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山から引いてきた湯
乗鞍高原温泉は長野県松本市安曇。乗鞍岳の東麓に広がる高原にある。
この温泉の特徴は、湯が高原そのものから湧いていないことだ。
のりくら観光協会はこう書いている。「乗鞍岳の山腹からわき出る温泉を乗鞍高原へと引湯している温泉。乳白色の単純硫黄泉で、これぞ温泉!という独特なにおいがあります」。
山の中腹に源泉があり、そこから高原へ引いている。引湯施設は57軒ほどあると観光協会は書いている。
だから「温泉街」はない。高原にペンションや旅館、ホテルが散らばっていて、そのそれぞれに山の湯が届く。
乳白色になる理由
湯は乳白色に濁る。硫黄の成分が空気に触れて固まるためだ。
観光協会の説明を引く。「硫化水素型の単純硫黄泉です。入浴することで、筋肉疲労や冷え性などの一般適応症のほか、アトピーなどの慢性皮膚病や慢性婦人病、切り傷、糖尿病、高血圧症などの改善が期待できます」。
「殺菌力が強く、体を芯からあたため、新陳代謝も活発になるため、浸かっていると元気がみなぎってきます」とも書いている。
効き方は人によるので、そこは案内として読んでほしい。
硫黄を含む湯なので、銀製品は変色する。外してから入りたい。
三つの源泉が分かれている
のりくら温泉郷には源泉が三つある。観光協会はそれを並べている。
乗鞍高原温泉は、乗鞍岳の山腹から引いてくる乳白色の単純硫黄泉。
すずらん温泉は、高原内に湧く無色透明で刺激の少ない湯。
安曇乗鞍温泉は、地下1300メートルから汲み上げるカルシウムやマグネシウムを多く含む湯。
同じ高原のなかで、まったく違う三つの湯が使われている。
泊まる宿がどの源泉を引いているかで、入る湯が変わる。乳白色の硫黄泉を目当てに行くなら、宿がどれを使っているか確かめたほうがいい。
温泉街のない高原
乗鞍高原は標高1500メートル前後。広い。
一の瀬草原、まいめの池、善五郎の滝、三本滝。散策路が整備されていて、歩いて回れる。
宿は道沿いに点在している。徒歩で外湯をめぐる作りにはなっていないので、車か自転車があると動きやすい。
日帰り施設としては「湯けむり館」がある。山小屋風の建物で、白樺に囲まれた露天風呂と檜の内湯がある。
観光協会は「高原内の引湯施設は57軒ほどあります。湯けむり館のほか、日帰り入浴可能な施設があります」と書いている。
乗鞍岳へ上がる
乗鞍高原は乗鞍岳の登山口のひとつである。
標高2702メートルの畳平までバスが通じている。マイカー規制があるので、高原からシャトルバスに乗り換えて上がる。
畳平から剣ヶ峰までは歩いて一時間半ほど。三千メートル級の山としては登りやすい部類にある。
ただしバスの運行期間は限られる。冬季は道が閉ざされる。年ごとに期間が変わるので、計画の前に確かめたい。
冬は乗鞍高原そのものがスキー場になる。雪の質がよく、バックカントリーの人も入る。
上高地との関係
乗鞍高原と上高地は、同じ北アルプスの南側にある。
どちらも松本からのバス路線でつながっているが、直接は行き来しにくい。上高地へは新島々方面へいったん戻って入るのが一般的だ。
乗鞍高原の宿を拠点に、一日目は乗鞍岳、二日目は上高地、という組み立てをする人がいる。移動に時間がかかるので、バスの時刻を先に調べておきたい。
白骨温泉も近い。乗鞍岳の源泉は白骨温泉の上流側にあたる。
着くまで
アルピコ交通上高地線の新島々駅からバスで約55分。日本温泉協会はコロナ連絡所前下車としている。
車なら長野自動車道の松本ICから国道158号経由で約40キロ、60分ほど。
松本市街からは1時間ほど。新島々から先は山道になるので、時間に余裕を見ておきたい。
冬は雪が深い。スキー場があるので道は除雪されるが、装備は要る。
