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Fukushima — Onsen Area
飯坂温泉(福島県)の風景

Photo: Mutimaro / CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons

Iizaka Onsen

飯坂温泉

いいざかおんせん

松尾芭蕉も湯に入った奥州の古湯。摺上川沿いに九つの共同浴場が残り、熱い湯に短く入る作法が今も生きている。

Quality
単純温泉・硫酸塩泉
Access
福島交通飯坂線 飯坂温泉駅
From Tokyo
約2時間
From Osaka
約5時間

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飯坂温泉の宿を見る(2軒)

松尾芭蕉は『おくのほそ道』の途上で飯坂に泊まり、湯に入っている。もっとも、その夜の宿は粗末で、雨漏りと蚤に悩まされたと記している。

芭蕉が入ったと伝わるのが鯖湖湯である。飯坂温泉でもっとも古いとされる共同浴場で、今も同じ場所にある。

熱い湯に短く入る

飯坂の湯は熱い。慣れていないとかなり熱く感じる。

加水の可否は湯ごとに決まりがある。掲示に従い、勝手に水を足さないこと。地元の方が入る温度を守ってきた結果であって、ぬるくすることは湯を薄めることに近い。

短時間で上がるのがこの土地の作法である。長く浸かる湯ではなく、熱い湯に短く入って体を温める。東北の共同浴場に共通する使い方が、ここにも残っている。

この温泉地の湯

単純温泉と硫酸塩泉。無色透明で、成分そのものは穏やかである。

個性は成分ではなく温度と使われ方にある。同じ湯でも、どう入るかで体験が変わる温泉地だ。

果物の産地として

飯坂は果物の産地でもある。福島市の北部一帯は桃や梨、りんごの畑が広がり、季節には果物狩りができる。

夏から秋にかけて、湯と果物を組み合わせた行程が組める。街道沿いに直売所が並ぶ。

九つの湯をどう回るか

飯坂の共同浴場は九つある。全部に入る必要はないが、二つか三つ入ると温泉地の性格が分かる。

鯖湖湯は最も古いとされる浴場で、木造の湯屋が温泉街の景観の核になっている。芭蕉が入ったと伝わるのもここである。ほかに切湯、波来湯、仙気の湯などが摺上川沿いに点在している。

いずれも簡素な造りで、観光の装飾はない。地元の方が日常的に使っているので、静かに使うこと自体が作法になる。

湯は熱い。慣れていないとかなり熱く感じる。加水の可否は湯ごとに決まりがあり、掲示に従うことになる。勝手に水を足さないというのは、地元の方が守ってきた温度を崩さないということである。

短時間で上がるのがこの土地の入り方である。長く浸かる湯ではない。

福島三湯を続けて見る

福島市の周辺には、性格のまったく違う三つの温泉地がある。

飯坂は無色透明の湯で、熱さと共同浴場の文化が中心にある。高湯は白濁した硫黄泉で、山の上にある。土湯は吾妻連峰の入口にあたる。

福島駅を起点にすれば、いずれもバスや電車で行ける。一泊二日で二つは回れる。同じ市内でこれだけ湯が違うということが、実際に入ると分かる。

果物の時期に行く

福島市の北部一帯は果物の産地である。飯坂の周囲に桃や梨、りんごの畑が広がり、街道沿いに直売所が並ぶ。

桃は例年7月から8月にかけて。梨とりんごは秋になる。この時期は果物狩りができる園が開く。

湯だけを目的にすると、飯坂は半日で終わる温泉地である。果物の時期に合わせると、一日の中身が変わる。福島駅から飯坂線で25分という近さなので、朝に果物、昼に湯、という組み方もできる。

歩き方

福島駅から福島交通飯坂線で25分ほど。飯坂温泉駅が温泉街の中にあり、共同浴場も宿も徒歩圏にある。東京から新幹線と乗り継いで2時間ほど。

温泉街は摺上川の両岸に広がり、坂と階段がある。

少し足を延ばせば土湯温泉、高湯温泉がある。高湯は白濁の硫黄泉で、飯坂とはまったく違う湯である。福島市周辺の三つの温泉地は「福島三湯」と呼ばれ、続けて訪ねると湯の幅が分かる。

Day Trip

飯坂温泉の日帰り入浴

  • 鯖湖湯
  • 九つの共同浴場

湯が高温です。加水の可否は湯ごとに決まりがあるので掲示に従ってください。

受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。

Data

温泉地カルテ

Best Season

秋

春夏秋冬
Benefits
神経痛筋肉痛冷え性
所在地Location
福島県
泉質Spring Quality
単純温泉・硫酸塩泉
最寄駅Nearest Station
福島交通飯坂線 飯坂温泉駅
東京からFrom Tokyo
約2時間
大阪からFrom Osaka
約5時間

※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。

FAQ

飯坂温泉のよくある質問

Q飯坂温泉は日帰りでも楽しめますか?
A

楽しめます。九つの共同浴場があり、いずれも日帰りで利用できます。福島駅から電車で25分ほど、東京から新幹線を使えば2時間ほどで着きます。共同浴場は簡素な造りで、湯そのものに向き合う場所です。

Q飯坂の湯は熱いと聞きますが本当ですか?
A

本当です。共同浴場の湯は高温であることが多く、慣れていないとかなり熱く感じます。加水の可否は湯ごとに決まりがあるため、掲示に従い、勝手に水を足さないでください。短時間で上がるのがこの土地の作法です。

Q鯖湖湯とはどんな浴場ですか?
A

飯坂温泉でもっとも古いとされる共同浴場です。日本最古の木造建築共同浴場と言われた建物を復元しており、木造の湯屋が温泉街の景観の核になっています。松尾芭蕉が入ったのもこの湯だと伝わります。

Q車がなくても行けますか?
A

行けます。福島駅から福島交通飯坂線で25分ほど、飯坂温泉駅が温泉街の中にあります。共同浴場も宿も駅から徒歩圏なので、車は必要ありません。東京から新幹線と乗り継いで2時間ほどです。

UPDATED 2026.08.27

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