
芦ノ牧温泉
Ashinomaki Onsen
会津若松の南、大川の渓谷に宿が並ぶ温泉地。大内宿と塔のへつりが近く、会津を回る行程の宿泊地になる。会津鉄道の芦ノ牧温泉駅から10分。
19 AREAS
福島は東西で土地の性格が変わり、湯もそれに従う。福島市側では、飯坂が摺上川沿いの平地にあって無色透明の湯を熱く使い、九つの共同浴場が残る。高湯は吾妻連峰の中腹で、乳白色の硫黄泉を加水せずに使う宿が多い。土湯はその入口にあたり、こけしの産地として知られる。会津側の東山は、鶴ヶ城のある城下町から車で20分の谷にあり、会津の奥座敷と呼ばれてきた。同じ県内でも、山を挟んで行き来には時間がかかる。
福島駅から福島交通飯坂線で25分、飯坂温泉駅が温泉街の中にある。福島市の周辺には性格のまったく違う三つの温泉地があり、高湯は白濁した硫黄泉で山の上、土湯は吾妻連峰の入口にあたる。福島駅を起点にすれば、一泊二日で二つは回れる。果物の産地でもあり、桃は例年7月から8月、梨とりんごは秋になる。

Ashinomaki Onsen
会津若松の南、大川の渓谷に宿が並ぶ温泉地。大内宿と塔のへつりが近く、会津を回る行程の宿泊地になる。会津鉄道の芦ノ牧温泉駅から10分。

Atsushio Onsen
600余年前、示現寺の源翁禅師が開いたと伝わる会津の奥座敷。名の通り熱くて塩っぱい湯で、塩分が強く72度の「熱い塩湯」と福島県の観光サイトは案内し、宿の一つは65.5度の食塩泉と書く。「子宝の湯」といわれ、温泉街の入口に子育て地蔵尊が立つ。1984年に廃線になった日中線の終点で、昭和13年の熱塩駅の駅舎が記念館として残る。喜多方の蔵の町並みとラーメンまで車で20分、喜多方駅からバス20分。

Bandai-Atami Onsen
郡山の奥座敷と呼ばれる福島県中部の温泉地。静岡の熱海とは別で、萩姫の伝説を持つ。アルカリ性の湯が「美人の湯」と呼ばれ、郡山駅から電車で15分。

Bobata Onsen
福島県石川郡石川町母畑、北須川の谷にある温泉地。福島県観光物産交流協会は母畑・石川温泉郷を「静かな山間の町に点在する大小4つの温泉の総称」とし、「東北でも有数のラジウム温泉地として知られています」と書く。平安時代、八幡太郎義家が馬の傷をこの谷の水で洗ったところ数日で癒えたという開湯伝説が伝わる。三日入れば効くという「三日湯」の言い伝えがある。

Dake Onsen
安達太良山の中腹から8キロ引いてきた酸性泉。東北では珍しい酸性の湯で、高村光太郎『智恵子抄』の「ほんとの空」の山の麓にある。二本松駅からバス25分。

Futamata Onsen
南会津の山奥、二岐山の麓の標高800メートルの渓谷にある温泉地。平安中期からの岩風呂と伝わり、川床の岩盤の亀裂から湯が自噴し、水流で削られた甌穴の底から湧く湯に入れる宿がある。江戸時代から旅籠を営む老舗を含む数軒の宿がある。カルシウム-硫酸塩泉。新白河駅から1日1便の予約制バスで90分。

Higashiyama Onsen
会津若松の奥座敷。湯川の渓谷に沿って宿が並び、会津の城下町から車で20分という位置にある。

Iizaka Onsen
松尾芭蕉も湯に入った奥州の古湯。摺上川沿いに九つの共同浴場が残り、熱い湯に短く入る作法が今も生きている。

Iwaki Yumoto Onsen
福島県いわき市、常磐線湯本駅の周辺に広がる温泉地。いわき市観光サイトは1300年以上の歴史を持ち、有馬・道後と並んで日本三古泉に選ばれているとし、毎分5.5トンという湯量と珍しい硫黄泉を掲げる。共同浴場「さはこの湯」は源泉かけ流し。