乗鞍高原温泉の日帰り入浴
- 一の瀬草原とまいめの池
- 善五郎の滝と三本滝
- 乗鞍岳畳平
高原内は散策路が整備されている。滝と池を歩いて回れる。
受付時間・定休日・料金は施設ごとに異なり、変更されることもあります。 お出かけの前に各施設の案内をご確認ください。
温泉地カルテ
秋・夏
- 所在地Location
- 長野県
- 泉質Spring Quality
- 硫黄泉・単純温泉
- 最寄駅Nearest Station
- アルピコ交通上高地線 新島々駅(バス約55分)/長野道 松本IC(車約60分)
- 東京からFrom Tokyo
- 約4時間30分
- 大阪からFrom Osaka
- 約5時間
※ 泉質・泉温・pH は代表的な源泉の値です。施設ごとに異なる場合があります。 効能は泉質の一般的な適応症であり、効果を保証するものではありません。
乗鞍高原温泉のよくある質問
Q乗鞍高原温泉はどこから湧いているのですか
乗鞍岳の山腹です。のりくら観光協会は「乗鞍岳の山腹からわき出る温泉を乗鞍高原へと引湯している温泉」と書いています。高原そのものに湧いているのではなく、山から引いてきています。高原内の引湯施設は57軒ほどあるとしています。
Q泉質を教えてください
のりくら観光協会は「乳白色の単純硫黄泉で、これぞ温泉!という独特なにおいがあります。殺菌力が強く、体を芯からあたため、新陳代謝も活発になる」とし、硫化水素型の単純硫黄泉としています。効能として筋肉疲労や冷え性のほか、慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷などの改善が期待できると書いています。効き方は人によるので、体のことで気になることがあれば医師に確かめてください。
Qのりくら温泉郷とは何ですか
三つの源泉の総称です。のりくら観光協会は「乗鞍岳の山腹からわき出る温泉を乗鞍高原へと引湯している『乗鞍高原温泉』、高原内にわき出る無色透明で刺激の少ない『すずらん温泉』、地下1300mからわき出るカルシウムやマグネシウムを多く含む『安曇乗鞍温泉』。のりくら温泉郷には、3つの異なる源泉があります」と書いています。泊まる宿がどの源泉を使っているかで湯が変わります。
Q日帰りで入れますか
入れます。のりくら観光協会は「湯けむり館のほか、日帰り入浴可能な施設があります」と書いています。湯けむり館は乗鞍高原温泉の日帰り施設で、白樺に囲まれた露天風呂があります。営業日は変わることがあるので、行く前に確かめてください。
Q銀製品は外したほうがいいですか
外してください。硫黄を含む湯なので、銀は変色します。乳白色に濁るのも硫黄の成分が空気に触れて固まるためです。
Q上高地や乗鞍岳へ行けますか
行けます。乗鞍高原は乗鞍岳の登山口のひとつで、畳平までバスが通じています。ただしマイカー規制があり、バスの運行期間も限られます。上高地へは新島々方面へ戻って入るのが一般的です。どちらも冬季は道が閉ざされるので、期間を確かめてから計画してください。
ほかの温泉地と比べる
乗鞍高原温泉の宿

乗鞍高原温泉 休暇村 乗鞍高原
乗鞍高原の70室の宿。地下1300メートルから湧く安曇乗鞍温泉「天峰の湯」を使う。ガラス張りの内湯と露天風呂があり、乗鞍高原で唯一の飲泉所があると宿は書く。新島々駅からバスで60分。

乗鞍高原温泉 あったか温泉宿 美鈴荘
長野県松本市安曇、乗鞍高原にある22室の宿。宿は源泉かけ流しの乳白色の天然温泉と露天風呂を持つと登録し、24時間入浴できるとしている。内湯のほかに男女別の露天があり、満天の星空を眺めながら入れると書く。泉質は硫黄泉、酸性硫化水素泉。新島々駅からバスで乗鞍高原へ。
UPDATED 2026.09.29


