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湯浦川沿いの静けさ
湯浦温泉は熊本県葦北郡芦北町湯浦。八代と水俣のあいだ、不知火海に注ぐ湯浦川に沿った土地にある。
読みは「ゆのうら」。温泉街と呼べるほどの通りはなく、川沿いに宿と日帰り施設が点在している。
熊本県の温泉サイト「くまもっと湯美人」はこの温泉地を「湯浦川沿いの物静かなたたずまいの中にある湯浦温泉」と書いている。物静か、という言葉が正確だ。
宝亀年間という年号
開湯について、同じサイトはこう続ける。「奈良末期の宝亀年間(770年~780)の開湯といわれて歴史は古く、泉質は単純温泉で神経痛、リューマチ、動脈硬化、筋肉疲労と効能は幅広い」。
宝亀年間は西暦770年から781年。奈良時代の末期である。
宿の亀井荘も「湯浦温泉は、宝亀年間(770年頃)にはすでに知られていたといわれ、1200年の歴史を持つ温泉地です」と登録している。
伝承なので年号そのものを確定したものとして扱うことはできない。ただ、古い湯として語り継がれてきたという事実は残る。
刺激の少ない単純温泉
泉質は単純温泉、弱アルカリ性。
単純温泉は成分が薄いという意味ではなく、特定の成分が規定量に届かない分類上の呼び名だ。刺激が弱いので長く入っていられる。
熊本県の温泉サイトは美肌・美人効果として毛穴ケア、洗浄力、コラーゲン代謝アップ、転地作用を挙げ、「湯美人タイプ type10 やさしい美人湯」と分類している。
亀井荘は湯温について「少しぬるめ(約40℃)ですが、ゆっくり長くつかりたい方には好評です」と書いている。40度前後は、長湯に向く温度帯だ。
日帰りの施設が点在する
この温泉地の使われ方は、宿泊より日帰りが主である。
湯浦温泉センターは国道3号沿いにある共同浴場。ヘルシーパーク芦北は多様な浴槽を備えた日帰り施設だ。
亀井荘も「近隣には220円〜で入れる日帰り温泉も点在し、温泉めぐりも楽しんで頂けます」と登録している。
観光客のための施設というより、地元の人の日常の湯である。営業時間や休みは施設ごとに違うので、寄るつもりなら先に確かめておきたい。
芦北町の四つの湯
熊本県の温泉サイトは、湯浦・田浦・大野・吉尾の四つをまとめて紹介している。
どれも芦北町にある。大野温泉センターについては「大自然の静けさや木の感触、懐かしい温もりに包まれた、芦北町の山あいにある温泉施設です」と書いている。
湯浦が国道沿いの平地なら、大野は山あい。車で回れる範囲に、性格の違う湯が並んでいる。
芦北町は海にも面している。御立岬公園には海水浴場と展望台があり、不知火海を見渡せる。
愛媛の湯ノ浦温泉とは別
読みが同じ温泉地が、四国にもある。愛媛県今治市の湯ノ浦温泉だ。
漢字は「湯ノ浦」で、こちらの「湯浦」とは一字違う。読みはどちらも「ゆのうら」である。
今治の湯ノ浦温泉は桜井海岸を見下ろす丘の上にあり、四国で最初に環境省から国民保養温泉地に指定された。単純弱放射能冷鉱泉で、しまなみ海道の入口にあたる。
芦北の湯浦温泉は弱アルカリ性の単純温泉で、湯浦川沿いの山あいにある。宿を予約するときは、所在地を確かめてほしい。
八代と水俣のあいだ
湯浦温泉の位置は、旅程の上では通り道にあたる。
八代から南へ、水俣へ向かう途中。南九州自動車道の芦北ICが近く、肥薩おれんじ鉄道の佐敷駅からは車になる。
熊本市から鹿児島へ抜ける道すがら、あるいは天草から水俣へ回る途中。目的地として選ばれることは多くないが、通り道としては便利な位置にある。
人の少ない単純温泉に静かに浸かって、翌朝また走り出す。そういう一泊に向いた温泉地である。
湯浦温泉の日帰り入浴
- 湯浦温泉センター
- ヘルシーパーク芦北
- 御立岬公園
- 大野温泉センター
日帰り施設の営業時間と休館日は施設ごとに違う。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
春・秋・冬
- 所在地Location
- 熊本県
- 泉質Spring Quality
- 単純温泉
- 最寄駅Nearest Station
- 肥薩おれんじ鉄道 佐敷駅から車
- 東京からFrom Tokyo
- 新幹線で新八代か新水俣へ。南九州自動車道の芦北ICから国道3号へ入る。
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
湯浦温泉のよくある質問
Qいつからある温泉ですか
熊本県の温泉サイト「くまもっと湯美人」は「湯浦川沿いの物静かなたたずまいの中にある湯浦温泉は、奈良末期の宝亀年間(770年~780)の開湯といわれて歴史は古く」と書いています。宿の亀井荘も「湯浦温泉は、宝亀年間(770年頃)にはすでに知られていたといわれ、1200年の歴史を持つ温泉地です」と登録しています。伝承なので年号を確定したものとして扱うことはできませんが、古い湯として語られてきた温泉地です。
Q泉質は何ですか
熊本県の温泉サイトは泉質を単純温泉(弱アルカリ性)とし、効能として神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進を挙げています。刺激の少ない湯なので長く入っていられます。効き方は人によるので、気になることは医師に確かめてください。
Q日帰りで入れる施設はありますか
あります。湯浦温泉センターと、多様な浴槽を持つヘルシーパーク芦北が知られています。宿の亀井荘も「近隣には220円〜で入れる日帰り温泉も点在し、温泉めぐりも楽しんで頂けます」と登録しています。営業時間や休みは施設ごとに違うので、行く前に確かめてください。
Q芦北町にはほかに温泉がありますか
あります。熊本県の温泉サイトは湯浦・田浦・大野・吉尾の四つをまとめて紹介しており、大野温泉センターについて「大自然の静けさや木の感触、懐かしい温もりに包まれた、芦北町の山あいにある温泉施設です」と書いています。車で回れる範囲に性格の違う湯が並んでいます。
Qどうやって行きますか
湯浦温泉センターは湯浦川沿いの国道3号に面しています。南九州自動車道の芦北ICが近く、肥薩おれんじ鉄道の佐敷駅からは車になります。新八代や新水俣から車で向かうのが現実的です。
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UPDATED 2026.09.25