Iwase Yumoto Onsen
福島県岩瀬郡天栄村、二岐山の麓にある小さな温泉地。天栄村は「昔にタイムスリップしたような茅葺き屋根の旅館からは素朴さが漂い、落ちついた風情が感じられます」と書く。環境省が指定する国民保養温泉地で、計画の名称は「二岐・岩瀬湯本・天栄温泉」。泉質は塩化物泉。茅葺きの古民家がそのまま宿として使われている。

Kashi Onsen
福島県西白河郡西郷村、阿武隈川の上流の谷にある一軒宿の温泉。白河藩主の松平定信が愛した湯として知られ、定信の別荘だった建物が今も離れとして使われ、西郷村の重要文化財になっている。看板は大岩風呂で、縦5メートル、横15メートル、深さ最大1.2メートル。鳥居の形の湯口から44〜45度の湯が流れ込み、岩盤の足元からは31〜34度の湯がじんわり自噴する。1号源泉も2号源泉も加水・加温なしの源泉かけ流し。日本秘湯を守る会の会員宿。
Makukawa Onsen
福島県福島市、土湯峠温泉郷のなかで最も奥にある温泉地。福島市観光コンベンション協会は標高約1,300メートルとし、内湯の単純泉と露天の単純硫黄泉という二つの源泉を持つと書く。豪雪のため冬は閉じる。

Nakanosawa Onsen
安達太良山の西麓、磐梯山との間の標高1,000メートルの高原にある温泉街。源泉は安達太良山の噴火口近くに湧く沼尻元湯で、毎分13,400リットルという単一口の自然湧出量は日本一とされ、約7キロを引湯して中ノ沢のすべての宿にかけ流す。pH1.7から2.1の強酸性の硫黄泉だが、長いパイプで揉まれて届くため肌当たりはシルクのようだと温泉郷は書く。沼尻鉱山の全盛期から湯治湯として栄え、名物は笹だんごと中ノ沢こけし。猪苗代駅からバス30分。

Noji Onsen
福島県福島市、土湯峠温泉郷の一つ。福島市観光コンベンション協会は、安達太良連峰の最北端・鬼面山の北側中腹、標高1,200メートルの高所にあると書く。乳白色に濁る単純硫黄泉で、源泉かけ流し。

Numajiri Onsen
福島県猪苗代町、安達太良山の中腹にある温泉。源泉は噴火口付近の標高1250メートルに湧く沼尻元湯で、宿はpH2.1、湧出量毎分13,400リットル、泉温68.3度と公表している。酸性の硫黄泉で、湯の色は白濁することも泥湯のようになることもある。猪苗代駅から車で20分。

Takayu Onsen
吾妻連峰の中腹に湧く白濁の硫黄泉。自然湧出の湯を加水せず使う宿が多く、奥州三高湯のひとつに数えられる。

Tsuchiyu Onsen
吾妻連峰の入口にある温泉地。こけしの産地として知られ、荒川の谷に沿って宿が並ぶ。地熱を使った発電が行われている。
Yujimata Onsen
福島県塙町、阿武隈山中の標高500メートル近い丘陵地にある湯治場。福島県南観光公式サイトは、幕末の儒学者・藤田東湖が中風の療養に訪れ病を治したと伝わるとし、古くから「中風の湯」として知られると書く。花崗岩の割れ目から自噴する源泉をそのまま囲った岩風呂があり、泉温は40度ほど。宿は3軒と共同浴場が一つ。

Yunokami Onsen
阿賀川(大川)の渓谷沿いにある会津の奥座敷。傷ついた猿が湯で傷を癒したという猿湯の伝説を持ち、江戸時代から湯治場として賑わった。日本で唯一の茅葺き屋根の駅舎で知られ、江戸時代の宿場町が残る大内宿と、天然記念物の渓谷「塔のへつり」の玄関口にあたる。弱アルカリ性の単純温泉を約30軒の宿で使う。
掲載している31軒です。順位は付けていません。 湯と建物の性格が分かるように書いてあるので、何を目的にするかで選んでください。

芦ノ牧温泉の122室のホテル。樹齢2000年の古代檜を使った檜風呂、ガラス張りの渓流展望風呂、露天風呂、貸切風呂がある。露天風呂付き客室の湯は源泉かけ流しだと宿は書く。会津若松駅からタクシーで40分。

