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扉温泉は長野県松本市入山辺、松本市内を流れる薄川の上流、標高1,050メートルにある。1964年に八ヶ岳中信高原国定公園に指定された森の中に、明神館が一軒だけ建つ。神々が住まうといわれる森の中で約90年にわたり客を迎えていると宿は書く。
投げられた岩戸
岩戸伝説。日本神話のなかの話です、と宿は語る。天照大神が須佐之男命の乱暴に怒り天の岩屋に隠れ、世の中は真っ暗闇になった。神々は岩屋の外で鶏を鳴かせ賑やかな宴を開き、天照大神がなんの騒ぎだろうと岩戸を開けて外をのぞいたとき、力持ちの天手力男命が岩戸をぐっと開けて下界へ投げ捨てた。投げられた岩戸はだいたい日本の真ん中に落ちたそうで、戸隠山になったという話もあるが、地元では入山辺の山中に落ちたと伝えられてきた。実際、幅4メートル、高さ15メートルの切り立った二枚岩が宿から3時間ほど山中を歩いたところにあり、「扉」という地名にはそういう伝説があると宿は案内している。
別の説では、この一帯は神様たちが湯治に訪れる場所だったともいわれ、岩戸を担いだ天手力男命もここを訪れ、湯に浸かってゆったりした気分になって岩戸を置き忘れていったのだという話も伝わる。神様たちの宿という意味で、創業者の斉藤武茂が「明神館」と名付けた。この地一帯は古来より三体の龍神が宿る森と信じられ、命の水が流れる聖なる場所と考えられてきたと宿は書く。
38度のぬる湯
泉質はアルカリ性単純泉、泉温38〜40度、無色透明。肌がすべすべになる湯と宿は案内し、効能は胃腸の湯、神経症、リウマチ、病後回復、外傷後遺症、慢性便秘、婦人病とする。効き方は人による。標高1,050メートルの地は日常生活の場と気圧や空気の質が異なり、その環境が身体にやさしく働きかけるといわれると宿は書く。
宿の風呂は三つ。わさび沢の渓谷側が開放され、立った姿勢で腰上まで浸かる立ち湯「雪月花」は、目の前に広がる自然と一体になれる。露天風呂付き大浴場「白龍」は野鳥の声、木々の葉のそよぐ音、渓流のせせらぎを浴びる。寝湯「空山」は枕木に頭をのせて寝た姿勢で入り、空と山を眺め、とんびや鷹が悠々と行く姿が見えることもある。
湯治宿から
1931年6月、創業者の斉藤武茂が「扉温泉 明神館」として開業した。山で採れたもの、畑でつくったものでもてなす家族経営の小さな宿だったが、作家や学者が長期間逗留し執筆に取り組むことも多かったと宿は書く。1964年に周囲一帯が国定公園に指定され、この地域に多い道祖神を巡る旅の宿としても遠方から客が来るようになった。今はルレ・エ・シャトーに加盟し、松本の食材のフレンチと和食を出す。
着くまで
新宿から特急あずさで松本駅まで2時間40分から3時間、名古屋から特急しなので2時間5分、長野から55分。松本駅からタクシー30分か、宿の無料シャトルバスで35〜45分。シャトルバスは事前予約制で、松本駅東口発15時15分と16時30分、宿発9時30分と11時。
車なら松本ICから50分、塩尻ICから50分、長野方面は梓川スマートICから1時間10分。山道なので運転に注意と宿は書く。美ヶ原高原や諏訪方面に抜けるビーナスラインは積雪で冬季閉鎖され、2025年11月20日から2026年4月22日まで通行止めだった。
歩き方
温泉街はない。宿に泊まり、三つの風呂を回り、渓流の音を聞く。「なにもしない」時の中で本来の自分と向き合う旅を宿は勧める。
夏から秋はビーナスラインで美ヶ原へ上がり、松本城と組む。宿から扉岩まで山道を3時間歩く人もいる。松本の街の宿ではなく、松本の森に泊まるという選択である。
扉温泉の日帰り入浴
- 美ヶ原高原(ビーナスライン、冬季閉鎖)
- 入山辺の道祖神
- 扉岩(宿から徒歩約3時間)
一軒宿の温泉で、宿泊前提の場所です。松本市街から車で50分なので、松本観光の一泊として組みます。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
秋・夏
- 所在地Location
- 長野県
- 泉質Spring Quality
- 単純温泉
- 最寄駅Nearest Station
- JR篠ノ井線 松本駅(宿のシャトルバス約35〜45分、タクシー約30分)
- 東京からFrom Tokyo
- 約3時間30分
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
扉温泉のよくある質問
Q扉温泉の名の由来は?
天照大神が天の岩屋に隠れ、天手力男命が岩戸を開けて下界へ投げ捨てた岩戸が入山辺の山中に落ちたと地元では伝えられてきたと宿は案内しています。幅4メートル、高さ15メートルの切り立った二枚岩が宿から3時間ほど山中を歩いたところにあり、扉という地名にはそういう伝説があります。別の説では、この一帯は神様たちが湯治に訪れる場所で、岩戸を担いだ天手力男命も湯に浸かってゆったりし、岩戸を置き忘れていったのだと伝わります。
Q扉温泉の泉質は?
アルカリ性単純泉、泉温38〜40度、無色透明で、肌がすべすべになると宿は案内しています。効能は胃腸の湯、神経症、リウマチ、病後回復、外傷後遺症、慢性便秘、婦人病と書いています。効き方は人によります。
Q扉温泉の宿は?
国定公園内に唯一の宿、扉温泉明神館です。1931年6月に創業者の斉藤武茂が開業し、山で採れたもの、畑でつくったものでもてなす家族経営の小さな宿で、作家や学者が長期間逗留して執筆に取り組むことも多かったと宿は案内しています。1964年に周囲一帯が八ヶ岳中信高原国定公園に指定され、道祖神巡りの旅の宿としても知られました。神様たちの宿という意味で明神館と名付けられました。
Q扉温泉の風呂は?
わさび沢の渓谷側が開放され、立った姿勢で腰上まで浸かる立ち湯「雪月花」、露天風呂付き大浴場「白龍」、枕木に頭をのせて寝た姿勢で入り空と山を眺める寝湯「空山」があり、いずれも男女各1と宿は案内しています。テラスに露天風呂の付く客室や展望風呂の付く客室もあります。
Q扉温泉へのアクセスは?
新宿から特急あずさで松本駅まで2時間40分から3時間、松本駅からタクシー30分か宿の無料シャトルバス35〜45分(事前予約制、松本駅発15時15分と16時30分、宿発9時30分と11時)と宿は案内しています。車なら松本ICから50分、山道です。美ヶ原へ抜けるビーナスラインは冬季閉鎖で、2025年11月20日から2026年4月22日まで通行止めでした。
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UPDATED 2026.09.17



