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高湯温泉は吾妻連峰の中腹にある。福島駅からバスで40分ほど、山道を上がった先である。
湯は乳白色に濁る。酸性の硫黄泉で、香りが強い。
加水しないで足りる湯
高湯の特徴は湯量にある。
自然湧出の湯を、加水せずにそのまま使っている宿が多い。浴槽に注ぎ続けて溢れさせる方式が成り立つのは、湧く量に余裕があるからである。
多くの温泉地が循環や加水を併用しているのは、設備の都合というより湯量の制約による。高湯にはその制約が少ない。
湯は白く濁って底が見えない。段差があるので、足を探りながら入ることになる。
強い湯である
酸性の硫黄泉なので、刺激がある。
長湯は避けたほうがよい。湯上がりに真水で流すと負担が軽くなる。銀製品は硫黄で変色するので、指輪やネックレスは外して入ること。
白いタオルが変色することがある。傷があるとしみる。
初めてなら短く入って様子を見る、という入り方になる。
福島市の三つの湯
福島市の周辺には、性格のまったく違う三つの温泉地がある。
飯坂は摺上川沿いの平地にある。無色透明の湯で、成分そのものは穏やかだが湯が熱い。九つの共同浴場が残り、短時間で上がるのが作法になっている。
土湯は吾妻連峰の入口にあたる。こけしの産地としても知られる。
高湯は山の中腹で、白濁した硫黄泉が湧く。
福島駅を起点にすれば、いずれもバスや電車で行ける。同じ市内でこれだけ湯が違うということが、実際に入ると分かる。
磐梯吾妻スカイライン
高湯の先には磐梯吾妻スカイラインが通っている。
吾妻連峰を横断する山岳道路で、標高1,600メートル近くまで上がる。浄土平では火山の荒れた地形が広がり、一切経山の噴気が見える。
冬季は閉鎖される。例年4月頃から11月頃までの開通で、開通直後は雪の壁が残ることがある。
紅葉は例年9月下旬から10月中旬。標高が高いぶん早く、山の上から下りてくる。
この道を通れば、そのまま磐梯山と裏磐梯へ抜けられる。五色沼を歩く行程につながる。
冬に行く
高湯は雪の多い土地である。
白濁した湯に雪が落ちてくる景色は、この温泉地の代表的なものである。ただし山の中腹なので、道路状況の確認が要る。
福島駅からのバスは運行しているが、便が限られる。時刻表を先に見て、帰りの便から逆算して行程を組むことになる。
歩き方
JR福島駅からバスで40分ほど。東京からは東北新幹線で福島まで90分、合計2時間30分ほどになる。
温泉街と呼べるほどの規模はない。山の斜面に宿が点在しているだけである。夜に出歩く場所を探すより、宿で過ごす前提で組むほうが合っている。
共同浴場のあったか湯があり、日帰りでも入れる。
高湯温泉の日帰り入浴
- 共同浴場 あったか湯
- 宿の日帰り入浴
山の中腹にあり、冬は道路状況の確認が要ります。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
秋・冬
- 所在地Location
- 福島県
- 泉質Spring Quality
- 硫黄泉・酸性泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR東北新幹線 福島駅(バス約40分)
- 東京からFrom Tokyo
- 約2時間30分
- 大阪からFrom Osaka
- 約5時間30分
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
高湯温泉のよくある質問
Q高湯温泉は日帰りでも入れますか?
入れます。共同浴場のあったか湯があり、日帰り入浴を受け入れている宿もあります。福島駅からバスで40分ほどです。ただし山の中腹にあるため、冬は道路状況の確認が要ります。
Q高湯温泉の湯はどんな性質ですか?
酸性の硫黄泉で、乳白色に濁ります。硫黄の香りが強く、肌に刺激を感じることがあります。自然湧出の湯を加水せずに使っている宿が多く、湯量に恵まれた温泉地です。銀製品は変色するので外して入ってください。
Q飯坂温泉とはどう違いますか?
同じ福島市内ですが、性格がまったく違います。飯坂は摺上川沿いの平地にあり、無色透明の湯を九つの共同浴場で熱く使います。高湯は吾妻連峰の中腹にあり、白濁した硫黄泉が湧きます。福島駅を起点にすれば、どちらもバスや電車で行けます。
Q奥州三高湯とは何ですか?
福島の高湯、山形の蔵王、山形の白布の三つをまとめた呼び方です。いずれも山の中腹にあり、硫黄を含む湯が湧きます。名に「高湯」を持つことからこう呼ばれてきました。
ほかの温泉地と比べる
高湯温泉の宿

高湯温泉 花月ハイランドホテル
高湯温泉の69室のホテル。2010年6月に「源泉掛け流し宣言」を行い、一切加水も加熱もしないかけ流しの湯だと宿は書く。泉質は乳白色の天然硫黄泉。福島駅から車で25分。

高湯温泉 旅館 玉子湯
明治元年(1868年)明治元年創業。当時のままの茅葺きの湯小屋が敷地に残り、乳白色の硫黄泉が自然湧出で注がれる。
UPDATED 2026.08.20


