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茅葺きの屋根が残っている
岩瀬湯本温泉は福島県岩瀬郡天栄村。二岐山の麓、山あいの小さな集落にある。
天栄村の説明を引く。「昔にタイムスリップしたような<かや葺き屋根>の旅館からは素朴さが漂い、落ちついた風情が感じられます。霊峰二岐山のふもとにあり、昔ながらの風情をたたえる歴史ある温泉郷です。古民家好きにはたまらない温泉です」。
茅葺き屋根の建物は、日本中でほとんど残っていない。葺き替えに手間も金もかかるからだ。それが宿として現役で使われている。
温泉街はない。通りも、土産物屋も、共同浴場の列もない。集落に数軒の宿があるだけである。
国が指定した保養の湯
岩瀬湯本は国民保養温泉地に含まれている。
天栄村は「二岐温泉・岩瀬湯本温泉・天栄温泉は環境大臣が指定する【国民保養温泉地】に指定されている癒しの温泉です」と書く。
環境省が公開している国民保養温泉地計画の一覧を見ると、福島県の項目に「二岐・岩瀬湯本・天栄温泉国民保養温泉地計画」があり、直近の改訂は令和5年3月とされている。三つの温泉地がまとめてひとつの計画になっている形だ。
国民保養温泉地は、湯の質と、周りの環境の両方を見て指定される。静かに滞在できることが条件に入る。岩瀬湯本の場合、静かさは何もないことの結果である。
塩化物泉が湧く
泉質は塩化物泉。
塩化物泉は、体の表面に薄い塩の膜を作る。湯から上がったあと、その膜が熱の放散を抑える。だから冷めにくい。
岩瀬湯本の宿も、湯上がりのあとに体が温まり続けるのが特徴だと書いている。東北の山あいで湯治に使われてきた湯としては、理にかなった性質だ。
効き方は人によるから、気になることがあれば医師に確かめてほしい。
天栄村には湯が四つある
天栄村は自らを「いで湯の里てんえい」と名乗っている。
村が紹介しているのは四つ。岩瀬湯本温泉、二岐温泉、羽鳥湖温泉、天栄温泉。
二岐温泉は「標高1544Mの二岐山の懐に抱かれ、開湯1200年以上の歴史を誇る秘湯です。ほとんどの宿が源泉を持っています。渓流沿いの露天風呂は肌で四季を感じられ、楽しむことができます」。
羽鳥湖温泉はレジャー施設のなかにあり、大規模な浴場と温泉付きのペンションがある。天栄温泉は、村の名前の由来になった天栄山の麓の一軒宿。
四つとも性格が違う。村の面積が広く、それぞれが離れているからでもある。
岩瀬湯本と二岐、どちらへ行くか
同じ村の同じ計画に含まれる二つだが、選ぶ基準ははっきりしている。
建物を見に行くなら岩瀬湯本。茅葺きの古民家がそのまま宿になっている例は、そう多く残っていない。
湯そのものと渓流の露天を求めるなら二岐。開湯1200年以上と村は書き、ほとんどの宿が自前の源泉を持っている。
車があるなら両方回れる距離だが、どちらも静かに一泊するための場所だ。欲張らずに一方に決めるほうが、この土地には合っている。
行き方に余裕を
東北新幹線の新白河駅が玄関口になる。宿は新白河駅から予約制のバスで約50分と案内している。予約が要るので、公共交通で行くなら事前の段取りが必要だ。
車なら東北自動車道の白河ICか須賀川ICから約50分。
山あいなので冬は雪が積もる。道路の状況を確かめてから向かいたい。逆に言えば、雪の積もった茅葺き屋根を見られるのは冬だけである。
岩瀬湯本温泉の日帰り入浴
- 二岐温泉
- 羽鳥湖高原
- 二岐山
宿の数が少ないので、日帰り入浴を当てにするより宿泊で計画したい。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
春・秋・冬
- 所在地Location
- 福島県
- 泉質Spring Quality
- 塩化物泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR新白河駅から予約制のバスで約50分
- 東京からFrom Tokyo
- 東北新幹線で新白河駅へ。車なら東北自動車道の白河ICか須賀川ICから約50分。
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
岩瀬湯本温泉のよくある質問
Qどんな温泉地ですか
天栄村は「昔にタイムスリップしたような<かや葺き屋根>の旅館からは素朴さが漂い、落ちついた風情が感じられます。霊峰二岐山のふもとにあり、昔ながらの風情をたたえる歴史ある温泉郷です。古民家好きにはたまらない温泉です」と書いています。温泉街と呼べる通りはなく、山あいに数軒の宿があるだけです。
Q国民保養温泉地ですか
そうです。天栄村は「二岐温泉・岩瀬湯本温泉・天栄温泉は環境大臣が指定する【国民保養温泉地】に指定されている癒しの温泉です」と書いています。環境省が公開している国民保養温泉地計画の一覧にも「二岐・岩瀬湯本・天栄温泉国民保養温泉地計画」があり、直近の改訂は令和5年3月とされています。
Q泉質は何ですか
塩化物泉です。岩瀬湯本温泉の宿は、湯上がりのあとに体が温まり続けるのが特徴だと書いています。塩化物泉は体に塩の膜を作って熱を逃がしにくくするので、冬の長い土地の湯治に使われてきました。効き方は人によるので、気になることは医師に確かめてください。
Q二岐温泉とはどう違いますか
同じ天栄村にあり、同じ国民保養温泉地の計画に含まれますが、別の温泉地です。天栄村は二岐温泉を「標高1544Mの二岐山の懐に抱かれ、開湯1200年以上の歴史を誇る秘湯です。ほとんどの宿が源泉を持っています。渓流沿いの露天風呂は肌で四季を感じられ、楽しむことができます」と説明しています。岩瀬湯本は茅葺きの古民家、二岐は渓流沿いの露天風呂と、性格が違います。
Qどうやって行きますか
東北新幹線の新白河駅が起点になります。宿は新白河駅から予約制のバスで約50分と案内しています。車なら東北自動車道の白河ICか須賀川ICから約50分です。山あいなので、冬は道路の状況を確かめてから向かってください。
ほかの温泉地と比べる
岩瀬湯本温泉の宿

岩瀬湯本温泉 ひのき風呂の宿 分家
天保12年(1841年)創業と宿は書いている福島県岩瀬郡天栄村湯本居平7、茅葺き屋根の古民家をそのまま使う小さな宿。宿は天保12年創業、築150年の古民家と書く。風呂は男女別の総ひのき風呂で、湯は掛け流しの塩化物泉。客室は趣の異なる4室と公式は案内する。里山の食材を使う料理を出す。JR新白河駅から予約制のバスで約50分、東北自動車道の白河ICか須賀川ICから車で約50分。

岩瀬湯本温泉 源泉亭 湯口屋旅館
本館は文化庁の登録有形文化財で、明治/1871年頃の木造2階建・茅葺。宿は270年の伝統と書いている本館が国の登録有形文化財に登録されている茅葺き屋根の湯宿。文化庁は明治1871年頃の木造2階建・寄棟造茅葺屋根とし、湯治場として知られる岩瀬湯本温泉の景観の核だと書く。源泉は49.2度、毎分69リットルの自然湧出。朝4時から入れる。
UPDATED 2026.09.24