大川の渓流を望む露天風呂を源泉かけ流しで使うと掲げる芦ノ牧の宿。大内宿まで20分、鶴ヶ城まで25分。芦ノ牧温泉駅から予約制の送迎がある。

高台から里山の四季を眺める、創作料理を掲げる宿。約65.5度の食塩泉「熱塩の湯」を、飯豊山の原生林をイメージした檜の大浴場「押切川」と喜多方のレンガをイメージした「ひめさゆり」に引き、それぞれに露天風呂を備える。森の中の足湯、日本初という炭床式低温サウナ「チャコールバーデン」。客室は大きな窓のさゆり亭とベッドの乙女館で、段差のないユニバーサルデザインの部屋がある。地産地消の創作膳と会津の馬刺し。日帰り入浴は11時30分から14時。喜多方駅から車で15分、一人からの送迎あり。

自家源泉と市営の源泉を合わせたアルカリ性単純泉を掲げる磐梯熱海の宿。磐梯熱海駅から徒歩3分、郡山駅から電車で15分。駐車場80台。

磐梯熱海温泉の66室の宿。男性用の大浴場は温度の違う二つの浴槽を持ち、ぬる湯は宿が源泉を持つ湯だとする。女性用には庭園露天風呂がある。磐梯熱海駅から徒歩5分。

福島県石川郡石川町母畑、145室の大きな旅館。二つの源泉を持ち、入浴に使うさくら源泉は宿が32年かけて掘り当てて2013年に湧出した地下1450メートルの湯だと公式サイトは書く。もうひとつの八幡の湯はラドンを含む冷鉱泉で、ミストサウナに使っている。本館の大浴場と露天風呂は24時間、別館には里山を見渡す天望大露天風呂と貸切風呂がある。JR水郡線の磐城石川駅から車で10分。

岳温泉の8室の宿。宿は内風呂も露天風呂も源泉100パーセントのかけ流しだと書く。湯船に浸かると湯の花が舞う。日本では珍しい酸性泉で、かすかに硫黄の匂いがする。二本松駅から車で15分。

眺めを名に掲げる岳温泉の53室の宿。安達太良山の麓の高台にあり、酸性の湯を大浴場で使う。大浴場は翌朝5時から深夜24時まで。

二岐山の麓、二岐川沿いに建つ日本秘湯を守る会の会員宿。江戸時代から大丸屋として旅籠を営んできた老舗で、六つの源泉をすべてかけ流しで使う。名物は川床の岩盤の亀裂から湯が自噴し、水流で削られた三つの甌穴の底から湧く「自噴泉甌穴岩風呂」。川面に手が届きそうな渓流露天風呂と、露天風呂付きの客室6室を含む全24室。日帰り入浴は11時から14時30分。新白河駅から1日1便の予約制バスが出る。

二岐温泉の11室の宿。一年を通して豊富な湯量の自噴泉を持ち、1200年以上の歴史がある二岐温泉を源泉かけ流しで使うと宿は書く。湯治コースもある。新白河駅・白河ICから60分。

東山温泉の25室の宿。湯川の渓谷を臨む大浴場が東山の源泉かけ流しだと宿は書く。露天風呂と貸切展望風呂は姉妹館で利用できるとしている。会津若松駅からタクシーで15分。

会津藩の保養所だった建物を引き継ぐ宿。木造の建物群が国の登録有形文化財に登録されている。

飯坂温泉駅から徒歩1分の15室の宿。宿は源泉かけ流しの天然温泉だと書く。泉質はアルカリ性単純温泉で、皮膚疾患に効くといわれ美肌にも効果があるとされる。福島飯坂ICから車で10分。

国の登録有形文化財に登録された明治期の木造建築。飯坂の高温の湯を、当時のままの浴室で受け止めている。

赤松林に囲まれた47室の宿。泉質は硫酸塩泉、含イオウナトリウム塩化物泉。大浴場と露天風呂、家族風呂があり、風呂からは山が見える。湯本駅からタクシーで5分。

いわき湯本温泉の14室の宿。宿は源泉をそのまま浴槽にかけ流し、熱すぎて入れないので流し込む湯量で温度を調整していると書く。泉質は単純硫黄泉など。湯本駅から徒歩5分。

福島県岩瀬郡天栄村湯本居平7、茅葺き屋根の古民家をそのまま使う小さな宿。宿は天保12年創業、築150年の古民家と書く。風呂は男女別の総ひのき風呂で、湯は掛け流しの塩化物泉。客室は趣の異なる4室と公式は案内する。里山の食材を使う料理を出す。JR新白河駅から予約制のバスで約50分、東北自動車道の白河ICか須賀川ICから車で約50分。

