本文へ移動本文へスキップ
Oita — Onsen Area
明礬温泉(大分県)の風景

Photo: STA3816 / CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons

Myoban Onsen

明礬温泉

みょうばんおんせん

別府八湯のうち最も高い場所にある地区で、伽藍岳の中腹の斜面に湯の花小屋が並ぶ。江戸時代に明礬を作っていたことが地名の由来で、噴気と青粘土から湯の花の結晶を採る製法は2006年3月15日に国の重要無形民俗文化財「別府明礬温泉の湯の花製造技術」に指定された。湯は青みを帯びた乳白色の硫黄泉。1875年創業の岡本屋旅館は酸性・含硫黄-単純温泉を自噴源泉から加水も加温もせずかけ流す。高台から別府湾を見下ろせる。別府駅からバスで30分。

Quality
硫黄泉・酸性泉
Access
JR日豊本線 別府駅(バス約30分)/大分道 別府IC(車約7分)
From Tokyo
約3時間
From Osaka
約2時間30分

※ 本ページにはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれます

明礬温泉の宿を見る(2軒)

明礬温泉は大分県別府市、別府八湯のなかで最も高いところにある地区である。伽藍岳の中腹の斜面に、藁葺きの小屋が斜めに並んでいる。

明礬を作っていた土地

地名は、江戸時代にこの地で明礬を製造していたことに由来する。明礬は染色や薬に使われた鉱物で、噴気地帯の地熱と地質を使って作られた。

その技術が形を変えて今も続いている。湯の花である。

小屋の中で結晶を育てる

斜面に並ぶ藁葺きの小屋を湯の花小屋という。文化遺産オンラインの解説では、小屋という製造施設をつくり、その内部で噴気と青粘土を利用して湯の花の結晶を作り出す技術だとされる。

地面から噴き出す蒸気を小屋の中へ導き、敷きつめた青粘土の上で成分を結晶させる。数か月かけて育つ。工業的な濃縮ではなく、蒸気と土と時間だけで作る。

この製法は2006年3月15日、「別府明礬温泉の湯の花製造技術」として国の重要無形民俗文化財に指定された。保護団体は明礬温泉湯の花製造技術保存会。製品の湯の花は薬や入浴剤として使われてきたと解説は書く。見学できる施設があり、小屋の中に入って説明を受けられる。

青みを帯びた乳白色

湯は白く濁る。ただの白ではなく、青みが差している。1875年創業の岡本屋旅館はこれを「青磁にも喩えられる青みを帯びた乳白色の湯」と表現する。

泉質は硫黄泉、酸性・含硫黄-単純温泉(硫化水素型)。岡本屋は自噴源泉を100パーセントかけ流し、加水も加温もしていないと明記している。楽天トラベルの施設情報には単純温泉・単純硫化水素泉、効能として糖尿病、皮膚病、美肌効果が登録されている。

硫黄泉なので銀製品は変色する。外してから入ること。白く濁る湯は足元が見えないので、探りながら入りたい。効き方は人によるから、体のことで気になる点があれば医師に確かめておきたい。

高いところにある利点

標高が高いぶん、湯船から別府湾を見下ろせる宿がある。市街地の湯にはない眺めである。

谷をまたぐ別府明礬橋は日本でも有数の規模のアーチ橋で、下から見上げると斜面の小屋と一緒に画面に入る。さらに上がれば鶴見岳で、別府ロープウェイが山頂近くまで通じている。

別府八湯のなかで

別府温泉は八つの地区がそれぞれ違う湯を持つ。明礬は白濁した硫黄泉で、坂を下りた鉄輪は塩化物泉の湯治場、海側の別府駅周辺は市街地の湯になる。同じ市内でこれだけ湯が違うのは、源泉数も湧出量も日本一という土地だからである。

