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Kumamoto — Onsen Area
日奈久温泉(熊本県)の風景

Photo: NY066 / CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons

Hinagu Onsen

日奈久温泉

ひなぐおんせん

熊本県八代市、不知火海に面した温泉地。熊本県は応永16年(1409年)に浜田六郎が父の刀傷を癒そうと神に祈り、お告げの場所を調べたら湯が湧いていたと伝わると書く。江戸初期には細川家の藩営温泉に指定された。放浪の俳人、種田山頭火が泊まって言葉を残した土地でもある。泉質は弱アルカリ性の単純温泉。日奈久ちくわが名物。

Quality
単純温泉
Access
JR肥薩おれんじ鉄道 日奈久温泉駅(車約3〜5分)/南九州道 八代南IC(車約5分)
From Tokyo
約5時間
From Osaka
約4時間

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日奈久温泉の宿を見る(2軒)

海のなかに湧いていた湯

日奈久温泉は熊本県八代市、不知火海(八代海)に面している。

開湯の伝えを、熊本県の公式温泉サイト「くまもっと湯美人」が詳しく書いている。

「応永16年(1409)、浜田六郎が父の刀傷をいやそうと神に祈ったところ夢でお告げがあり、教わった場所を調べてみると温泉が湧き出ていたと伝えられています。その場所は今の本湯で当時は海中でした」。

当時は海中だった、という一行が効いている。今は陸になっている場所が、六百年前は海だった。

応永16年は1409年。室町時代の初めにあたる。熊本県観光サイトは「応永16年(1409年)から開湯して600年もの歴史を持つ日奈久温泉」と書いている。

熊本県で最も古い温泉のひとつに数えられる。

細川家の藩営温泉

江戸時代に入ると、この湯は藩のものになった。

熊本県は「参勤途上の島津侯もよく利用し、江戸初期には細川家の藩営温泉に指定されました」と書く。日本温泉協会も「江戸初期は細川家の藩営温泉となっていた」としている。

日奈久は薩摩街道沿いにある。薩摩の島津家が参勤交代で江戸へ向かうとき、この道を通った。その途中の湯である。

藩が経営するということは、湯を管理し、収入を得るということだ。温泉が資源として扱われていた。

熊本県観光サイトは「レトロな町並みや木造建築は、参勤交代として通った薩摩街道の名残を感じます」と書いている。

山頭火が言ったこと

放浪の俳人、種田山頭火がこの湯に泊まっている。

熊本県は「行乞記」から引いている。「温泉はよい、ほんたうによい、ここは山もよし海もよし、出来ることなら滞在したいのだが、-いや一生動きたくないのだが」。

温泉はよい、ほんとうによい。同じことを二度言っている。

山もよし海もよし、というのは日奈久の地形そのものだ。背後に山があり、前に八代海が広がる。

なお、宿によっては末尾を「一生働きたくないのだが」として掲げている。県の引用とは一字違う。どちらの形でも伝わっているということだろう。

弱アルカリ性の単純温泉

泉質は単純温泉。熊本県は弱アルカリ性としている。

効能として挙げられているのは、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進。

単純温泉は成分が薄いという意味ではなく、含まれる量が規定に届かないという分類だ。刺激が少なく、長く入っていられる。

熊本県の温泉サイトは日奈久を「やさしい美人湯」のタイプに分類している。

レトロと呼ばれる町

日奈久の町は狭い。

路地があり、地元の商店があり、足湯があり、神社がある。木造の建物が残っている。

熊本県内の宿で最初に国の登録有形文化財になった温泉宿がここにある。築百十年余の建物で、八代海に沈む夕日が波を金色に染める様子が見えたことからその名が付いたと熊本県は書いている。

