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湯の川温泉の最大の特徴は立地である。島根県出雲市にも同じ名の湯の川温泉があるが、こちらは函館の湯である。
函館空港から車で5分。函館市電が温泉街に乗り入れており、そのまま函館駅、五稜郭、元町、函館山まで一本で行ける。旅館街が観光地の中に組み込まれている温泉地は多くない。
街なかの温泉地
温泉街は津軽海峡に面している。海に向いた宿が並び、湯に浸かりながら海を見られる。
市電の停留場前には無料の足湯がある。到着してすぐ、あるいは電車を待つ間に湯に触れられる。
函館の観光をするなら、ここに泊まるのが最も効率がよい。朝市も夜景も坂道も、同じ路線上にある。移動に車を必要としない数少ない温泉地である。
この温泉地の湯
ナトリウム・カルシウム塩化物泉。塩分濃度が高く、保温性に優れる。
湯上がりに体が長く温まっている。函館の冬は海風が強く冷えるため、この効きがはっきりする。
開湯は室町期にさかのぼると伝わり、松前藩の藩主が湯治に訪れた記録もある。北海道の温泉としては古い部類に入る。
函館を回る
函館山からの夜景はこの街の代名詞だが、湯の川からロープウェイの乗り場まで市電で行ける。
元町には教会と洋館が並び、坂の途中から港が見える。五稜郭は星形の城郭で、タワーから全体を見下ろせる。朝市では海鮮を食べられる。
どれも市電の沿線にある。一泊二日でひと通り回れる。
函館市熱帯植物園では、冬季にニホンザルの温泉が公開される。例年12月から5月上旬にかけての期間で、湯の川のすぐ近くにある。
到着した日と、帰る日に使える
函館空港から車で5分という距離は、行程の組み方を変える。
飛行機が昼過ぎに着いたなら、宿に荷物を置いてから市電で函館山へ向かえる。逆に帰る日の午前が空いているなら、チェックアウト後にもう一度湯に入ってから空港へ行ける。空港と温泉街のあいだに移動時間がほとんどないため、こういう使い方ができる。
電停前の足湯は、待ち時間に立ち寄れる。荷物を持ったままでも足だけなら入れる。
冬に行くということ
湯の川の湯が最も効くのは冬である。
函館の冬は気温以上に寒く感じる。津軽海峡から吹く風が強く、体感温度が下がる。塩化物泉は湯上がりに熱が逃げにくいので、この土地の気候と噛み合っている。
市電は雪の日も動く。ただし元町の坂は凍る。函館山や教会群を歩くなら、滑りにくい靴が要る。
島根の湯の川温泉とは別
同じ名前の温泉地が島根にもある。出雲市斐川町の湯の川温泉だ。
あちらは群馬の川中温泉、和歌山の龍神温泉と並ぶ日本三美人の湯とされ、三方を山に囲まれたのどかな温泉地である。ホウ酸を多く含むアルカリ性の湯で、出雲大社から車で30分ほど。
こちらは函館の街なかにあり、津軽海峡に面した観光都市の温泉地だ。市電が乗り入れ、空港から車で5分。立地も規模も、まるで違う。
宿を探すときは、北海道か島根かをまず確かめてほしい。
食べるもの
函館は海のものが揃う土地である。
朝市はイカで知られる。近海で獲れるものを扱う店が並び、朝のうちに動く場所なので、宿の朝食を軽くしておくと回りやすい。
湯の川から朝市までは市電で20分ほど。夜景を見た翌朝に市場へ寄り、そのまま駅へ向かうという行程が組める。
歩き方
函館市電の湯の川温泉停留場が温泉街の中心にあたる。函館駅からおよそ30分。
東京からは飛行機が早い。新幹線なら新函館北斗まで4時間ほど、そこから在来線と市電を乗り継ぐ。
大沼公園までは車で一時間ほど、松前や江差へも足を延ばせる。道南を回る行程の拠点として使いやすい。
湯の川温泉の日帰り入浴
- 共同浴場
- 宿の日帰り入浴
- 電停前の足湯
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
秋・冬
- 所在地Location
- 北海道
- 泉質Spring Quality
- 塩化物泉
- 最寄駅Nearest Station
- 函館市電 湯の川温泉停留場
- 東京からFrom Tokyo
- 約4時間30分
- 大阪からFrom Osaka
- 約5時間30分
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
湯の川温泉のよくある質問
Q湯の川温泉は日帰りでも入れますか?
入れます。共同浴場や日帰り入浴を受け入れている宿があり、市電の停留場前には無料の足湯もあります。函館空港から車で5分ほどという立地なので、到着した日や帰る日の空き時間に立ち寄れます。
Q函館の観光とあわせて回れますか?
回れます。市電一本で函館駅、五稜郭、元町の坂、函館山ロープウェイの乗り場まで行けます。朝市も湯も同じ路線上にあるため、函館観光の宿泊地としてそのまま使えます。移動に車を必要としない数少ない温泉地です。
Q湯の川温泉はどんな泉質ですか?
ナトリウム・カルシウム塩化物泉です。塩分濃度が高く保温性に優れ、湯上がりに体が長く温まります。津軽海峡に面した土地で湧く湯らしい性質で、函館の冬の寒さのなかではこの効きがはっきりします。
Qサルが温泉に入るのはどこですか?
函館市熱帯植物園で、冬季にニホンザルの温泉が公開されます。例年12月から5月上旬にかけての期間で、湯の川温泉のすぐ近くにあります。開催期間は年により変わるため、事前に確認してください。
ほかの温泉地と比べる
湯の川温泉の宿

湯の川温泉 源泉掛け流しの宿 ホテルかもめ館
湯の川温泉の56室のホテル。施設名に「源泉掛け流しの宿」と入れている。泉質は塩化物泉、ナトリウム・カルシウム塩化物泉。岩盤浴もある。函館空港から車で10分圏内。

湯の川温泉 湯の川プリンスホテル渚亭
津軽海峡に面した大型宿。露天風呂付きの客室を多く備え、函館空港から車で5分という立地にある。
UPDATED 2026.08.13


