によって発見されたと伝えられる」と書いている。大阪から下北半島の奥まで落ち延びた武将が、湯を見つけた。
もうひとつがかっぱの話だ。こちらは奥薬研温泉に残る。「恐山を開いた慈覚大師が薬研への途中、崖から落ちてケガで苦しんでいたとき、かっぱが現れ、大師を背負って湯に運び、朝に目覚めたら傷が治っていた」。
慈覚大師は恐山を開いた僧である。恐山はここから山を越えた先にある。
かっぱの湯が、二つある
かっぱの伝説は、そのまま浴場の名前になっている。
ひとつはむつ市営の露天風呂「元祖かっぱの湯」。青森県公式観光サイトは「渓流沿いの野趣あふれる露天風呂」とし、無料で、男女で入浴時間が分けられていると書いている。むつ市はおおむね4月中旬から11月上旬の営業、7時から17時としている。
もうひとつが奥薬研修景公園内の「夫婦かっぱの湯」。こちらは有料で男女別。青森県公式観光サイトは「渓流沿いの露天風呂 広々とした足湯も併設」と書いている。通年営業だが季節で時間が変わり、11月から翌年4月の毎週火曜が定休になる。
無料の混浴時間制と、有料の男女別。同じ温泉地のなかで二つの形が並んでいる。
無色透明の単純泉
泉質は、薬研も奥薬研も同じだとむつ市は書いている。無色透明な弱アルカリ性の単純泉。
単純温泉は刺激が弱い。長く入っていられるかわりに、一度で効いたとわかる種類の湯ではない。
効能としてむつ市が挙げているのは、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、うちみ、関節のこわばり、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復。湯治で使う湯の並びである。
ヒバの森を歩く
薬研温泉から奥薬研温泉までは、遊歩道が整備されている。
むつ市は「1周約6km、2時間ほどの距離で、薬研温泉から奥薬研温泉まではヒバ、カエデ、ブナ等の森林浴が楽しめる遊歩道も整備」と書く。紅葉時期は例年10月下旬から11月上旬。
ヒバは青森の木だ。下北半島は日本有数のヒバの産地で、その森のなかを川沿いに歩く。歩いた先に露天風呂がある、という構成になっている。
恐山と組み合わせる
薬研温泉は下北半島の内側にある。同じむつ市には恐山がある。
かっぱの伝説に出てくる慈覚大師が開いた霊場だ。伝説の上では、薬研の湯と恐山は同じ人物でつながっている。
下北半島は広い。本州の北端まで来て、半島の奥まで入るとなると、一日では済まない。薬研に泊まって恐山へ回り、大間や仏ヶ浦まで足を延ばす。そういう旅程の拠点になる温泉地である。
薬研温泉の日帰り入浴
- 薬研渓流の遊歩道
- 元祖かっぱの湯
- 夫婦かっぱの湯
- 恐山
元祖かっぱの湯は冬季閉鎖。夫婦かっぱの湯は11月から4月の毎週火曜が定休。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
春・夏・秋
- 所在地Location
- 青森県
- 泉質Spring Quality
- 単純温泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR大湊線 下北駅からバスで旧大畑駅へ、そこから車
- 東京からFrom Tokyo
- 東北新幹線で八戸へ出て、下北半島の先端へ向かう。むつ市の中心から大畑川をさかのぼる。
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
薬研温泉のよくある質問
Q薬研という名前の由来は何ですか
むつ市は「薬研の名は、温泉の湧き出る口の形が漢方薬をすりつぶす器具、『薬研』に似ていることに由来すると言われています」と書いています。薬研は舟形の器に車輪状の道具を転がして薬草を砕く道具で、その形に湧き口が似ていたという説明です。
Q泉質は何ですか
むつ市は薬研温泉と奥薬研温泉のいずれも無色透明な弱アルカリ性の単純泉としています。効能として神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、うちみ、関節のこわばり、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復などを挙げています。効き方は人によるので、気になることは医師に確かめてください。
Qかっぱ伝説とは何ですか
むつ市によると、奥薬研温泉に残る言い伝えです。「恐山を開いた慈覚大師が薬研への途中、崖から落ちてケガで苦しんでいたとき、かっぱが現れ、大師を背負って湯に運び、朝に目覚めたら傷が治っていた」。この伝説から、奥薬研の露天風呂は「元祖かっぱの湯」「夫婦かっぱの湯」と名付けられています。
Q日帰りで入れる露天風呂はありますか
二つあります。むつ市営の「元祖かっぱの湯」は無料で、男女で入浴時間が分けられています。市はおおむね4月中旬から11月上旬の営業、7時から17時としています。もうひとつが奥薬研修景公園内の男女別露天風呂「夫婦かっぱの湯」で、こちらは有料。通年営業ですが季節で時間が変わり、11月から翌年4月の毎週火曜が定休です。いずれも変わることがあるので、行く前に確かめてください。
Q紅葉はいつですか
むつ市は薬研渓流について「紅葉時期は例年、10月下旬から11月上旬」と書いています。薬研温泉から奥薬研温泉まではヒバ、カエデ、ブナなどの森林浴が楽しめる遊歩道が整備されており、1周約6キロ、2時間ほどの距離とされています。
ほかの温泉地と比べる
UPDATED 2026.09.24