本館が国の登録有形文化財に登録されている茅葺き屋根の湯宿。文化庁は明治1871年頃の木造2階建・寄棟造茅葺屋根とし、湯治場として知られる岩瀬湯本温泉の景観の核だと書く。源泉は49.2度、毎分69リットルの自然湧出。朝4時から入れる。

福島県西白河郡西郷村、阿武隈川の上流の谷に建つ全16室の一軒宿。日本秘湯を守る会の会員で、日光国立公園の中にある。白河藩主の松平定信が愛した湯で、定信の別荘だった建物を離れとして使い、西郷村の重要文化財として守られている。看板の大岩風呂は縦5メートル、横15メートル、深さ最大1.2メートル。鳥居の湯口から44〜45度の湯が流れ、岩盤の足元からは31〜34度の湯が自噴する。二本の源泉とも加水・加温なしの源泉かけ流し。
標高約1,300メートル、土湯峠温泉郷の最奥にある29室の宿。内湯の単純泉と露天の単純硫黄泉という二つの源泉を持つ。日本秘湯を守る会の会員宿で、豪雪のため冬は閉じる。

楢の林に囲まれた静かな14室の宿。「大人の旅籠」を名乗り、雑木林の葉ずれの音と渓流の音だけの世界を掲げる。約80度の沼尻元湯から7キロ引いた湯が湯口で50度前後になり、pH1.85の強酸性の硫黄泉を加水加温循環なしでかけ流す。湯船は檜、床と壁はヒバの総木造りの湯殿、二つの陶器の湯船が並ぶ無料の貸切露天風呂、檜風呂付きの「すみれの間」。日本秘湯を守る会の会員宿で、2016年4月にリニューアル。猪苗代駅からバス30分、中ノ沢温泉下車徒歩5分。

中ノ沢温泉の12室の宿。宿は、明治18年に沼尻の源泉から6キロ引湯した経緯と、明治19年の旅館開業以来の湯治場の歴史を書く。53度の強い酸性の硫黄泉。猪苗代駅からバスで約30分。

標高1,200メートルの野地温泉に建つ61室の宿。乳白色の単純硫黄泉を源泉かけ流しで使い、露天とサウナを備える。福島駅から車で50分、磐梯吾妻スカイラインの入口に近い。

沼尻温泉の10室の宿。ログハウスの建物で、源泉100%かけ流しの酸性硫黄泉を使う。宿は自然災害で湯量・湯質・湯の色・温度が変わり、止まることもあると自分から断っている。日帰り入浴は500円。猪苗代駅から車で20分。

高湯温泉の69室のホテル。2010年6月に「源泉掛け流し宣言」を行い、一切加水も加熱もしないかけ流しの湯だと宿は書く。泉質は乳白色の天然硫黄泉。福島駅から車で25分。

明治元年創業。当時のままの茅葺きの湯小屋が敷地に残り、乳白色の硫黄泉が自然湧出で注がれる。

こけしの産地・土湯にある10室の小さな宿。露天風呂を持ち、福島駅からバスで40分の谷にある。

土湯温泉の13室の宿。施設名に「自噴泉の宿」と入れ、自家源泉のかけ流しを掲げる。炭酸水素塩泉と単純泉の混合泉。福島駅から路線バスで45分、福島西ICから車で20分弱。
湯岐温泉の10室の湯治宿。花崗岩の割れ目から自噴する源泉をそのまま囲った足元自噴の岩風呂を管理している。源泉温度39.3度のアルカリ単純温泉で、長く入るための湯。岩風呂は日帰りでも使える。塙駅から車で15分。

湯野上温泉の7室の宿。宿はpH8.2の美肌の湯を100パーセント源泉かけ流しで使うと書く。渓谷を眺める露天風呂がある。会津線の湯野上温泉駅から徒歩2分。

大川(阿賀川)の渓谷沿いに建つ、会津建築による全12室の宿。毎分200リットルの湯を貸切露天風呂、大浴場、露天風呂、客室の風呂まですべての浴槽に源泉かけ流しで注ぐと明記する。全室に十和田石の温泉内風呂が付き、特別室2室には露天風呂も。貸切露天2つは予約不要で宿泊料金に含まれる。湯野上温泉駅から徒歩10分。