宿は数軒。大きなホテルはない。

晩白柚を浮かべる冬

冬になると、この温泉地には柑橘が浮かぶ。

晩白柚(ばんぺいゆ)という。八代の特産で、大きいものは4キロを超えると熊本県は書いている。世界最大級の柑橘だ。

「日奈久温泉では晩白柚を湯舟に浮かべ、さわやかな香りを楽しむイベントが12月~1月まで(金波楼では3月まで)行われています」。

柚子湯は全国にあるが、四キロの柑橘が浮かぶ湯は珍しい。

年によって期間が変わるので、狙って行くなら確かめたい。

ちくわの町でもある

日奈久のもうひとつの名物がちくわである。

日本温泉協会も「日奈久チクワや八代海の幸が名物」と紹介している。

町の店で焼きたてが買える。八代海の魚を使ったもので、香ばしい。

温泉に入って、ちくわを買って、海を見る。半日で成り立つ町だ。

着くまで

肥薩おれんじ鉄道の日奈久温泉駅から車で3分から5分ほど。徒歩でも15分ほど。

日本温泉協会はJR鹿児島本線の日奈久駅から九州産業交通バスで約5分、温泉センター前下車、徒歩約5分としている。現在この区間は肥薩おれんじ鉄道が運行している。

車なら南九州自動車道の八代南ICから国道3号経由で約4キロ、5分ほど。

熊本市街からは車で1時間ほど。鹿児島方面へ南下する途中に寄れる位置にある。

Day Trip

日奈久温泉の日帰り入浴

  • 日奈久温泉センター ばんぺい湯
  • 日奈久の町並み散策
  • 八代海の眺め

日奈久ちくわが名物。町の店で焼きたてが買える。

受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。

Data

温泉地カルテ

Best Season

冬・秋

春夏秋冬
Benefits
神経痛筋肉痛疲労回復
所在地Location
熊本県
泉質Spring Quality
単純温泉
最寄駅Nearest Station
JR肥薩おれんじ鉄道 日奈久温泉駅(車約3〜5分)/南九州道 八代南IC(車約5分)
東京からFrom Tokyo
約5時間
大阪からFrom Osaka
約4時間

※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。

FAQ

日奈久温泉のよくある質問

Q開湯の伝えを教えてください
A

熊本県の公式温泉サイトはこう書いています。「応永16年(1409)、浜田六郎が父の刀傷をいやそうと神に祈ったところ夢でお告げがあり、教わった場所を調べてみると温泉が湧き出ていたと伝えられています。その場所は今の本湯で当時は海中でした」。海のなかに湧いていた湯だったということです。

Q藩営温泉というのは何ですか
A

藩が経営した温泉です。熊本県は「参勤途上の島津侯もよく利用し、江戸初期には細川家の藩営温泉に指定されました」と書いています。日本温泉協会も「江戸初期は細川家の藩営温泉となっていた」としています。薩摩街道沿いで、参勤交代の通り道にあたりました。

Q種田山頭火との関係は何ですか
A

泊まって言葉を残しています。熊本県は山頭火の「行乞記」から引いています。「温泉はよい、ほんたうによい、ここは山もよし海もよし、出来ることなら滞在したいのだが、-いや一生動きたくないのだが」。宿によっては末尾を「一生働きたくないのだが」として掲げています。

Q泉質を教えてください
A

熊本県は単純温泉(弱アルカリ性)とし、効能として神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進を挙げています。日本温泉協会も単純温泉としています。

Q町はどんな様子ですか
A

レトロな町並みが残っています。熊本県は「レトロな町並みや木造建築は、参勤交代として通った薩摩街道の名残を感じます」と書いています。狭い路地と地元の商店、足湯、神社が並びます。

Q晩白柚の湯とは何ですか
A

八代特産の大きな柑橘を湯に浮かべる催しです。熊本県は「晩白柚(ばんぺいゆ)は大きい物は4キロを超える八代特産の柑橘です。日奈久温泉では晩白柚を湯舟に浮かべ、さわやかな香りを楽しむイベントが12月~1月まで(金波楼では3月まで)行われています」と書いています。年によって期間が変わるので確かめてください。

UPDATED 2026.09.29

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