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雄鉾岳の麓
八雲温泉は北海道二海郡八雲町鉛川、雄鉾(おぼこ)岳の麓にある。
雄鉾岳は標高999.3メートル。その麓の山峡に、宿が一軒だけ建っている。札幌から車で3時間半、函館から1時間半という位置である。
八雲町は太平洋と日本海の両方に面した珍しい町で、温泉は内陸の山のほうにある。
松前藩から高見温泉へ
宿は、この温泉の始まりを松前藩時代としている。
ただし、いつ頃から湧いていたかは明確には分かっていないという。宿はこう書いている。明治時代にはすでに遊楽部鉱山に相当量の温泉がわき出ていたことが書かれています、と。
その湯を、ピリカベツ駅逓の管理人であった高見米太郎という人が浴場を建てて管理した。俗に「高見温泉」と呼ばれたという。昭和の初めに中外鉱業がこの地区へ進出することになり、権利が譲渡されて職員の福利施設として使われるようになった。
このころの湯温は36度程度だったと宿は書いている。
掘り直して五十四度
いまの八雲温泉は、町が掘り直したものである。
宿はこう書いている。昭和46年、北口盛氏が八雲町町長に就任してから、産業振興の一環として観光資源開発に積極的に乗り出し、いわゆる高見温泉と呼ばれていた地点の再堀削を行いました、と。
結果は具体的に記されている。地下49.7メートルの箇所から47.8度の湯が毎分450リットル噴出し、さらに掘り下げたところ97.3〜100メートルの箇所で64度・毎分400リットルが噴出した。上部下部合わせて54度・毎分700リットルの、良質で豊富な湯量を得た、と。
36度だった湯が54度になった。温泉地としての性格が、この掘削で変わった。
町営の浴場として開いた
町はこの湯で公衆浴場を建てた。
昭和50年10月15日に「町営八雲温泉」としてオープン。木造平屋建て173平方メートルの山小屋風の造りで、浴室は男女それぞれ60平方メートル、ほかに50平方メートルの休憩室。営業は火曜を除く毎日、午前10時から午後6時までだった。
宿は当時の様子をこう書いている。森林地帯に包まれた、山峡の温泉ということで、開設当時は電気も電話もないという不便さにもかかわらず、利用客は次第に増えて昭和55年10月まで延べ5万2,714人に及びました、と。
電気は昭和55年6月、電話は7月に入った。同年11月、約4,532万円を投じた木造モルタル2階建て616.4平方メートルの施設が完成し、渡り廊下でつないで営業を始めた。この施設が、雄鉾岳にちなんで「おぼこ荘」と名付けられた。
二つの湯
泉質は二種類ある。
宿は、内風呂は柔らかいお湯が「美人の湯」として名高く、大露天風呂は鉄分の多いよくあたたまる黄土色のお湯が満ちています、と書いている。
鉄を含む湯は空気に触れると酸化して色が付く。黄土色というのはそこから来ている。塩分で発汗作用を促し、保湿効果があるとも宿は書いている。効き方は人によるので、体のことで気になる点があれば医師に確かめておきたい。
露天風呂は岩肌に囲まれていて、春の新緑、夏の星空、秋の紅葉、冬の雪と、季節で景色が変わる。
歩き方
JR函館本線の八雲駅から車で25分、道央自動車道の八雲ICから車で20分。
日帰り入浴は11時から20時で、不定休である。料金と回数券については宿の記事に書いた。地元の人が通う湯でもあるので、回数券が用意されている。
山峡の一軒宿なので、周りに店はない。食事も宿で取ることになる。不定休なので、行く前に電話で確かめたい。
八雲温泉の日帰り入浴
- 宿の日帰り入浴
- 雄鉾岳
- 遊楽部川
日帰りは11時から20時、大人600円。不定休なので電話で確かめてください。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
54℃高温泉
2060100℃
秋・冬
- 所在地Location
- 北海道
- 泉質Spring Quality
- 塩化物泉・炭酸水素塩泉・含鉄泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR函館本線 八雲駅(車約25分)
- 東京からFrom Tokyo
- 約6時間
- 大阪からFrom Osaka
- 約8時間
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
八雲温泉のよくある質問
Q八雲温泉はどこにありますか?
北海道二海郡八雲町鉛川、標高999.3メートルの雄鉾(おぼこ)岳の麓です。JR函館本線の八雲駅から車で25分、道央自動車道の八雲ICから車で20分ほどです。
Qどんな歴史がありますか?
宿は、松前藩時代に温泉が噴き出したのが始まりと言われているとしています。明治時代には遊楽部鉱山に相当量の温泉が湧いていたという記録があり、のちに駅逓の管理人が浴場を建てて管理したことから「高見温泉」と呼ばれたと書いています。昭和の初めに鉱業会社へ権利が移り、職員の福利施設として使われました。
Qいまの温泉はいつからですか?
宿は、昭和46年に町長が観光資源開発に乗り出して再掘削を行い、地下49.7メートルで47.8度・毎分450リットル、97.3〜100メートルで64度・毎分400リットル、上下合わせて54度・毎分700リットルを得たと書いています。昭和50年10月15日に「町営八雲温泉」としてオープンし、昭和55年11月に新しい施設を加えて「おぼこ荘」と名付けられました。
Q泉質は?
宿は泉質を2種類とし、内風呂は柔らかい湯が「美人の湯」として名高く、大露天風呂は鉄分の多いよくあたたまる黄土色の湯が満ちていると書いています。楽天トラベルの施設情報ではナトリウム・塩化物炭酸水素塩泉と登録されています。
Q日帰りで入れますか?
入れます。宿は営業時間を11時から20時(不定休)とし、日帰り入館料を大人(中学生以上)600円、子ども(小学生)300円、幼児(6歳以下)無料としています。入浴5回分に1回分が無料で付く回数券が3,000円であるとしています。
Q開設当時はどんな場所でしたか?
宿は、森林地帯に包まれた山峡の温泉ということで、開設当時は電気も電話もないという不便さにもかかわらず利用客が次第に増え、昭和55年10月までに延べ5万2,714人に及んだと書いています。電気は昭和55年6月、電話は7月に導入されました。
ほかの温泉地と比べる
八雲温泉の宿

八雲温泉 おぼこ荘
雄鉾岳の麓の19室の一軒宿。宿は源泉かけ流しとし、内風呂は柔らかい「美人の湯」、大露天風呂は鉄分の多い黄土色の湯だと書く。昭和50年に町営の浴場として開き、昭和55年に増築して雄鉾岳にちなむ名が付いた。八雲ICから車で20分。

八雲温泉ゆうあい熊野館
出雲國一之宮の熊野大社に隣接する20室の宿。露天風呂は岩風呂と大理石風呂の二種類で、どちらも日本庭園をイメージしている。バリアフリーの「機能回復風呂」もある。日帰り入浴は10時から21時30分。
UPDATED 2026.10.03