一日で全部は回れない。明礬に泊まるなら、湯の花小屋と白い湯を目的にするのがよい。

着くまで

JR別府駅から亀の井バスで約30分。車では大分自動車道の別府ICから約7分。

鉄輪からさらに山を上がる位置なので、バスは鉄輪を経由する。二つの地区を一日で回るなら、上の明礬から下の鉄輪へ降りる順が楽である。

Day Trip

明礬温泉の日帰り入浴

  • 湯の花小屋(みょうばん湯の里)
  • 別府明礬橋
  • 鶴見岳・別府ロープウェイ

硫黄泉なので銀製品は外してから入ってください。白く濁る湯は足元が見えません。

受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。

Data

温泉地カルテ

Best Season

冬・秋

春夏秋冬
Benefits
慢性皮膚病糖尿病神経痛
所在地Location
大分県
泉質Spring Quality
硫黄泉・酸性泉
最寄駅Nearest Station
JR日豊本線 別府駅(バス約30分)/大分道 別府IC(車約7分)
東京からFrom Tokyo
約3時間
大阪からFrom Osaka
約2時間30分

※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。

FAQ

明礬温泉のよくある質問

Q明礬温泉の泉質は?
A

岡本屋旅館は硫黄泉、酸性・含硫黄-単純温泉(硫化水素型)とし、青磁にも喩えられる青みを帯びた乳白色の湯だと書いています。楽天トラベルの施設情報には単純温泉・単純硫化水素泉、効能として糖尿病、皮膚病、美肌効果が登録されています。効き方は人によるので、気になることは医師に確かめてください。

Q湯の花小屋とは何ですか?
A

湯の花を作るための藁葺きの小屋です。文化遺産オンラインによると、小屋の内部で噴気と青粘土を利用して湯の花の結晶を作り出す技術で、2006年3月15日に「別府明礬温泉の湯の花製造技術」として重要無形民俗文化財に指定されました。保護団体は明礬温泉湯の花製造技術保存会です。江戸時代から続く製法で、製品は薬や入浴剤として使われてきました。

Q湯の花小屋は見学できますか?
A

見学できる施設があります。小屋の中に入って製法の説明を受けられる場所があり、湯の花も買えます。結晶が育つまでに数か月かかるため、小屋はいつも稼働しています。

Q明礬という名前の由来は?
A

江戸時代にこの地で明礬(みょうばん)を製造していたことによります。明礬は染色や薬に使われた鉱物で、噴気地帯の地熱と地質を利用して作られました。その技術が形を変えて、今の湯の花づくりに続いています。

Q明礬温泉へのアクセスは?
A

JR別府駅から亀の井バスで約30分。車では大分自動車道の別府ICから約7分です。鉄輪温泉からさらに山を上がった位置にあり、別府八湯のなかで最も標高が高い地区になります。

UPDATED 2026.09.24

Related

似た湯をもつ温泉地

天ヶ瀬温泉の風景
Oita大分県

天ヶ瀬温泉

Amagase Onsen

大分県日田市天瀬町、玖珠川の谷にある温泉。大分県は別府・由布院と並ぶ豊後三大温泉のひとつに数え、川沿いに共同露天風呂「川湯」が点在すると紹介する。簡単な囲いだけのものから完全に開けたものまであり、神田湯と薬師湯では湯あみ着を借りられる。メタケイ酸を含むやわらかい湯で「美肌の湯」と呼ばれる。JR天ヶ瀬駅から歩ける温泉街で、落差20mの桜滝が近い。

単純温泉硫黄泉
網張温泉の風景
Iwate岩手県

網張温泉

Amihari Onsen

岩手県岩手郡雫石町、岩手山の南麓にある一軒宿の温泉。元湯は2キロほど山を登った犬倉山の爆裂火口跡にあり、高温の蒸気に沢水を混ぜて湯をつくり、引湯管で引いてくる。泉質は単純温泉・硫黄泉(硫化水素型)でpH4.1。沢水の量で濁り方が変わり、春夏秋は青味がかった白濁、冬は無色に近くなる。本館の大釈の湯・白泉の湯、日帰りの薬師の湯、野天の仙女の湯、鹿追足湯をあわせて「網張五湯」と呼ぶ。

硫黄泉単純温泉