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登別の特異性は、数キロ四方に9種類もの泉質が集中していることにある。硫黄泉、酸性泉、含鉄泉、塩化物泉——通常なら別々の温泉地に分かれているはずの湯が、ここでは同じ町の中に湧いている。
地獄谷を歩く
温泉街の奥に地獄谷がある。直径450メートルほどの爆裂火口跡で、いたるところから蒸気と湯が噴き出している。
木道の遊歩道が整備されており、無理のない距離で一周できる。さらに奥へ進むと大湯沼に出る。灰黒色の湯をたたえた沼で、湯面から絶えず蒸気が上がっている。そこから流れ出す川沿いには、天然の足湯がある。川そのものが温泉なので、靴を脱いで足を浸すことができる。
硫黄ガスが出ている場所があるため、遊歩道から外れないこと。冬季は凍結するので靴を選んでおきたい。
日帰りで入る
温泉街の大型ホテルの多くが日帰り入浴を受け入れている。登別の湯を短時間で体験するにはこれが早い。ただし受付時間は宿ごとに異なり、繁忙期は休止することもある。
地獄谷と足湯だけなら費用はかからない。半日で「登別を見た」と言える程度には回れる。
宿選びの意味が大きい
登別では、どの宿を取るかが、そのままどの湯に入るかになる。
数キロ四方に9種類もの泉質が集中している。硫黄泉、酸性泉、含鉄泉、塩化物泉。通常なら別々の温泉地に分かれているはずの湯が、同じ町の中に湧いている。
これは日和山の火山活動がつくった地形の産物である。地獄谷の直下でさまざまな成分が別々の経路を通って上がってくるため、掘る場所によって湯の性格が変わる。
硫黄泉の白濁と含鉄泉の赤褐色は、見た目からして違う。複数の宿の湯を比べて回ると、泉質という言葉が具体的なものになる。日帰り入浴を受け入れている宿が多いので、泊まらずに比べることもできる。
北海道旅行のどこに置くか
新千歳空港から一時間ほど。この距離が登別の使いどころを決めている。
到着日に登別で一泊し、翌日から道内を移動する。あるいは最終日の前夜をここで過ごし、翌朝そのまま空港へ向かう。どちらも成立する。
札幌からの直通バスもあり、車がなくても不自由しない。JR室蘭本線の登別駅からはバスで約15分。
洞爺湖までは車で一時間ほど。登別の強い湯と、洞爺湖の穏やかな塩化物泉を続けて訪ねるという組み方もできる。周辺にはクマ牧場や水族館があり、子ども連れでも一日過ごせる。
歩き方
JR室蘭本線の登別駅からバスで約15分。新千歳空港や札幌からの直通バスもあり、車がなくても不自由しない。
登別温泉の日帰り入浴
- 大型ホテルの日帰り入浴
- 大湯沼川天然足湯
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
秋・冬
- 所在地Location
- 北海道
- 泉質Spring Quality
- 硫黄泉・酸性泉・含鉄泉・塩化物泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR室蘭本線 登別駅(バス約15分)
- 東京からFrom Tokyo
- 約3時間
- 大阪からFrom Osaka
- 約4時間30分
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
登別温泉のよくある質問
Q登別温泉は日帰りでも入れますか?
入れます。大型ホテルの多くが日帰り入浴を受け入れているほか、地獄谷の遊歩道は自由に歩けます。新千歳空港から一時間ほどなので、北海道旅行の初日や最終日に組み込みやすい立地です。ただし日帰り入浴の受付時間は宿ごとに違い、繁忙期は休止することもあります。
Q登別温泉はなぜ泉質の種類が多いのですか?
日和山の火山活動によってできた地獄谷に、性質の異なる源泉が集中して湧いているためです。硫黄泉、明礬泉、芒硝泉、鉄泉など複数の泉質が一つの温泉地で揃うことから「温泉のデパート」と呼ばれます。宿によって引いている源泉が違うため、湯の色も肌当たりも変わります。
Q地獄谷は歩いて回れますか?
回れます。木道の遊歩道が整備されており、一周は無理のない距離です。奥へ進むと大湯沼、さらに天然の足湯まで続いています。冬季は凍結するため滑りにくい靴が要ります。硫黄のガスが出ている場所があるので、遊歩道から外れないでください。
Q登別温泉へは車がなくても行けますか?
行けます。JR室蘭本線の登別駅からバスで約15分、新千歳空港や札幌からは直通のバスも運行しています。温泉街自体は徒歩で回れる規模で、地獄谷も歩いて行ける距離にあります。
Q登別温泉のベストシーズンはいつですか?
秋と冬です。秋は地獄谷周辺の紅葉、冬は雪と湯けむりの対比が見どころになります。北海道の冬は冷えるぶん湯のありがたみがはっきりし、硫黄泉の白濁が雪景色によく映えます。夏も涼しく過ごしやすい土地です。
ほかの温泉地と比べる
登別温泉の宿

登別温泉 第一滝本館
1858年(安政5年)創業地獄谷の湯を複数の泉質のまま引く大型宿。登別が「温泉のデパート」と呼ばれる理由を、一軒で体験できる。

登別温泉 登別グランドホテル
登別温泉の241室のホテル。宿は三つの泉質を用意していると書く。創業当時のスタイルを残す大浴場と、日本庭園を見渡す滝の流れる露天風呂がある。家族風呂とサウナもある。登別駅からバスで15分。
UPDATED 2026.08.27


