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明礬温泉は大分県別府市、別府八湯のなかで最も高いところにある地区である。伽藍岳の中腹の斜面に、藁葺きの小屋が斜めに並んでいる。
明礬を作っていた土地
地名は、江戸時代にこの地で明礬を製造していたことに由来する。明礬は染色や薬に使われた鉱物で、噴気地帯の地熱と地質を使って作られた。
その技術が形を変えて今も続いている。湯の花である。
小屋の中で結晶を育てる
斜面に並ぶ藁葺きの小屋を湯の花小屋という。文化遺産オンラインの解説では、小屋という製造施設をつくり、その内部で噴気と青粘土を利用して湯の花の結晶を作り出す技術だとされる。
地面から噴き出す蒸気を小屋の中へ導き、敷きつめた青粘土の上で成分を結晶させる。数か月かけて育つ。工業的な濃縮ではなく、蒸気と土と時間だけで作る。
この製法は2006年3月15日、「別府明礬温泉の湯の花製造技術」として国の重要無形民俗文化財に指定された。保護団体は明礬温泉湯の花製造技術保存会。製品の湯の花は薬や入浴剤として使われてきたと解説は書く。見学できる施設があり、小屋の中に入って説明を受けられる。
青みを帯びた乳白色
湯は白く濁る。ただの白ではなく、青みが差している。1875年創業の岡本屋旅館はこれを「青磁にも喩えられる青みを帯びた乳白色の湯」と表現する。
泉質は硫黄泉、酸性・含硫黄-単純温泉(硫化水素型)。岡本屋は自噴源泉を100パーセントかけ流し、加水も加温もしていないと明記している。楽天トラベルの施設情報には単純温泉・単純硫化水素泉、効能として糖尿病、皮膚病、美肌効果が登録されている。
硫黄泉なので銀製品は変色する。外してから入ること。白く濁る湯は足元が見えないので、探りながら入りたい。効き方は人によるから、体のことで気になる点があれば医師に確かめておきたい。
高いところにある利点
標高が高いぶん、湯船から別府湾を見下ろせる宿がある。市街地の湯にはない眺めである。
谷をまたぐ別府明礬橋は日本でも有数の規模のアーチ橋で、下から見上げると斜面の小屋と一緒に画面に入る。さらに上がれば鶴見岳で、別府ロープウェイが山頂近くまで通じている。
別府八湯のなかで
別府温泉は八つの地区がそれぞれ違う湯を持つ。明礬は白濁した硫黄泉で、坂を下りた鉄輪は塩化物泉の湯治場、海側の別府駅周辺は市街地の湯になる。同じ市内でこれだけ湯が違うのは、源泉数も湧出量も日本一という土地だからである。
一日で全部は回れない。明礬に泊まるなら、湯の花小屋と白い湯を目的にするのがよい。
着くまで
JR別府駅から亀の井バスで約30分。車では大分自動車道の別府ICから約7分。
鉄輪からさらに山を上がる位置なので、バスは鉄輪を経由する。二つの地区を一日で回るなら、上の明礬から下の鉄輪へ降りる順が楽である。
明礬温泉の日帰り入浴
- 湯の花小屋(みょうばん湯の里)
- 別府明礬橋
- 鶴見岳・別府ロープウェイ
硫黄泉なので銀製品は外してから入ってください。白く濁る湯は足元が見えません。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
冬・秋
- 所在地Location
- 大分県
- 泉質Spring Quality
- 硫黄泉・酸性泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR日豊本線 別府駅(バス約30分)/大分道 別府IC(車約7分)
- 東京からFrom Tokyo
- 約3時間
- 大阪からFrom Osaka
- 約2時間30分
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
明礬温泉のよくある質問
Q明礬温泉の泉質は?
岡本屋旅館は硫黄泉、酸性・含硫黄-単純温泉(硫化水素型)とし、青磁にも喩えられる青みを帯びた乳白色の湯だと書いています。楽天トラベルの施設情報には単純温泉・単純硫化水素泉、効能として糖尿病、皮膚病、美肌効果が登録されています。効き方は人によるので、気になることは医師に確かめてください。
Q湯の花小屋とは何ですか?
湯の花を作るための藁葺きの小屋です。文化遺産オンラインによると、小屋の内部で噴気と青粘土を利用して湯の花の結晶を作り出す技術で、2006年3月15日に「別府明礬温泉の湯の花製造技術」として重要無形民俗文化財に指定されました。保護団体は明礬温泉湯の花製造技術保存会です。江戸時代から続く製法で、製品は薬や入浴剤として使われてきました。
Q湯の花小屋は見学できますか?
見学できる施設があります。小屋の中に入って製法の説明を受けられる場所があり、湯の花も買えます。結晶が育つまでに数か月かかるため、小屋はいつも稼働しています。
Q明礬という名前の由来は?
江戸時代にこの地で明礬(みょうばん)を製造していたことによります。明礬は染色や薬に使われた鉱物で、噴気地帯の地熱と地質を利用して作られました。その技術が形を変えて、今の湯の花づくりに続いています。
Q明礬温泉へのアクセスは?
JR別府駅から亀の井バスで約30分。車では大分自動車道の別府ICから約7分です。鉄輪温泉からさらに山を上がった位置にあり、別府八湯のなかで最も標高が高い地区になります。
ほかの温泉地と比べる
明礬温泉の宿

別府明礬温泉 御宿 ゑびす屋
明礬の9室の宿。併設の温浴施設「湯屋えびす」に硫黄泉と単純泉の2種類があり、硫黄泉で洗って単純泉でリンスする入り方を宿は勧める。家族露天風呂5室は宿泊者は無料。明礬バス停から徒歩3分。

明礬温泉 岡本屋旅館
大分県別府市明礬、1875年(明治8年)創業の全15室の宿。150年にわたって明礬の湯とともに歩んできたと公式サイトは書く。泉質は硫黄泉、酸性・含硫黄-単純温泉(硫化水素型)で、青磁にも喩えられる青みを帯びた乳白色の湯。自噴する源泉を加水も加温もせず100パーセントかけ流している。男湯は大露天風呂・岩風呂・大浴場、女湯は露天風呂・檜風呂・岩風呂。庭園の露天からは季節の花が見え、冬はザボンの湯になる。立ち寄り入浴は行っていない。
UPDATED 2026.09.24


